2024.06.16
【第56回】 「天城黒豚」の豚骨
絶品・天城黒豚のラーメンを食べに淵野辺「中村麺三郎商店」へ!
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博 編集/森本 泉(Web LEON)
抜群の香りと甘味が印象的な「天城黒豚」
▲ 東京・恵比寿の「婁熊(るくま)東京」で食べられる「天城黒豚」のモツ、ホルモン。
▲ 「婁熊(るくま)東京」のホルモン。
天城黒豚のゲンコツを使った「中村麵三郎商店」へ
とりあえず、相模原の先、淵野辺にある「中村麵三郎商店」へ伺い、醤油ラーメンをいただいた。スープは醤油をガツンと受け止める味わいだった。
私は、店の開店時間が11時30分なので、11時着の予定を立てていたのだが、慌てて予定を10時に変更し、西荻窪から八王子経由で出かけた。当日午前は雨模様の予報で、雨の中1時間半待たなくてはならないと思っていたら、幸運にも雨が降っていない。
麺や醤油、塩などの食材の生産地、生産者同様、「豚骨」の由来が明記されるようになったら、これも一つの「ラーメン革命」になるのではなかろうか。
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
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