いま流行りの立ち食い焼肉は、この2店！　「六花界」VS「立ち食い焼肉治郎丸」

最近は、ステーキもいきなり立ち食いで楽しむ時代が到来。もちろん、焼肉だって負けていません。ここ数年は、上質な肉を少量から焼いて安価に楽しめる狭小立ち食い焼肉がブームなんです。

その気軽さも去ることながら、隣のお客さんと肘がぶつかるほどの距離感から、自然と会話が生まれる楽しみもあり、ユニークな出会いの場としても注目されているのです。ここでは、都内の狭小立ち食い焼肉店で1〜2位を争う、二大有名店をご紹介。肉質や価格、店の狭さも超一流ゆえ、色々な意味できっと刺激を味わえるはず！

神田駅から徒歩1分のガード下に店を構える「六花界」。オープンから8年目を迎え、いまや連日満員で知られる人気狭小立ち食い焼肉店です。実はこの店、男女の出会いの場としても話題を集めているのです。

それもそのはず、カウンターの片側に5〜6人入るのが精一杯という狭さ。しかも店にはたった２つしか七輪がなく、お客さん同士で焼き場をシェアしながらお肉を焼くというスタイルなのです。ゆえに、「ここで焼かせてもらっていいですか」などと、隣のお客さんに一声かける必要があるわけで。これほど自然にコミュニケーションの糸口が用意されているお店もそうそうありません。

肉は、売り切り主義でその日さばきたてのものしか出さないため、新鮮そのもの。基本的にメニューがなく、毎日おすすめの部位を盛った1000円盛りを必ず始めに食べる決まり。唯一出されるタレは、いわゆる甘口の焼肉タレではなく、肉の味がわかるよう酸味の効いた自家製ポン酢の一種類だけ。桃や晩柑を使ったこだわりのタレで食べる肉は、暑い日にも食欲をそそります。

お酒は基本的に日本酒メインで、オーナー自ら酒蔵をまわって選んできた日本酒から、その日のお肉に合う銘柄を日替わりで7〜8種類ほど提供しています。こちらも、一律400円とかなり手頃。店内を狭くすることで人件費や土地代を極限まで減らし、良質かつ安価な肉の提供を可能にしているのだとか。

「焼肉ひと切れ売り」をうたい文句に掲げる、西武新宿駅近くの「立ち食い焼肉治郎丸」。すでに都内には9店舗を展開する人気系列店です。鮨屋をイメージした店内には、立ち食い専用のカウンターがあり、その上にはネタを入れる鮨屋風のショーケースが載っています。ちなみに店員の制服も板前風。カウンターには、６つのコンロが並び、満員になっても12〜15名程度とこちらもかなりコンパクトです。

カウンターの奥には、その日食べられる肉やホルモンの品札がかかっていて、常時肉17〜18種、ホルモン13種が揃います。肉はうたい文句のとおり、一切れからの注文ですべて300円以内（ホルモンはふた切れから）。通常の焼肉店なら一皿数千円するような高値な稀少肉も気軽に食べられるのがウリなのです。ちなみに、肉は長崎県和牛をはじめとした上質な牛だけを使用しており、1枚でも満足感はかなり高め。

お酒は、通常のビールや焼酎、ワインのほか、土地柄からかドンペリもボトルで常備してあります！　ひとりでふらっと立ち寄るのはもちろんですが、デートなら食事前のアペリティフ感覚でシャンパン1杯と少しの美味しいお肉をつまみに立ち寄るのも斬新かと。営業時間は11時から朝5時まで。美味しい肉をつまみたい衝動に狩られたら、いつでも好きな時間に利用すべし。

タイプの違う「六花界」と「立ち食い焼肉治郎丸」、どちらがお好みでしたか？自分のテンション次第で楽しみ方は自由自在ですが、出会いを求めるなら六花界、アペで寄るなら治郎丸といったところでしょうか。旬な焼肉スタイルをぜひ、体験してみてくださいませ。