銀座にジャングルなバーが出現！ ふたりで迷い込んでみる!?

数が世界で最も多いと言われる“バーの聖地”こと、銀座にジャングルをテーマにした「バー リブレ ギンザ」が2022年にオープンしました。オーナーは、グローバルに活躍するミクソロジー・バーテンダー、清崎雄二郎氏。池袋にある同名バーの銀座店になります。

場所は銀座一丁目。路地裏のビルの地下に続く階段を降り、ドアを開けると深い緑の空間が現れます。なんだか秘密の熱帯ジャングルに来ちゃった気分です。

店内に入ってまず驚くのは、その開放感。理由は、４mもある天井の高さにあります。天井には星さながらの照明が輝き、鳥のさえずりが微かに聞こえてきます。マイナスイオン満載の癒される空間は、とても地下にいるとは思えないし、銀座にいるとも思えません。

でも銀座のバーと聞いただけで敷居が高いと感じますよね。常連さんが多かったり、値段がわからなくて頼みづらかったり、老舗の匂いがしすぎて躊躇したり。なかなか入りにくいバーが多いのも事実。

コチラはそんな固定観念を覆す工夫が凝らされています。「カクテル文化向上のために、若い世代や女性にも親しんでもらいたいと思っています。リブレを起点にして銀座のバーホッピングを楽しんでもらえたら」（清崎さん）

銀座のバー初心者でも行きやすく、しかも素敵な場所で美味しいカクテルが飲める！ なんて、うれしいですよね？

数々のカクテル・コンクールで優勝している清崎氏の監修のもと、こちらでいただけるカクテルは全部でなんと約300種類！

カクテルのメニューもジャングルがテーマ。基本的なカクテルをベースにアフリカ、南太平洋、中南米のジャングルをイメージして、コーヒーやハーブ、ボタニカルなスパイスを組み合わせた、まさしく唯一無二な“ジャングルカクテル”です。空間との相乗効果で、ほかでは味わえない楽しいデートになりますよ。

ジャングルをテーマにしたシグネチャーカクテル８種の中から、まずはコレ、「アース＆ネイチャー」。リブレのマークが刻印された氷が印象的な甘めのカクテル。コボウを低温調理して香りを出し、大地の土っぽさを表現。パッションフルーツ、バタフライピーで色づけした鮮やかな赤紫色が女ゴコロに刺さります。上にはビーツを添えて。

コチラの「森と木漏れ日」は、ヘンドリックスをベースに柑橘類をプラスしたもの。キレイなグリ―ン色がこの空間にぴったりな一杯です。

「フォレスト・ダイニング」は、アールグレイ、トマト、ジンにハーブのウッディ・ナッティをプラスしてブレンド。最後に牛乳を入れると透明に。これをカクテル用語で“ミルク・ウォッシュ”というのですって。ハーブが絶妙に効いた衝撃の味わいはクセになりそうです。

食事メニューも充実しています。例えばコチラは「瞬間燻製生ハムジャーキー」。グラスにかぶせた木製の受けにチップを入れてバーナーで燻すと煙が下に降りる仕組み。桜チップで瞬間的に燻製にした生ハムは味だけでなく香りもイイの！

お隣の人が食べていると、つい連鎖オーダーしてしまう「スパイシー・キーマカレー＆ライス」は人気メニュー。香味野菜のベースに10種類のスパイスを調合させた風味豊かなカレーには、隠し味にナンプラーも使っているのだとか。繊細な辛味と旨味が口の中に広がると、反射的にお酒に手が伸びちゃいます。

ご紹介したカクテルの「フォレスト・ダイニング」ととっても合いますよ。ハイボールやジントニックもオススメ。大人のカレー・マリアージュです。

スパイスを使ったカクテルが得意な「バー リブレ ギンザ」。いま話題のコオロギをはじめ、八角、コーヒー豆、トンカ豆、ツムギアリと、スパイスも興味津々なラインナップが揃っています。カウンターに座った時はぜひ、バーテンダーさんにカクテルとスパイスの使い方を見せていただきましょ。

スーパープレミアムな蒸留酒、スコットランドの「ヘンドリックスジン」はボタニカルなエキスが加えられているジンとして有名。よく見るとボトルキャップに爬虫類や動物が鎮座していたり、猿のモチーフが付いているモルトウイスキー「モンキーショルダー」が置かれていたり、ジャングルのコンセプトに合わせたボトルも目を楽しませてくれます。

カウンターでバーテンダーさんの技を見ながら飲むことはバーの醍醐味ですが、テーブル席でイギリスのアンティーク椅子に座りながら、ふたりでこのジャングルな雰囲気に浸るのもとてもオススメです。スマホをオフにしてホッとするバータイムを。

デートで素敵な時間を過ごすための必須場所といえば、バー。待ち合わせ場所として軽く１杯飲んだり、まだ帰りたくない時の２軒目として立ち寄って、まったりと過ごしたり……。「バー リブレ ギンザ」は15時からオープンしているので、まさにアペロにもピッタリですよ！

■ 渡辺ゆり子の「東京ヨコシマレストラン」