2023.07.23
【第36回】辛い麺&担々麺
夏に食べたい東京の辛い麺、担々麺。美味いのは?
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博 編集/森本 泉(LEON.JP)
今回「鳴龍」に出かけたのは3回目だが、このメニューが一番私にしっくりときた。店内は改装されていて、カウンター下につけられた引き出しに箸、爪楊枝などが用意されている。この引き出しから箸などを取り出して、自分でセットする。
その後、日本のレストランでも見かけるようになったが、ラーメン専門店で見かけるのは初めてである。
聞けば、クロレラを打ち込んだ麺だという。よくかき混ぜながら食べ始めると、控えめな山椒などの辛みとごまの香りが緑麺に見事に調和している。どうやら、これが私好みの「担々麺」と言えようか。
メニューは「RaRaヌードル」と「Curryヌードル」の2種のみで「辛さ」が1辛、2辛、3辛とある。もちろん1辛で「RaRaヌードル」を注文。
台東「らーめん 天神下大喜」 TEL/03-3834-0348
南大塚「創作麺工房 鳴龍」 Twitter
荏原中延「多賀野」 HP/jimdofree.com
幡ヶ谷「龍口酒家」 Twitter
虎ノ門ヒルズ「てんせんめん」 ※閉店
中目黒「tokyo花さんしょう」 TEL/非公開
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
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日本初の料理評論家、山本益博さんが、美味しいものを食べるより、ものを美味しく食べたい! をテーマに、「食べる名人」を目指します。どうぞご覧ください!
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