2017.07.31
夏はやっぱりグビグビっと。夏酒はロックが気持ちいい〜!
日本酒をロック?!これ、じつは古くから親しまれた王道の飲み方だった?!
- CREDIT :
文/金関 亜紀 写真/金田 亮

氷が入ったグラスに日本酒を注ぎ、静かにマドラーなどでかき混ぜる……、カランコロン、ああ風流〜。
これ絶対まずいわけがない?! 気がする?!
とうわけで、禁断の日本酒ロックの世界へ、いざご案内〜〜!
日本酒のオンザロックは、じつは古来から親しまれていた?!
そう、つまり先人たちは夏にはロックで飲んでいたんですから、現代の私たちが邪道、なんていっている場合ではないのです。というわけで、神奈川県は野毛で日本酒バー「be Rock」を営む日本酒のエキスパート、まめたろうさんにおいしいロックの作り方を教えてもらいましょう!

「温度によって味わいを豊かに変える日本酒は、気軽に楽しむべき嗜好品です。氷を入れたら薄くならない? といわれますが大丈夫。2つの法則を覚えておけば、日本酒の味わいを損ねることなく飲みやすい日本酒ロックを楽しむことができます」
ひとつは、ライトな味わいの日本酒には大きな氷を入れる。もうひとつは、原酒のようにしっかりした味わいのものには、かち割り氷のような細かな氷を使う、ということ。
「氷によって日本酒の温度が下がると喉越しが軽やかになり、とても飲みやすくなるのが特徴です。軽い飲み口の日本酒は大きな氷を入れてもすぐには溶けず、冷たくなっても味が薄くなりせん。反対に度数が高く、力強さのある日本酒は溶けやすい氷を入れることで、まろやかな味わいになります。日本酒を飲みやすくする、これが日本酒ロックのいいところです。でも、それはあくまでも目安、ロックに何をしてはけないということは全くありません。固定概念を持たずに、自分なりの飲みやすさを探してみるのがいいと思います」
日本酒の苦手な方も、ロックにしたら「あら、美味しい?!」となるかも?! そんなミラクルが起きそうなのも日本酒ロックの魅力でしょう。

ロックにすれば、カラダへの負担も軽くなる?
「アルコール度数の高い原酒でも、氷が溶けるにつれ度数が下がり酔いにくくなります。なのでお酒に弱い方や女性でも安心して日本酒を楽しめます。ちょうどこの時期だと度数が低くめの夏酒がたくさん出ていますが、夏酒はかなりロック向きですよ」

「夏酒はそもそもアルコール度数が低いものが多いので、氷を入れればすぐに飲みやすくなります。そんなお手軽さがオススメのポイントです。ひと手間加えるなら日本酒を燗にし、氷の入ったロックグラスに注ぐ「燗ロック」もオススメ。氷がすぐに溶けて、程よい口当たりになる上に、温度もアルコール度数も低くなるので飲みやすさ抜群ですよ」
飲み方は自由。でも使う氷にはこだわるべき?!

右)原酒や度数の高い日本酒は、飲みやすくするために溶けやすい小ぶりな氷を。度数が下がるのでガブガブ飲めます。
この夏、自分だけの日本酒ロックを見つけて、ほろ酔いの暑気払いと洒落てみてください。


◆ be Rock
場所/神奈川県横浜市中区野毛町1丁目38
営業時間/月~土18:00過ぎ~22:30
定休日/日祝、不定休あり
お問い合わせ/080-5090-0609