クラシックフレンチを熟知したオーナーシェフが創り出す「毎日食べたくなるフレンチ」
「クラシックフレンチはごまかしが効かない。“難しいけど楽しい”んです」と話します。
伝統的なフレンチはバターや生クリームがたっぷりで疲れてしまうと言われますが、野中さんは脂肪分の低い生クリームを使ったり、バターで仕上げなかったり、などの工夫を施しながら、ゲストが毎日食べたくなる味わいを目指しています。
例えばサラダ。メニューでは「ニース風クスクスサラダ」や「ニシンの燻製サラダ」などが目を引きますが、シンプルに野菜だけ食べたいというリクエストに応えて作ってくれたのが、この「季節野菜のサラダ仕立て」。
みずみずしさいっぱいの旬の野菜にシェリービネガー、熟成バルサミコ酢、赤ワインビネガー、オリーブオイルやひまわり油などを合わせた自家製ドレッシングをかけました。美味なる味わいは上質な食材だけが語れるものだと改めて感じさせてくれます。
クリーム系の料理でも食べ疲れない! そのワケは……
ひらめは伝統的な調理法であるムニエルにして、ケッパーの酸味が豊かな焦がしバターソースで仕上げます。違いは煮詰めたフォン・ド・ヴォーをちょっぴり入れること。まろやかになった酸味がソースをランクアップ!
デザートメニューまで、抜かりなし!
「“帝国ホテルで学んだシェフが独立して昭和の洋食屋さんを始めた”というイメージで、フレンチに洋食のエッセンスを入れたら面白いと思って」と野中シェフ。そんな遊び心溢れるメニューのひとつがコチラ、「牛タンシチュー ヌイユ添え」です。
「フレンチだと『牛頰肉の煮込み』などに添える“ヌイユ(フランス版パスタ)”を、洋食屋さんだったら何にするのかな、と想像しながら作りました」
デミグラスソースを再構築して作ったオリジナルソースに、きらりと光るセンスを感じます。
コチラの「紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味」は、カラメリゼしたりんごとアーモンドクリーム、カシスを、極薄の生地・パートフィロで包みオーブンで焼き上げました。りんごの皮と芯を煮詰めたソースにりんごを原料とする蒸留酒、「カルヴァドス」で風味づけ。りんごを丸ごと食べるようなデザートです。
■ N'onaka(ノナカ)
住所/東京都港区西麻布2-8-11 西麻布ビル1F
営業時間/16:00〜23:00 不定休
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予約・お問い合わせ/TEL03-6421-0825
※ サービス料なし、席料あり(1000円・ミネラルウォーター付き)