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2024.07.21

すべてスウィーツのディナー⁉ 個室で密かに行われた『ザ タヴァン シークレットキッチン』に潜入!

アンダーズ 東京で不定期に行われる『ザ タヴァン シークレットキッチン』は国内外の著名シェフを招聘し期間限定でオリジナルディナーを提供する特別なポップアップイベント。6月に行われたその第4弾に参加してきました。

CREDIT :

文/岩佐史絵

ザ タヴァン シークレットキッチン アンダーズ東京 WebLEON
▲ 個室の「キッチンテーブル」で開催される、シェフの姿を間近に見ながらの知る人ぞ知るディナーイベント。毎回どんなシェフが招聘されるのか、グルマンたちの注目のまと
アンダーズ 東京の『ザ タヴァン シークレットキッチン』をご存知でしょうか。メインダイニング内のオープンキッチンを備えた個室で不定期に開催されるスペシャルポップアップイベントで、国内外の著名なシェフを招聘し期間限定でオリジナルディナーを提供します。

味はもちろんのこと、ユニークなコンセプトのもとに組み立てられた唯一無二のディナー体験ができることでじりじりとファンを増やしています。6月に開催された第4弾では香港のペストリーシェフ ジョアンナ・ユエン氏を迎え、“デザートにインスパイアされたディナー・エクスペリエンス”を提供。デザートがディナーって、いったいどういうこと? と、参加してみました!
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グルマンに捧げる密かな饗宴

『ザ タヴァン シークレットキッチン』は、アンダーズ 東京のメインダイニング「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」のプライベートルーム「キッチンテーブル」にて不定期に開催されるポップアップイベント。世界のグルマンが注目するシェフをゲストに招き、期間限定でオリジナルの特別メニューをふるまいます。

昨年10月に初開催し、過去には海外のミシュランスターシェフも登場、日本にいながらにしてその味を体験できる特別なチャンスとあってかなりのエクスクルーシブ感です。特徴的なのは、14人がけのロングテーブルでの会食スタイルであること。カップルで訪れふたりだけのラブラブアワーを過ごすのも一興ですが、ここでは食べることが大好きという共通の興味を持った人々との一期一会を楽しむこともコンセプトのひとつなのだそう。ひとりで参加しても、隣の人と意気投合しちゃうことだってありそうです。
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▲ 目の前でシェフが作業する様子が見られるのもまた、このイベントのすごいところ。少人数ゆえ、シェフとお話をするチャンスもたっぷりある。写真/Otera
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第4弾の今回は6月14日から16日、20日から23日の7日間限定での開催。香港から招聘されたユエン氏はなんとペストリーシェフです。フィーチャーしたのは、“Unsung(知られていない)”で、あまり注目されることのない素材にスポットを当てるというもの。

メニューには「バナナ」「酵母」「真菌」「大豆」といった主原料だけが書かれていて、「なになに? いったいなにが出てくるの?」とメニューを眺めているだけでも隣の人と思わずざわざわ。アルコールとのペアリングをセットして臨みます。

1品目にはプラリネ入りのチョコレート……だけではなく、ドーム型のカバーを開けるとバニラやウイスキー風味のバナナムースの上にキャビアが鎮座。意外すぎるこの組み合わせですが、キャビアの塩気とバナナが合う! ペアリングのポートワインと一緒にいただくとワインの豊かな香りがぱぁっと口の中に広がり、バナナの独特な後味も感じられなくなるほど。やっぱりいきなりデザート、と思わせておいて、きっちり次のコースが楽しみになるスターターでした。
ザ タヴァン シークレットキッチン アンダーズ東京 WebLEON
▲ 1品目。バナナ×キャビアだなんて、初めて……。ヴィーガンではないが、肉や魚といった動物性たんぱく質が少なくちょっとベジタリアンっぽくなるのも“デザート”だからか。
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シェフのフィロソフィに触れる

