2020.05.22
VOL.03「日本にはなぜこんなにもイタリアンが多いのか」
日本で“イタめし”がデートの定番になったワケ
「ぐるなび」のエディトリアル・プロデューサーとして超高級から庶民派まで全方位にわたる豊富な食体験を誇る業界の“グルメ番長”松尾 大さんが、食のトレンドを押さえつつ、新たなグルメの楽しみ方をご提案する連載です。
- CREDIT :
文/松尾 大 イラスト/東海林巨樹、林田秀一
■Theme03「日本にはなぜこんなにもイタリアンが多いのか」

落合務シェフのいた「グラナータ」など第一次イタリア帰りシェフの店と、「イル・ボッカローネ」のような外国人客だらけで“ボナセーラ”と出迎えられる現地感の強い店、そして以前から親しまれてきたパスタ、ピザ。それらが出揃い、ひとつの“イタめし”として認知され、定着したのではないかと。日本人の口に合うし、雰囲気もハッピーだし、財布にも優しいと、デートにイタリアンはいいことずくめだったのでは?
そんな歴史を知ったうえで、改めて飯倉の「キャンティ」あたりにデートのお誘いをするのはいかがでしょう。また違った味わいが楽しめるかもしれませんよ。

松尾 大
雑誌編集者を経て、2015年にぐるなび入社。
グルメウェブサイト『dressing』を立ち上げ、編集長、
2017年よりエディトリアルプロデューサーに就任。
のべ2万軒以上の店に足を運んできた“グルメ”番長。