2020.12.21
【年末年始】ホムパへ持参したら「お!」と一目置かれるのはこんなワインです
年末年始は友人知人のお宅へワインを抱えて遊びに行く人も多いのでは? そんなとき、喜ばれるワイン、一目置かれるワインってどんなワイン? いまこれだけは知っておきたいワインのトレンドをプロに聞きました。
- CREDIT :
文/秋山 都 写真/橋本真美
日本有数のワインコレクターである吉川慎二氏を始め、多くのワイン愛好家から信頼されているワインの目利きであり、東急百貨店本店ワイン売り場でソムリエを務める藤巻暁さんにこの冬注目のワインについて聞きました。
注目産地、英国産のスパークリングワイン
【Brit Fizz】
また他の理由として、投資家たちがこの英国産スパークリングワインの生産者に注目していることから、ワイナリーがかなり先鋭的なテクノロジーを取り入れていること。そして、『Decanter』誌などワインの権威と言われているメディアでも力を入れて紹介されていること。さらには、ロバート・パーカーに並ぶワイン評論家として信頼されているジャンシス・ロビンソンの故郷であることも、人気を後押ししてくれているでしょう。
なかでも3本おすすめしますと、『ナイティンバー』は日本でもよく知られているBrit Fizzの代表格。『ハンブルドン』は商業的には英国最古のワイナリーによる伝統ある1本。『ブラックチョーク』は比較的最近の作り手で、この9月に日本に入ってきたばかりの注目株。キリッとしたピュアな味わいでありながら複雑で、しっかりとした骨格のあるスパークリングワインです」
飲めないのではなく、飲まない人が増えているから
【ノンアルコールワイン】
それにともない、ノンアルコールワインもバリエーションを増やしています。以前はブドウジュースと大差ないようなものも多かったのですが、たとえばこの『ピエール・ゼロ』は一度ブドウを発酵させてから遠心分離機にかけてアルコールを除去しています。そのため、風味と香りはかなりワインに近いですね」
飲み疲れず、合わせる料理を選ばないから
【低アルコールワイン】
低アルのメリットとしてはなんといっても飲み疲れしないこと。重いワインを飲むのってやはり体力が必要でしょう。昼間から軽く飲みたいときや、気軽に飲みたいときにおすすめです。この『SUNNY with a CHANCE of FLOWERS』はアメリカのカリフォルニア州モントレーにある家族経営のワイナリー。低アルコールってとかく甘いタイプが多いのですが、これは甘くない、そしておいしい。貴重なワインです」
乾杯のひとときを華やかに演出する
【ワインカクテル】
ワインを使ったカクテルは、このほかにロゼワインとグレープフルーツをブレンドした『ロゼ・パンプルムース』も世界的に人気です。ワインはそもそもブレンドの賜物でもありますから、あまりうるさく言わないで楽しみたいな、と思うのですよね」
ワインをスマートに楽しむ【ワイングッズ】もチェック!
『アルゴンワインセーブ・プロ』は、やはり飲み残しワインにアルゴンガスを注入して保存するタイプ。アルゴンは空気中に含まれる無味・無臭・無色の気体で、酸素や窒素よりも重いため、ごく少量で液面をカバーすることができます。大切なワインなら、このアルゴンをシューッとしてから、上記のアンチオックスを併用すればかなりいい状態で保存することができるでしょう。
また、『ラクリス ワインオープナー コルクスクリューセット』はどんな方でも簡単にワインを開けられるオープナー。何を隠そう、私も自宅ではこれを使っているんです。もちろんソムリエナイフも使えるんだけどね(笑)、自宅で飲むならラクチンなのがいいでしょ?」
◆ 東急百貨店本店 和洋酒売り場「THE WINE」
住所/東京都渋谷区道玄坂2-24-1
TEL/03-3477-3111(代表)
営業時間/10時~20時
*現在、営業時間を変更しています。
*今後も営業時間を変更する可能性があるので、HPなどでご確認ください。
定休/百貨店の休館日に準じる(1月1日は休業)
● 藤巻 暁 / AKIRA FUJIMAKI
J.S.A.認定シニアソムリエ。東急百貨店本店和洋酒売場に勤務。大学在学中からワインに魅せられ、フランスを周遊。その後飲食店やワインバーでの勤務を経て現職。わかりやすい言葉で、顧客のニーズに答えるワインセレクトには定評がある。