天ぷら・鉄板焼き・寿司を同時に楽しめる! 新しい周遊型グルメって!?

なかなか遠出が叶わない今年。ニューノーマルな日常を送りながらも、時にはそこから隔絶された非日常に身を置きたくなるのがヒトの性。いつもの年のような旅行は実現できずとも、大切な彼女とふたりきり、心とカラダをリフレッシュする時間を過ごすことはできます。例えば、ステイケーションをはじめ都内ラグジュアリーホテルがさまざまなプランを提供していますが、コチラはさらにスペシャル感満載。

ザ・キャピトルホテル 東急の日本料理「水簾」で供される特別コース『水彩の余韻』——2020年10月22日に開業10周年を迎えるココンチの想いがめいっぱい込められた充実の内容となっておりまして。

そもそも「水簾」は、ホテルには珍しくメインダイニングとして位置づけられている日本料理店だけに、館内でも格別にラグジュアリーなしつらえです。

涼しげな水庭を横目にロビーから渡り廊下を抜けると、一棟丸ごと「水簾」の建物へ。今回のコースは、その２階の特別個室「月」を起点に、建物内の天ぷら・鉄板焼き・寿司の各カウンターを周遊しながら絶品グルメを堪能し尽くすというもの。

開催日は、10月4日(日)・11日(日)・18日(日)・25日(日)の4日間。17時・18時・19時スタートの三部制ですが、ゲストは各部１組のみの受け入れとなるため、密とも無縁に彼女とふたりきりで美食ざんまいの時間を堪能できるというわけです。

まずは、特別個室「月」へ。ウェルカムドリンクと前菜が、美食探訪の始まりです。気持ちと胃袋にスイッチを入れたら、まずは“天ぷら”のカウンターへ移動します。

石州瓦で装飾されたシックな空間で振る舞われるのは、シェフ渾身の５品です。石川県産しいたけ、北海道産アスパラガスのふくよかな甘みを天然塩で味わったら、名物の“雲丹大葉巻”が登場。

こちら、薄衣の奥からトロ〜リとろけ出した雲丹がさわやかな大葉と絶妙なハーモニーを奏でて、口福の絶頂に！ ワインは２種、「キュヴェ三澤」と「ケンゾー エステートあさつゆ」の白でどうぞ。

お次は、メインの“鉄板焼き”のカウンターへ。黒を基調にした空間に身を置くと、天ぷらで満たされた気分はリセット。瞬時に鉄板焼きモードに切り替わるから不思議です。

シェフの小気味良いヘラさばきを目と耳で楽しみながら、オリーブオイルで軽く炒めた野菜や活け黒アワビのソテー、そして、ミネラル成分たっぷりの日高昆布を食べて育った北海道産・黒毛和牛「こぶ黒」のサーロインとフィレに舌鼓。わさび醤油・天然塩・特製おろしポン酢でさっぱりといただくもよし、カレー風味の自家製ディアブルソースやチリソースで味変するのも一興です。ペアリングワイン、「ケンゾー エステート」のエレガントな赤も楽しんで。

シェフとの会話やフランベパフォーマンスも、この特別な時間を盛り上げてくれますよ。

さらに夢のような時間は続きます。３つ目は“寿司”のカウンター。水墨画家・篠田桃紅氏のアートワークを鑑賞しながら食す、シェフが握る5品は格別の味です。

特に脂が内側からじんわり滲み出る本マグロや、能登半島の竹炭塩でいただくばふん雲丹は、口に入れた瞬間に思わず笑みがこぼれてしまうほど。その日の食材に合わせた味付けで、シェフが提供してくれます。フルーティで清涼感のある大吟醸「夢殿」をはじめとする日本酒３種とのマリアージュも、記憶に残るようなすばらしさです。

最後は、棟方志功の版画作品が飾られた空間でデザートタイム。余韻に浸りながら、約3時間に及ぶ美食の旅は幕を閉じます。

日枝神社に隣接した静ひつな非日常空間で、アートを鑑賞しながら最上級の天ぷら・鉄板焼き・寿司を堪能できるこちらのプランは、食欲の秋、芸術の秋にふさわしい最高のデートを演出してくれるはず。ふたりの記憶に深く刻まれる一夜になることでしょう。