背徳気分をシェアしちゃう!? 24時に極上天ぷらとワインでデートできる店はココ！

今回ご紹介するのは、“ありそうでなかった”大人デートにぴったりのお店です。

2023年1月、西麻布の交差点近くの外苑西通り沿いにオープンした「天ぷらとワイン しの」では、真夜中の24時に天ぷらをオーダーできるんです。美味しい天ぷらとワインを深夜にふたりで楽しめちゃう……なんて、ちょっぴり背徳的でなんだかドキドキしませんか？

しかも、場所も隠れ家感たっぷり。お店に入るには、同時期にオープンしたカフェ＆ワインバー「Café Apéro（カフェ アペロ）」に一旦入る必要があるの。グランドピアノの横の階段を使って２階に上がると、「天ぷらとワイン しの」の入り口につながるという仕掛けです。「カフェ アペロ」も23時まで営業しているのだけど、ココで彼女と待ち合わせするのもアリ！（カフェ終了後は、外のインターホンで来店を知らせます）

2階に上がって店内に入ると、目の前に広がるのは漆黒の壁とゴールドの天井に囲まれた６席だけのカウンター席。まるで、月面を見上げるかのような空間で、ちょっとドラマチックでしょ？

壁にはアートが飾られていて、非日常感を盛り上げます。こちらのお皿はなんとピカソの作品なのだとか！ ほかの作品もぜひチェックしてみてね。

天ぷらはアラカルトで注文するスタイル。まず、料理長の篠さんからその日の野菜のプレゼンテーションがあり、揚げてもらいたいものを自分で選びます。

大皿に盛られている野菜は20種類以上。新タマネギ、ウド、空豆、菜の花、こごみ、フキノトウ、つぼみ菜、タケノコなど、特に春は、天ぷらにすると美味しい食材が多いから山菜好きにはベストシーズンです。

そして魚介類も同じようにラインナップを見ながら決めます。１品からオーダーできて自由に組み合わせができるから、小食の彼女にもうれしいですよね。初めての来店時は、あらかじめ予算を伝えてメニューを相談しておくと、スマートなデートができるそう。

写真は、鹿児島のクルマエビ、熊本のタケノコ、栃木のアスパラ。見た目が通常の天ぷらよりも白っぽいのが、篠さん流です。低めの温度、薄めの衣で軽やかに仕上げているから、ワインにぴったりと合うのです。

また、天つゆは自家製のかえしで作られていて、塩もオリジナルでブレンドするこだわりよう。

篠さんは、山の上ホテルや東京ベイコート倶楽部で積んだ和食全般の経験も豊富なので、刺身、煮物、焼き物などのリクエストにも応えてくれます。天ぷら以外の一品料理も完ペキよ！

例えば、写真のような「桜鯛とよもぎ麩、姫皮（タケノコの穂先）の餡かけ」といった懐石料理のような一皿も作っていただけます。

シメでは、炊きたての土鍋ご飯をいただけちゃいます。天丼にも天茶にもしてもらえるのがうれしい！

天丼はシメにちょうどいい少なめのボリューム。私はコース仕立ての天ぷら屋さんに行くとシメまでにお腹がいっぱいになってしまうけれど、ココだったらお腹の具合を調整できるから最後まで美味しくいただけるというワケです。

裏メニューかもしれないけれど、海鮮丼も作っていただけるのですって。コレも試す価値アリね！

ワインは王道のフランス産が多く揃えられています。扱っている代表的な銘柄はコチラ。シャンパーニュはクリュッグ「グランド キュヴェ」、白は名門ドメーヌ・ルフレーヴ「ピュリニーモンラッシェ1級」、赤はブルゴーニュの「オスピス・ド・ボーヌ」。美味しい天ぷらを極上のラインナップでマリアージュできます。

そして、奥にはお忍びデートにぴったりな個室もあります。ふたりきりでしっとりとワインを傾けながら天ぷらをいただく……なんて、もはや天ぷら屋さんを超えています！ 人気があるので、要予約です。

なんと言っても天ぷらのラストオーダーは24時という「天ぷらとワイン しの」。早い時間のディナー → ２軒目バー → 小腹が空いて深夜の天ぷら＆ワイン……といったこれまでになかったデートも楽しめちゃいますよ。１階の「アペロ」は週末になるとピアノ演奏もあるので、天ぷらを堪能した後、ココでその余韻に浸るのもアリ、ですね！

■ 渡辺ゆり子の「東京ヨコシマレストラン」