2024.11.10
【第64回】 福岡の意外なラーメン
わざわざ食べに行く価値がある九州のラーメン
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博 編集/森本 泉(Web LEON)
初めての長浜ラーメンはびっくりするほどこってりしていた
その時、長浜のラーメンを食べた。東京のあっさりしていたラーメンを食べていた者からすると、びっくりするほどこってりとしたラーメンだった。
例えば、福岡天神のフランス料理店「イルドフランス」、博多の日本料理「ゑびす堂」、唐津の鮨屋「つく田」、小倉の「天寿し」などに出かけるついでだった。
わざわざ福岡まで食べに出かけた「博多一双」のラーメン
「支那そば 月や」から福岡駅構内の「明鏡志水」へ
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
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