2021.02.07
VOL.06「これからは断然マグナム主義」
同じシャンパンでもボトルサイズで味が違うって本当!?
ワインスタイリスト、そしてシャンパンラウンジ『カーヴ シンデレラ』のプロデューサーとしても活躍する藤崎聡子さんが、さまざまなTPOにおける“モテるお酒のこなし方”を教えてくれる連載です。
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文/藤崎聡子 イラスト/林田秀一
■Theme06「これからは断然マグナム主義」
LEON編集部(以下編)「同じタイプのグラスで比べる。何が違うのかなぁ」
サ「どちらが好きですか?」
編「このふたつ、同じような気もするけれど、いや、なんか違う。え〜、何だろう……、口当たりの印象、香りのボリューム、似ているようで、でも違いますね、はっきり分かります」
サ「素晴らしい味覚ですね。実はこれは同じシャンパン『アルマン・ド・ブリニャック・ブリュット・ゴールド』なんです。750㎖と1500㎖のボトルサイズを比較しています」

2006年の初リリースから世界市場を圧巻しているメゾン。熟成のタイミングを考え、常に最高の状態で味わえるのも醍醐味。濃厚でふくよかなピノ・ノワール、一線を画したシャルドネのボリューム、バランス良く存在感を見せてくれるピノ・ムニエ、これらのブレンド力からまだまだ熟成ができると思われる。ふくらみのあるグラスで味わうことでその印象がダイレクトに伝わってくる。
1500㎖ 12万円/ADB JAPAN
サ「そちらは1500㎖、マグナムサイズです。いろいろなアイテムを試してみたけれど、このメゾンのものが本当に明確な違いがあります。ボトルサイズにおける熟成の違い、こうきたか、と。正直、唸りました」
編「いや、マジで違いますね。これだけの違いがあるなら断然マグナムだな、個人的には。マグナムの良さって何だろう……、不思議だ」
サ「やはりボトルが大きいことで液体がゆっくり熟成できるのが最大の要因だと思います。すくすく育つ、というか」
編「旨みが増す、という印象でしょうか」
サ「はい。まさにそのとおり。泡の強さ、よりも熟成からくるブドウの濃厚さが最初に感じられると思います」
編「さらに美味しく飲むにはどうすべきでしょうか」
サ「う〜んと冷やしてくださいね」

藤崎聡子
ワインスタイリスト。ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、媒体を中心にワインやシャンパンを紹介。ワインセミナーやレストランコーディネートなど多彩に活躍。西麻布でシャンパンと餃子を楽しめるラウンジ『カーヴ シンデレラ』をプロデュース。
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ADB JAPAN 03-6228-4458