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2023.04.20

■ vol.176「TOKi(トキ)」

奈良×スペイン・バル!? 意外なお洒落レストランが、大人デートにぴったりなワケ

東京・新橋の一角に、とても洗練されたスペイン料理の一つ星レストランを発見! 奈良県のブランドショップ「奈良まほろば館」の2階にある「TOKi(トキ)」のカウンター席では、大人同士でお洒落でカジュアルなデートができます。気になるあのコも感激必至ですよ!

CREDIT :

取材・文/渡辺ゆり子 写真/八木竜馬

本誌LEONでYULI*YULIとして長きにわたり、あらゆるジャンルのレストラン&バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します!

サラリーマンの聖地、新橋の一角にこんな洗練された店が!?

「TOKi(トキ)」
今回ご紹介するのは、スペイン料理のお店「TOKi(トキ)」。何やら隠れ家的な雰囲気が漂うエントランスのコチラは、いわゆるモダン・スパニッシュのレストランです。意外に思われるかもしれませんが、場所はサラリーマンの聖地、新橋。銀座通りに面した奈良県のブランドショップ「奈良まほろば館」の2階にあります。奈良県の特産品を扱うショップが1階にあり、おなじみ奈良県のキャラクター“せんとくん”人形がビルの目印です。
「TOKi(トキ)」
奈良県が誇る二つ星スパニッシュ・レストラン「アコルドゥ」が委託運営していますが、「TOKi」も2023年の今年、一つ星を獲得して注目を浴びています。そんな人気店ではコース料理をいただけるテーブル席だけでなく、実は気軽に使えるカウンター席、いわゆるスパニッシュ居酒屋=バルのコーナーもあるんです。
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スタイリッシュな店内には、奈良由来のステキなものがちりばめられています。例えば、カウンター上の天井からたくさん吊り下がっているのは、地元の杉の廃材を利用したオブジェ。モチーフは奈良の伝統的な町家で使われる“ならまち格子”です。また、シックな黒い壁は和紙に奈良炭を塗るというこだわりよう。
「TOKi(トキ)」
お店に入った途端に気になったのが、カウンターのお洒落なハイチェア。吉野杉の座椅子に脚を付けた特注品なのだそう。背もたれの曲線デザインがエレガントでしょ? カウンターの天板はヒノキで作られていて、手前側が丸く仕上げられた凝ったデザインです。ほかにも、最新技術で圧縮した杉材のコーヒーテーブルなどもあります。奈良の材木&技術、そしてデザイン性の素晴らしさに触れられる大人のためのシックな空間です。
「TOKi(トキ)」
ドームをかぶせたようなデザインの照明もオリジナル。手前に置かれた石のオブジェは、薬師寺の東塔の解体修理時に出た石の基壇です。深い歴史が刻まれたものもインテリアの一部に取り入れています。
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バルのコーナーでオーダーできるのは、タパスと呼ばれる小皿料理のみ。どれも手が込んでいて、お酒が進んでしまいそうなメニューばかりですが、その一部をご紹介します。
「TOKi(トキ)」「トルティージャ」550円
▲ 「トルティージャ」550円
例えばコチラは、奈良のジャガイモを使ったスパニッシュオムレツ、トルティージャ。ニンニクとマヨネーズを混ぜたアイオリソースと一緒にいただくと、美味しさ倍増!
「TOKi(トキ)」「ピンチョス 3種盛り」1155円
▲ 「ピンチョス 3種盛り」1155円
タパス料理の代表格といえば、パンの上にミニ料理をのせたピンチョスは外せません。

写真映え間違いなし!のデコラティブな3種盛りは、一番左がトロリと焼けたモッツァレラチーズと黒コショウが効いた「トルティージャ・モッツァレラ」。真ん中は、ポテトサラダの上に焼いた海老とアイオリソースがのった「エンサラディージャ」。右側の、奈良県産トマトのマリネとイベリコの生ハムがのったピンチョスもボリューム満点です。
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「TOKi(トキ)」「レバームース」550円
▲ 「レバームース」550円
奈良の地鶏、大和肉鶏のレバームースと地元産イチゴ「古都華(ことか)」のディッシュも。意外にもレバーの風味とイチゴの酸味がピッタリ。この組み合わせ、真似したくなります!
「TOKi(トキ)」
お酒は、もちろんバルなのでいろいろなワインを取り揃えているけれど、奈良の日本酒で合わせてみるのはいかが? お店の方にオススメを聞きました。

一番左は、倉本酒造の柔らかい甘味が特徴的な「菩提酛 つげのひむろ」。真ん中の「櫛羅(くじら)」は、フレッシュな飲み口の知る人ぞ知る生原酒です。右側の油長酒造の「風の森」は、無農薬の特別栽培米を使われていて、ふくよかな味わいを楽しめます。奈良の赤膚焼(あかはだやき)の酒器も趣深くて、ふたりの会話がきっと盛り上がりますよ!
「TOKi(トキ)」
ちなみに、「TOKi」の奥にあるテーブル席のほうからもキッチンが見えるのですが、いわゆるオープンキッチンではなく客席との間がガラスの壁で仕切られているのが特徴的。
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「TOKi(トキ)」
このガラスには、マジックでその日の予約者の来店時間や名前、アレルギーの有無などが書かれているのだけど、さりげなくお洒落だし、実用的で一石二鳥のアイデアね!
「TOKi(トキ)」
「TOKi」は新橋駅から近く、銀座の繁華街もすぐそこなので、デートの待ち合わせにとても便利なお店です。カウンターでワイン片手にバル・デートもオツでしょ。味良し、インテリア良しでお洒落にカジュアルに使えます!
「TOKi(トキ)」

■ TOKi

住所/東京都港区新橋1-8-4 SMBC新橋ビル2F
営業時間/[レストラン]ランチ12:00〜(L.O.13:00)、ディナー18:00(L.O.19:30)、[バル]ランチ12:00〜(L.O.13:30)、ディナー17:30〜(L.O.21:00)

定休/月曜、第2・第4日曜

予約・お問い合わせ/TEL03-6228-5665

詳しくはコチラから

渡辺ゆり子

● 渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「モテたいオヤジの通ぶり!レストラン」でも連載中。2022年7月7日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が15周年を迎えた。

渡辺ゆり子さんの連載はコチラ!

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