2021.06.26
VOL.09「いま飲むための日本ワイン」
日本ワイン飲むなら日本由来のブドウ品種を攻めるべし!
ワインスタイリスト、そしてシャンパンラウンジ『カーヴ シンデレラ』のプロデューサーとしても活躍する藤崎聡子さんが、さまざまなTPOにおける“モテるお酒のこなし方”を教えてくれる連載です。
- CREDIT :
文/藤崎聡子
■ Theme 09「いま飲むための日本ワイン」
サトコさん(以下サ) 「レストラン含め、意識しはじめてきている気がします。なんせ数年前ですから……、日本ワインの定義が法律で定められたのは」
編 「しかし多種多様な品種がありますね。欧米系の品種もあるし」
サ 「そこです。何か違うと感じる点は」
編 「どう選ぶのが良いのでしょうか?」
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日本の地ブドウである甲州種100%の白ワイン。口に含んだ瞬間広がる酸味のインパクトはとても繊細。しっかりしているけれど、丁寧に熟成された果実の甘さもあり優しくフィニッシュ。これは柑橘系を使った料理と合わせたくなる。例えば水炊き。ポン酢の酸味を意識すると絶妙なペアリングが楽しめる。鶏肉の旨みにも寄り添ってくれる。最初は8度くらいまで冷やしてすっきりした印象を楽しみたい。750㎖ 1820円(カタログ価格)/サントリーワインインターナショナル
編 「甲州種、ですね」
サ 「そう、1000年以上前から日本で栽培されている品種です。いまも続いていることから、日本のテロワールと相性が良いと思うのです。シャルドネやほかの欧米系品種も良いと思いますが、自国のブドウ品種をもっと知って良いと思っています」
編 「これはどのような印象ですか?」
サ 「いま楽しむべき仕上がりだと思います。数年先が最高になる、といわれても分からないじゃないですか。私は日本ワインは『いま飲むもの』を選びたい」
編 「欧米系の品種なのに日本だと何か違う、と感じるのはなぜでしょうか?」
サ 「そもそものテロワールが違います。似て非なるもの。育つ環境が違うのだから違って当然。シャルドネだってアメリカとフランスでまったく違うでしょ? それと同じですね」
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藤崎聡子
ワインスタイリスト。ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、媒体を中心にワインやシャンパンを紹介。ワインセミナーやレストランコーディネートなど多彩に活躍。西麻布でシャンパンと餃子を楽しめるラウンジ『カーヴ シンデレラ』をプロデュース。
■ お問い合わせ
サントリーワインインターナショナル 0120-139-380