2024.12.16
【モテ店大賞2024】事件は意外性のある店で起きている
恋して、食べて、書いてきた……歴戦の食魔女(グルマンヌ)たちがアレコレ評する2024年の「モテるレストラン&バー」はどこでしょう? 5回連載の特集記事、まずはその1です。
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文・編集/秋山 都 (Web LEON) イラストレーション/林田秀一
今からでも間に合う年末年始デートの店選び
「お鮨が食べたい♡」
「先週フレンチが続いたからイタリアンがいいな」
などなど、“脈アリ”女の反応は常に具体的。ですから、こんな返事が返ってきたなら、その後のアクションをいかにクイックに、しかも的を射た店選びをできるか、が今後の“モテ”を左右する重要なファクターとなります。
食魔女(グルマンヌ)が実体験からおすすめする
◆「モテ店大賞2024」
児島麻理子(以下児島) いきなり根源的な質問(笑)。予約の取れないお店に連れてってもらえたら、それだけでうれしいけど、だからモテるとは言い切れないよね。結局はその相手に向き合って、その人の好みやスタイルに合ったお店に行くのが一番だとは思うけど。
長谷川あや(以下長谷川) 意外性? たとえば「こんな店がこんなところに」という隠れ家感や、素っ気ない設えの店なのにものすっごいおいしいものが食べられるとか?
大石智子(以下大石) いい意味で裏切られるってことなんですかね。自分でも気づいていなかった嗜好性とか、いままで食べたことのないお料理に出会えるとか、発見できることがうれしい。
秋山 日本では男性より女性のほうがレストラン経験値が高いから、私たちならではの贅沢な悩みなのかもね。ではそんなうるさ型女子にも納得してもらえる意外性のあるお店を挙げていきましょうか。
長谷川 おお~、それは難易度が高いね(笑)。
児島 今は月に1~2度、不定期にオープンしているので、まめにSNSをチェックする必要があるんですが、ここにエスコートしてもらえたら本当に感激すると思う。お酒好きの女の子なら、ですけれど(笑)。
秋山 「ブルガリ ホテル 東京」しかり、「ジャヌ東京」しかり、近年ニューオープンのホテルには必ずお鮨屋さんが入るよね。鮨好きの私にはありがたい話ですが、ホテルで鮨って目新しくもないんじゃない?
長谷川 いえいえ、こちらはフランスで3つ星を2店で獲得している鬼才シェフ、ヤニック・アレノの監修なの。よく誰々シェフ監修と言われても、どの辺りが?? という事例もあるけど、こちらは違う。鮨の前菜として登場するイノベーティブで美しい前菜から、そして鮨そのもの、最後のスウィーツに至るまで、ヤニック・アレノの想いと世界観がきっちり反映されているから、私たち日本人が食べても素直に素晴らしいと思えるクオリティでした。
大石 クレープの? デートとしては意外ですね。
秋山 最近ご馳走を食べすぎているせいか、どんどんシンプルなものに心惹かれる傾向があって。北沢の緑道沿いにあるこのお店は簡素な作りだけど、目黒の「Kabi(カビ)」を経て、コペンハーゲンでも経験を積んだ田井將貴シェフによるクレープがおいしい。ディナー営業も始めてるそうですが、すでに予約が取りづらくなっているそうですよ。
一同 なにそれ、いますぐ行きたい‼
食べて、飲んで、恋をして……食魔女(グルマンヌ)はこんな女性たち!
秋山 都(あきやま・みやこ)
東京生まれの東京育ち。バブル時代を女子大生およびファッション誌編集者として過ごし、バグった金銭感覚がいまだに修正できていない困りもの。富裕層向けライフスタイル誌、ファッション誌、グルメマガジン編集長を歴任後、アマゾンジャパンを経て独立。現在、フリーランスの編集者・ライターとして食・酒・旅などのコンテンツを制作。いままでに付き合った男性の数は非公開だが、イタリア人男性との恋愛経験豊富との噂も。バツイチ。
大石智子(おおいし・ともこ)
静岡生まれの静岡育ち。都内の大学を卒業後、出版社に勤務。放浪癖があるため、2011年よりフリーランスライターとなる。男性誌を中心にホテル、旅、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチを口実に、頻繁に海外渡航。これまで泊まったホテルは950軒以上。スペインに行く頻度が高く、南米も好き。柴犬愛好家。爆音いびきで夫に迷惑をかけていることが人生最大の悩み。
児島麻理子(こじま・まりこ)
東京生まれ。美味しいお酒を求めていたら、いつのまにかお酒が仕事の中心に。これまでに世界7カ国以上の蒸留所とバーを巡り、旅先ではベスト50バーを訪れるのが趣味。編集者、洋酒メーカー広報を経て、独立。現在、お酒の企画、PR、執筆等を行う。お酒の資格に、テキーラマエストロ、ラムコンシェルジュ、WSET SAKE Level2。プライベートでは2匹のワンコを溺愛。
高橋綾子(たかはし・あやこ)
東京生まれの東京育ち。大学時代にバブルの恩恵を受け、腰掛け就職→専業主婦かと思いきや、就いた人気絶頂の国内外ファッションブランドのPR職があまりに楽しく働き蜂と化す。しかしその間に肥えた食へのこだわりが今や人生そのものとなり、年間1000軒ほどの外食でレストランや食材を発掘し、WEB、雑誌などで執筆。商品開発、イベントプロデュース、AI事業にも携わる。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
長谷川あや(はせがわ・あや)
群馬県前橋市で生まれ、18歳まで前橋で過ごす。サッカー誌の記者を経て、フリーランスライターに。現在は、ホテル、旅、飲食、インタビュー記事などライフスタイル系を中心に執筆をしている。生きがいは、愛犬(10歳・ミニチュアダックスフンド)を愛でることと、ミュージカル観劇。海外を含め、遠征をいとわないミュージカルおたくで、年間の観劇本数は3桁。目下の悩みは、老いと共に美味しいものが大好きなのに食べられる量が減っていることと、代謝量の低下、老眼の進行。