2023.04.09
【第29回】栃木のラーメン
栃木の美味いラーメンは食べ歩くのもひと苦労!?
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博 編集/森本 泉(LEON.JP)
タクシーの運転手はよくご存知で、時間にして20分ほどで「焔」に着いた。開店の20分前に到着すると、すでに10名ほどの先客が並んでいた。冬だが晴れていたので、さほど苦にならずに並んでいると、開店時間近くなるにつれ、続々とクルマが集まってきた。
帰りは、店から1分ほどのバス停で15分ほど待ち、那須塩原駅まで25分ほどで戻ってくることができた。
行はタクシー、帰りは駅までてくてく歩いて25分
さて、帰ろうとして、タクシーを頼もうとすると、それが出来ませんとの返答だった。さあ、困った。駅まで歩いて戻るしかない。仕方なく、小山駅まで25分ほどてくてくと歩いた。ほんとに、クルマがないと地方都市のラーメン巡りは難しい。
常連のお客様にクルマで送ってもらう幸運も
昼でも遅め、閉店間際が伺い時とわかってきたので、その時間目掛けて行ったのだが、まだ20人ほどが並んで待っていた。広い駐車場にはクルマが満車である。
手打 焔 Twitter/手打 焔
中華そば 卯月屋 Twitter/中華そば 卯月屋
ヨコクラストアハウス Instagram/YOKOKURA_STOREHOUSE
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
山本益博さんがYouTubeを始めました!
日本初の料理評論家、山本益博さんが、美味しいものを食べるより、ものを美味しく食べたい! をテーマに、「食べる名人」を目指します。どうぞご覧ください!
YouTube/MASUHIROのうまいのなんの!