2016.04.06
ふたりを惑わす媚薬の誘惑「あなたの知らないトリュフの世界」
"黒いダイヤモンド"の異名をとるトリュフは、実はモテる飯にうってつけの食材。というのも、ステロイド成分がフェロモンと酷似していて、媚薬、強壮効果があるの。しかも今回は、トリュフでは珍しい"ご飯"メニューの仏、伊、和の響宴。美味しいうえに、ニキータもキレイになれちゃうスペシャルディナーをどうぞ。
ナビゲーション・文/YULI*YULI
2014年12月号より抜粋
媚薬効果、強壮効果がある黒いダイヤモンド
かどわきの代名詞は"トリュフご飯"
◆ 麻布かどわき[アザブカドワキ]/ 東京・港区
かどわきが、こちらにできてもう14年。東京を代表する老舗割烹の風格が漂っています。とはいえ、その珠玉のメニューといわれるお料理は、伝統的な王道の日本料理というより、基本を熟知しながらも素材の良さをさらに昇華させた“かどわき流”。
いままでなかったような素材同士の組み合わせの驚き、そして、そのおいしいマッチングに固定ファンが多いのにも納得。その最たる逸品が「トリュフご飯」なのです。
その昔は常連客のみが知る隠れメニューだったのですが、いまや“かどわき”の看板メニューに。これを食べるために遠方からわざわざいらっしゃるお客様もいるそうで、毎晩ある鉄板メニューになっています。
そもそもトリュフを和食に使うなんて、しかもご飯に入れるなんていう、かどわきさんのエクセレントな閃き自体が媚薬、かもしれませんね。
五感を刺激する料理の数々
淑女のトキメキポイント
私のBARに来るお客様からも、ずっとトリュフご飯の噂だけは聞いていたから、一度は食べてみたかったの。2階にはBARもあるのですって。幸せの余韻は消したくないから、食後は絶対にBARへ連れて行ってね。
麻布十番の小道に突然、京都風門構え
麻布十番の小道に突然、京都風門構え
暗い道に黒い塀。“かどわき”と書かれた雪洞に誘われて足を踏み入れると、小さな鳥居に思わず手を合わせてしまう素敵な入り口です。
◆ 麻布かどわき
住所/東京都港区麻布十番2-7-2 ローズハウス麻布十番 1F
営業時間/18:00〜23:00(L.O.)
定休日/日・祝
お問い合わせ/☎03-5772-2553
●コース3種 2万1000円、2万5000円、2万8000円(すべてにトリュフご飯がつきます)、グラスワイン1600円〜
東京都港区麻布十番2-7-2 ローズハウス麻布十番 1F
ナビゲーション・文/YULI*YULI
2014年12月号より抜粋
イタリア郷土料理とワインのマッチング
◆ Incanto[インカント]/ 東京・港区
入り口の手前にはワインに使われる葡萄が5種類ほど、実もたわわに生い茂っていて、扉を開ける前にこちらのオーナーの柔和な人柄が垣間みられる気がします。
店内に入るとまず目に入るのがワインセラー。ここにはオーナー・ソムリエの竹石氏が厳選した、イタリア全土20州のワインがしっかりと州別に納められています。
日本人には珍しい、イタリア本国のソムリエ協会認定プロフェッショナル資格を持つ竹石氏は、ウンブリアで小池シェフに巡り会い、イタリア語で魔法という意味の「インカント」をオープンしました。
お料理はいわゆるジャパニーズ・イタリアンではなく、あくまでもイタリアの郷土料理を守り、その美味しさを真っ当に伝える王道のもの。
そして、その郷土料理に合わせたその土地のワインを楽しめるの。しかもグラスでね。“少しずつ飲むこと”は、イタリア語で“アッピナメント”。酔いしれてください。
セラー見えのゆったりテーブル
ネット上でも大人気のイタリアン。予約が取れなくても、22:00〜24:00まではオステリア(カジュアルなオーダーが可能)として使えるの。カウンター席は18:00〜翌1:00までBARとして使えます。おひとり様もOKよ。
階段上の葡萄棚を目印にして
この葡萄は、テラスで干し葡萄になります。もちろん数が限られているので、もしもいただけたら、とってもラッキー。優しい気遣いのお店。
◆ Incanto[インカント]
住所/東京都港区南麻布4-12-2 ピュアーレ広尾 2F
営業時間/18:00〜24:00(L.O.)、BAR 18:00〜翌1:00(L.O.)土・祝〜23:00(L.O.)
定休日/日、第1月
お問い合わせ/☎03-3473-0567
●トリュフのリゾット 4000円、グラスワイン 1000円〜
東京都港区南麻布4-12-2 ピュアーレ広尾 2F
ライブ感満点の鉄板フレンチ
◆ Au Gamin de Tokio[オー ギャマン ド トキオ]/ 東京・港区
360度フルオープンキッチンのこちらは、店名にある“ギャマン”(=いたずら小僧)の意味どおり、遊び心がちりばめられた、ひとヒネリある楽しいメニューが盛りだくさん。
本当に悪ガキだったという当時の木下青年は、母の愛情を知って一念発起し、新たなスタートをきるために辻調理師学校に入学。未知の料理の世界で、悪ガキ時代に鍛えた反骨精神を活かして猛勉強し、なんと首席で卒業。さらに卒業生総代まで務め、特待生としてフランス校に留学しました。そして機知に富んだ木下シェフの才は、いまや料理だけではなく、若き世代を育てることにも費やされています。
木下シェフについていきたいと願う若きシェフたちが、日夜彼のもとで腕を磨き、素晴らしいチームが結成されているのです。う〜ん、美談!
臨場感溢れるカウンター席がオススメ
ストーブの中にはトリュフご飯
何が入っているの?と思ったら、なんとトリュフとパンチェッタの炊き込みご飯。黒トリュフの香りと食感が申し分なく美味!
枠にとらわれない、とらえられない料理
右から、定番人気のフワフワな黒トリュフのスフレオムレツには、アカシアのハチミツが絶妙のバランス。左は、茹でた新じゃがをトリュフとシェリービネガーでさわやかに。
トリュフだけでなく、ここにはほかにも名物料理がいろいろ。例えば山葵のパスタなんて、発想がおもしろいでしょ? ちなみに来年頭に移転するので要チェックよ。木下シェフの武勇伝を聞きにきてね、お楽しみに(笑)。
ひっそりと佇む見逃しそうなビル
1階にはランチもできる「ストラーダ」、地下には創作和食の「キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ」が。すべて系列のお店だからビルごとおいしいの。
◆ Au Gamin de Tokio[オー ギャマン ド トキオ]
住所/東京都港区白金台5-5-10 2F
営業時間/18:00〜23:30(L.O.)
定休日/日・祝休
お問い合わせ/☎03-3444-4991
●パンチェッタとトリュフの炊き込みご飯 2592円、トリュフのスフレ オムレツ 2592円、グラスワイン 1203円〜