2017.06.19
女子単独入店禁止!昭和居酒屋でマッチョなオトコを取り戻せ
- CREDIT :
文/秋山 都 写真/菅野 祐二、松井 康一郎
「女は黙って俺の後をついてこい」「きみ作る人、ぼく食べる人」「誰に食わせてもらっているんだ」などなど、昭和の男女をめぐるフレーズには隔世の感があり、男女雇用機会均等法が制定されてから生まれた平成女子にはピンとこないものばかりでしょう。
たまには彼女の顔色ばかり伺わずに、「おやじ、酒だ」とばかりに威勢よくお出かけください。大丈夫、財布にもやさしい店ですので、デートの最後まで昭和男子としての体面を保つことができるでしょう。
平成女子が自然とお酌をしてくれる不思議空間
「女性を差別しているわけではなくて、先代の遺言なんです」(前出・清水さん)
人数にかかわらず女性だけでは入れませんが、男性がひとりでもいれば連れの女性は何名でも入れるというルール。昔ながらの居酒屋らしいしきたりで、筆者が知る限り東京で女性が単独入店できないのは、こことあともう数軒だけ。今となっては貴重な存在です。
「昔は旦那衆がここで下地を作って吉原へ繰り出したんだよね」という粋な店ですから長居はご無用。お酒はひとり三合までにしておきましょう。
■鍵屋
住所/東京都台東区根岸3-6-23-18
営業時間/17:00~21:00
定休日/日曜・祝日
予約・お問い合わせ/☎03-3872-2227
*2017年6月の情報です。現在は異なる可能性があります。
ヒヒ~ン! ウマくて精がつく元祖オトコめし
ところかわりまして森下(東京・江東区)へ。ここはかつて海や木場が近かったことからガテン系(この言葉も昭和死語ですか?)の男性が多く暮らしていたエリア。肉体を酷使した彼らが精をつけようと食べていたのはこちら。
なにより馬にあやかって強壮効果を狙って食することも多いのは諸兄もご存知のとおり。
こちら「みの家」の馬肉は青森県金木産の食肉馬を3週間熟成させて使用。桜肉と呼ばれる美しい赤身は脂身が少なく、特製味噌を用いたちょっと甘めの割り下と絶妙にマッチ。サッと煮立った程度で口に運べば歯ざわりもサクサクと、後を引く美味しさです。
「ウマッ」……おあとがよろしいようで。
■みの家
住所/東京都江東区森下2-19-9
営業時間/12:00~14:00、16:00~21:00L.O.、日・祝12:00~21:00L.O.
定休日/木曜
予約・お問い合わせ/☎03-3631-8298
**2017年6月の情報です。現在は異なる可能性があります。