イタリアン激戦区・広尾で見つけた！美味しいワインと料理の店はココ

お洒落で美味しくて、使い勝手も良い。そんな三拍子揃う店が軒を連ねるエリア、広尾。今回ご紹介するイタリアンレストラン「San Ciro（サンチーロ）」も、デートを盛り上げること間違いなし！のお店でした。

CREDIT :: 取材・文／渡辺ゆり子　写真／八木竜馬

本誌LEONでYULI*YULIとして長きにわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します！

コロナ禍にオープンしながら人気を伸ばした実力店

今回ご紹介するのは、広尾の隠れ家イタリアン「San Ciro（サンチーロ）」。場所は広尾商店街の奥にある祥雲寺というお寺の一画にあります。2021年8月、コロナ禍の一番大変な時期にオープンしましたが、その後、あれよあれよと人気店になりました。

広尾周辺は、東京のイタリアンブームの火付け役となったような店など名店が多く、かなりのイタリアン激戦区。そんななか、新たに参入した「サンチーロ」は、ご近所の評判や口コミで人気を獲得していったのです。

木を基調とした暖かみのある店内。10坪のこぢんまりとしたスペースのオープンキッチンでは、赤津シェフが調理する様子を至近距離で楽しめます。カウンター8席、テーブル4席。このアットホームな感じは居心地良くて、お客さんのリピート率が高いのも頷けます。

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San Ciro（サンチーロ)　「日替わり前菜6種盛り合わせ」（1人前）2600円

恵比寿の伝説的なイタリアン「イル・ボッカローネ」で修行していた赤津シェフの美味しい料理を、アラカルトでいただける──コース設定のお店が多いなか、これも「サンチーロ」の魅力です。

例えば、コチラの前菜盛り合わせ。この日はマリネしたアジのサワークリーム添え、ブルスケッタ、サクラマスの燻製、空豆のフリット、国産蓋ロースのハム、アスパラガスのスフレ、ミズダコのサラダ、というラインナップ。うーん、ワインと一緒にいただけば、かなり幸せな気分に♡

コチラは生うにソースを絡めたパスタ。“ブジアーティ”という箸にクルクル巻き付けて作るシチリアの伝統的な手作りパスタに、うにのソースが絶妙にマッチして美味。シェフのこだわりで、美味しいうにが手に入った時だけ提供するのだとか。

パスタは15種類ほど用意があるので、シェフにお好みを相談してオーダーすることもできますよ。

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デザートにオススメなのが、濃厚なバスク風チーズケーキ。添えてあるシチリアの岩塩と黒コショウを付けてどうぞ。「チーズケーキに塩・コショウするの？」って思うけどしれないけど、しっかりとした赤ワインとマリアージュしちゃいます。大人なチーズケーキのいただき方ですね。

ワインは、イタリア産が約60種類。写真右は、シャンパーニュ製法（瓶内二次発酵）で作られたフランチャコルタの「ウベルティ」。まずはコチラで乾杯ね。

真ん中はロゼ、シチリアのグラーチで生産された「エトナ・ロザート」は生うにのパスタなどに合わせて。濃厚チーズケーキの赤ワインには、トスカーナ・サンジョヴェーゼの「レ・バルゼ 1999」をぜひ。

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「サンチーロ」は、「広尾にいい店見つけたよ」と事前に彼女へ伝えてエスコートできたら素敵。こんな知る人ぞ知る的な隠れ家イタリアンへ連れて行かれたら、彼女からの評価も上がりそうです♡

仮に予約が取れなくても意外な時間に入れることも。遅い時間の２軒目デートに、デザートとワインも洒落ています！

■ San Ciro（サンチーロ)

住所／東京都渋谷区広尾5-1-32 St Hiroo 2 1F
営業時間／ディナー（水〜月曜）18:00〜24:00（L.O.23:00）、ランチ（土・日曜）12:00〜14:30（L.O.14:00）

定休／火曜、第二・第四日曜

予約・お問い合わせ／TEL03-6721-9898

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● 渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「モテたいオヤジの通ぶり!レストラン」でも連載中。2022年7月７日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が15周年を迎えた。