第3回は東京・恵比寿にある中華料理店「MASA’S KITCHEN(マサズキッチン)」。こちらの炒飯は中国醤油を使った茶色い「エビの黒炒飯」。見た目は味が濃そうですが、口に入れると中国醤油の香酢(中国黒酢)のような風味とほのかな甘さが広がります。ごはんはパラパラとしながらも、しっとり。どっしりとした食べ応えがあるものの、重たすぎない炒飯。その秘密とは?
ごはんに絡んだ茶色の正体は「中国醤油」
コツは「温かいごはん」で「少量ずつ」作ること
「パラパラが美味しい」という人、「油っこいのが美味しい」という人、「油を感じさせないのが美味しい」という人。
そして、鯰江さんの「美味しい炒飯」は、しっとり感が重要です。
その作り方の秘訣は何でしょうか?
黄から茶に変色するフォトジェニックな炒飯!
まずはエビを素揚げ。温度が高いとエビが縮んでしまうため、低温の油でエビを泳がせたらさっと引き上げます。
そして、強火にかけた鉄鍋に大豆油を注いで取り出す「鍋ならし」をして、生の太白胡麻油を大さじ1.5杯ほど入れたら、一度火を落とします。
最後に粗挽き黒胡椒をひとつまみトッピング。黒胡椒の香りの奥に中国醤油の香り、さらにその奥にエビとネギの香り。茶色いごはんにエビの薄赤色と青ネギの緑色が映えます。
◆MASA’S KITCHEN(マサズキッチン)
住所/東京都渋谷区恵比寿1-21-13 BPRレジデンス恵比寿B1
営業時間/【ランチ】11:30〜15:00(L.O14:00)【ディナー】18:00〜23:00(L.O21:30)
定休日/月曜日
URL/http://www.masas-kitchen.com/jp/ebisu/
予約・問い合わせ/☎03-3473-0729
●料理はアラカルトあり。コースは、8000円・1万3000円・1万8500円(要予約)。季節限定で上海蟹コースあり。
いずれも税込価格・ディナーは別途サービス料10%
●柏木智帆
元神奈川新聞記者。取材を通じてお米とお米文化に興味をもち、「お米を中心とした日本の食文化の再興」と「お米の消費アップ」をライフワークに執筆活動を続けている。ちなみにお米でできた日本酒も大好き。