なんと呼ぶにせよ、こんな美女に「ね、ふぐ食べたいな」なんて言われたら、ドキリとしちゃいます。
ドキリとしちゃう理由は、まずふぐが持つという毒にあるでしょうか?
ご存知のようにふぐの肝や皮にはテトロドトキシンという猛毒があり、そのため調理にはふぐ調理師免許が必要です。有毒を知りつつ、肝をおかわりして食べた歌舞伎役者の八代目坂東三津五郎さん(女優の池上季実子さんの祖父にあたります)は、1975年にふぐ毒にあたって亡くなりました。現在は厳しく管理され、ふぐ毒にあたる人もいなくなったでしょうが、有毒と知りつつなお食べたいと言わせるほど、その誘惑はキョーレツだということなのでしょう。
そしてドキリとする理由、そのふたつめは価格。ふぐといえばおおよそコース料理で設定されており、東京なら安くとも2万か、いや3万か……いずれにせよ気軽に食べにいけるものではありません。
ところが! 今回ご紹介する「ふぐ倶楽部miyawaki」はコースで8,500円、またアラカルトで1品を楽しめる、使い勝手のいいふぐ料理店。前菜だけ食べて、どこかへホッピングしてもいいし、〆にふぐちりだけを食べに来ることもできる、いわばふぐのバル的な軽やかさを持つお店なのでした。
◆ふぐ倶楽部miyawaki
たとえば筆者、ふぐのお刺身とからあげは大好きですが、ちり(鍋)はそれほどでもない。だから、この店で食前酒~前菜まで食べたら、あとは近所の蕎麦屋の名店「流石」や「麹也(きくや)」で仕上げようか、なんて贅沢もできちゃう。
このてつ焼き(焼ふぐ)は、にんにくをきかせた塩だれにマリネしたふぐを……
この「てつ焼き」は1階のカウンター席なら店主の宮脇さんが焼いてくれ、2、3階のテーブル席なら最初のひと切れだけスタッフが焼いてくれたのち、ゲスト同士でしっぽり向かい合って焼くことができます。
ふぐは高たんぱく、低カロリーであることから女子ウケのいい食材。
筆者が実際にこのお店へ伺った際もカウンター、妙齢の美女が「ひとりふぐ」を楽しんでいました。「ひとりふぐ」「デートふぐ」「接待ふぐ」……さまざまシーンに対応できる「ふぐ倶楽部miyawaki」の今後に注目です!
◆ ふぐ倶楽部miyawaki
住所/東京都中央区銀座1-22-12
予約・問い合わせ/050-5456-0662
営業時間/17:00〜23:00
定休/不定休
*1階カウンター、2階テーブル席、3階個室