2品目はシトラス系のハーブ・ヘンルーダが香る餅をナスタリウムの葉で包んださわやかなひと品。合わせるのはシャンパーニュで、餅とシャンパン⁉ という新鮮な驚きが。スウィーツではあるものの、甘すぎることはなくお酒に合うのが印象的です。

続いて運ばれてきた「酵母」は、イースト菌を小麦粉と混ぜて自分で練り練りする作業。このまま食べるのかと思ったら、下げられていきました(最後にお土産にいただいたブルーベリーマフィンになった)。
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▲ 4品目の「真菌」はキノコとチーズのパイ。確かに、キノコは「菌」だが、出てくるまでどんな料理なのか想像もつかないわくわく感がまたいとをかし
4品目は気になっていた「真菌」のコース。こちらは暖かい食事で、トリュフ風味のチーズパイ。わずかな甘みがあるものの、塩気がしっかり感じられ、甘みは「うまみ」というユエン氏のフィロソフィーがここに極まれり、という逸品です。

最初にパイのパリパリ感を楽しみ、あとからマッシュルームスープをかけてまた違った食感とかぐわしいきのこの香りを存分に堪能。肉でも魚でもないのにかなりの満足感がありました。
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ザ タヴァン シークレットキッチン アンダーズ東京 WebLEON
▲ 6品目に出された「ココア」。サワードゥ・ココアのペアリングはかなりスモーキーでクセが強く苦いドイツビール「シュレン ケルラ」。ペアリングの妙もまた大きな楽しみどころ。
正直なところ、最初から最後までデザートだなんて、途中で嫌になるのでは、と心配していた筆者でしたが、香りや食感、食材同士の意外なハーモニーなど楽しみに満ちていて、いちいち驚いていたら最後まであっという間でした。
ザ タヴァン シークレットキッチン アンダーズ東京 WebLEON
▲ 8品目。コース〆のデザートはまさかの和菓子。ずっとスウィーツだったけれど、これは正統派デザートなスウィーツ!
『ザ タヴァン シークレットキッチン』では、こんなユニークで思い出深い食体験をテーマにアンダーズ 東京の飲食部長マティアス・ベルナスコーニ氏が世界の名だたるシェフに声をかけているそう。

ただ腕が良くて有名であるだけでなく、ゲストを楽しませたいというホスピタリティを持ち合わせていることも重要視。しかもマティアス氏がかつて一緒に仕事をするなど、直接その人となりを知っている人に限られているというので、極上体験ができることは氏のお墨付きというわけ。

開催時期に合わせて人を探すのではなくて、「この人にぜひ」というシェフにご登場いただくため、不定期で開催回数もバラバラなのも納得です。
次の開催は2024年8月29日~9月1日の4日間(※第5弾は終了)いったいどんなユニークな体験となるのか、今後も目が離せないイベントです。
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ザ タヴァン シークレットキッチン アンダーズ東京 WebLEON ジョアンナ・ユエン

● ジョアンナ・ユエン

『The Ocean』『Ando』といった、香港でも指折りのレストランでペストリーチームを率いてきた経歴の持ち主で、Tatler Dining Awardsの「Best Pastry Chef」を2度受賞という実力者。香港で自信のショップ『Otera(https://otera.hk/)』を運営する。ディナー体験は同店で月に一度開催しているとのこと。

ザ タヴァン シークレット キッチン

【次回スケジュール】
第6弾 Gaston Riveira 氏/ La Cabrera(アルゼンチン)
期間/2024年8月29、30、31、9月1日(4日間)
HP/https://restaurants.andaztokyo.jp/jp/special/secretkitchen
お問合せTEL/03-6830-7739
場所/東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー51F ザ タヴァン グリル&ラウンジ
時間/18:30〜 ザ タヴァン ラウンジで季節のウェルカムドリンク
19:00〜 個室「キッチンテーブル」に移動してディナー開始

※ご紹介した『ザ タヴァン シークレットキッチン by ジョアンナ・ユエン』はスペシャルコースメニュー 1万9360円、ワインペアリング7000円  税込、サービス料15%でした。

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