簡単で超豪快な「ケイジャンホールチキングリル」でオヤジのモテを後押し！

いつも外食するだけでなく、ときには愛する彼女に自らの手作りで美味しい料理を食べさせたい！ でも特別料理自慢じゃないし、彼女も舌が肥えてるし……さてどうする？ そんな迷えるオヤジ様の悩みを、一流のシェフが「カンタン・時短・リッチで美味しい」と三拍子揃ったスペシャルレシピで解決してくれる、この連載。

バーベキューで塊肉。それだけでワイルドですが、予定調和感が否めないのもこれまた事実。 可愛いあのコの心をがっちり掴むために、さらにひと演出したい！ そんなオヤジ様に、バーベキュー用品の高級ブランド 「ウェーバー」のシェフであり、本場のバーベキューカルチャーを熟知するケン・ブックマンさんが伝授するのは、缶ビールを活用した技ありレシピ！

お助けシェフ（以下シェフ）　「ビア缶チキン」って知ってますか？ 

迷えるオヤジ（以下オヤジ）　バーベキュー好きの友人がその写真をインスタに投稿していたかもしれません。ひょっとして丸鶏を使います？ 

シェフ　ええ。半分だけ中身を残したビール缶を丸鶏のお尻に差し込み、それをグリルで丸焼きにするワイルドな料理です。といってもイメージが沸きづらいと思いますので、実際にお目にかけましょう。 

オヤジ　おおっ。「こんなのはじめて」と言われそうなビジュアル。しかし、なぜこんなことをするんですか？ 

シェフ　このまま下から火を入れると熱でビールが蒸発し、それが鶏の内側に充満しますよね。ビールにはもともと肉を柔らかくする成分が含まれているので、中がジューシーになり、それでいて外はパリッと仕上がるんですよ。 

オヤジ　理に適っていますねえ。でも、調理器具はどうしたらいいでしょう？

シェフ　ダッチオーブンでも調理可能ですが、その場合はアルミホイルを敷き、カットした野菜の上に鶏をのせ、ビールは野菜の上にかけるくらいでOK。今回は玄人感を出すべく本格的な蓋付きグリルを使用してみました。 

オヤジ　どちらの調理でもイイ顔ができそうだ。ぜひトライしてみます！

【1】丸鶏の表面にオリーブ油を塗ってなじませる。さらに塩コショウとケイジャンパウダーを塗り込む。

【2】ガスグリルでは丸鶏に100㎖ビールを残した缶を差し込んで、周りに野菜を置き、胸肉の太い場所が73度になるまでグリル。ダッチオーブンの場合は蓋上に弱火程度の熱源を置き、1時間後、蓋の上の火力を強める。蓋を少しずらして5～10分置くと、皮がパリッと仕上がります。

【3】焼きあがったら取り出し、写真のように食べやすくカットして召し上がれ！

3つのバーナーが付いた最新型。 蓋を閉めれば蒸し焼きにも できるのでジューシーな 仕上がりを実現できますよ。

真ん中のドーム型の部分にビールを入れて、丸鶏のお尻を差し込んで焼けば、“ビア缶チキン”！