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2020.05.13

その味わいは‟俺だけ”! 初めてのスパイスカレー

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太

「男子厨房に入らず」と言われたのも今は昔。いまは「弁当男子」も、週末ともなれば腕を奮ってホムパやキャンプ……という料理上手な男性もたくさんいます。でもその一方で、まだ「インスタントラーメンしか作れない」という方もある一定数いるのも真実。

そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
第17回はみんな大好き「カレー」。
5月は風薫る季節と言われますが、どこかのおうちでカレーを作っているスパイス風が吹いてきたら、もうガマンできない! もはや日本の国民食とも言われるカレーは、たくさんのルーやレトルト製品が出ていますが、#おうち時間を楽しむなら、自分でスパイスをブレンドして、‟俺だけのカレー”に挑戦してみたいところです。

「カレー」を作ってみよう!

【材料】  2~3人分

鶏モモ肉骨付きぶつ切り  500g
タマネギ         1個 みじん切り
トマト           2個 粗みじん切り
オクラ          5本 ガクを切って、斜め半分に切る

Aクミンシード       小さじ2
Aカルダモン       3粒 手で割る
Aクローブ        6個
Aマスタードシード     小さじ1
Aローリエ        2枚
サラダ油         大さじ3

にんにくすりおろし    2かけ
しょうがすりおろし     2かけ

ターメリック       小さじ1
チリパウダー        小さじ1/2強
コリアンダーパウダー     小さじ1

水            2カップ

塩            適量
胡椒           適量
ナンプラー        小さじ1

砂糖          小さじ1/2
ガラムマサラ               小さじ1
パクチー         適量

Bジャスミンライス     2合
B水           2合
Bターメリック      小さじ1/2
Bシナモンスティック    1本 半分におる
※ジャスミンライスは水でかるく洗い、水、ターメリックシナモンスティック、を加えて炊飯する。

こ、これは……連載始まって以来、最高に多種に渡る材料です。でも、大丈夫、そのほとんどがスパイスです。スパイス類はひとたび揃えれば、この後も長くカレーや、ほかの料理にも使えますので、これを機に買い揃えてみましょう。また、黄色いジャスミンライスは炊飯器で炊けるのに、香りが本格的! 覚えておいてソンはないレシピです。
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【作り方】

まず、鶏肉に塩、こしょうで下味をつけ、フライパンにサラダ油(分量外、小さじ2)を熱して焼きます。この時、中まで火を通す必要はありません。旨味を閉じ込めるため、表面に香ばしい焼き目がついたらOKです。
焼くのは皮の方から。焼き目がついたら裏返して、焼き残しのないように。
カルダモンシード(中央)は手でつぶして、中を出しておきましょう。
まず、カレーの根幹を成すスパイスです。
レシピAのスパイスを上のように鍋に入れ、油で炒めます。香りが出てきたら、みじん切りにしたタマネギを加え、茶色になるまでしっかり炒めましょう。さらに、にんにく、しょうがを加えて炒め、また香りが出てきたら、ターメリック、チリパウダー、コリアンダーパウダーを鍋に投入。このスパイスをさらに炒めて、やはり香りを出してから、粗みじん切りにしたトマトを2個分たっぷりと入れます。ここでまた炒めますと、トマトから出る水分がカレーのベースとなるほか、酸味が味に深みを与えてくれます。
この工程は「鍋に入れて炒め」の繰り返しです。焦らず、香りを充分に出してから次の食材を入れるようにしましょう。
ここに分量の水、さきほど焼いた鶏肉、塩少々を加え、弱めの中火で15分~20分ほどクツクツと煮ます。このあたりでもうカレー香はMAXになっているはずなので、ビール缶をプシュッとする人も多いかと。
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まもなくゴールです。
さあ、そろそろ仕上げです。ガクをとって半分に切ったオクラを入れて、
ナンプラー、砂糖、ガラムマサラをここで加えます。無くてもいいのですが、あれば味わいにより深みが出るから、キッチンを探してみてください。アジア旅行のお土産にもらったナンプラーやニョクマムが冷蔵庫や調味料棚に眠っている可能性があります。
最後に味見をして、塩・こしょうで味をキメたらカレーの出来上がりです。
スパイスは火を通すと香りが飛ぶので、最後のガラムマサラは香りと風味をプラスするために大切です。
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一方で、ごはんの用意もしておきましょう。今回は気分を出すため、ジャスミンライス(タイ米)を使用しましたが、もちろんジャポニカ米でも同様に作れます。

普通の炊く水分量の中に、ターメリックと半分に折ったシナモンスティックを入れ、スイッチを入れるだけで……
ターメリックライスの出来上がり! カレーの日だけではなく、スパイスの効いたエスニック料理とも好相性ですので、気軽にお試しください。

お皿にごはんとカレーをたっぷり。そしてお好みでパクチーを添えたら、野本流‟俺だけカレー”の完成です。ここはスリランカ風によく混ぜてから食べるとなお美味しい! ナスやかぼちゃ、インゲンなど旬の食材をたくさん使って、アナタの‟俺だけカレー”にチャレンジしてくださいね。
季節の野菜をたっぷり使って、‟俺だけカレー”に挑戦してください。

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。

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