2025.01.26
【第69回】 大人のラーメンを探して「醤油」編
大人好みの美味い醤油ラーメンはどこにある?
日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。
- CREDIT :
文・写真/山本益博 編集/森本 泉(Web LEON)
穏やかで奥ゆかしい「塩」を感じさせない炒飯
油脂を介在しない本来の「うまみ」とは
今のラーメン大好きの若者たちのほとんどは、すべからくこのフランスのグランシェフと同じ舌を持ち合わせていると言わざるをえない。
具が盛りだくさんでないという共通項
この手のラーメンを伝統派に対して改革派と呼ぶとすると、今まで食べた中で極めて印象高いのは、東京では、三ノ輪「ラーメン屋 トイ・ボックス」、早稲田「らぁ麺やまぐち」、浅草橋「饗 くろ㐂」、三鷹「麵屋さくら井」、近郊では東松山「中華そば 深緑」、つくば「中華そば ひしお」。地方では、札幌「Lab Q」、湯河原「らぁ麺 飯田商店」、京都「拳ラーメン」、大阪「カドヤ食堂」、「燃えよ麺助」、尼崎「ロックンビリ―S1」だろうか。
● 山本益博(やまもと・ますひろ)
1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique
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