2018.03.31
ハンドドリップにシングルオリジン、ブレンドにラテ……コーヒー同様に進化する最先端の日本茶カフェへご案内
大福に最中、羊羹に団子…甘いものの話ばかり読んでいたらお茶がほしくなった? そんなアナタが駆け込める、ハイセンスな日本茶カフェを選りすぐりました。
- CREDIT :
写真/野頭 尚子 文/中島 由貴
◆ artless craft tea & coffee
「オトナらしさも薫る日本茶&珈琲スタンド」
店内に足を踏み入れると、入る前の緊張はどこへやら。すとんと落ち着けるのは、ナチュラルな木目とブラックを基調としているからか、BGMの作用か、はたまた時おり聞こえる心地いい電車の音なのか? なんだろう……と思いながらも、まずは日本茶で一息つくといたしましょう。
ラテ派のあなたには「焙じ茶ミルク」を。一般的には一番茶になるほどフレッシュなものをあえて煎じたという無農薬有機栽培の茶葉を使用し、ロイヤルミルクティーのようにお鍋で葉を開き、香りと旨味をミルクでたっぷりと包み込んでできあがり。お好みではちみつもリクエストできますが、まずはそのままの優しい甘みと鼻に抜ける芳醇な香ばしさを堪能してはいかがでしょうか。
京都 開化堂の茶筒や常滑焼の急須、金網つじの茶こしなど、ホンモノへのこだわりがあちらこちらに。
お湯は80度と熱めに設定。家でお茶を淹れるきっかけ作りをしたいという想いから、熱湯を注いでもおいしく飲める品種を中心に揃えているそう。
コンセプトは茶室。それを象徴するのがカウンターに設えられた茶釜。店内にある茶道具のほとんどが川上さんの私物で、季節ごとに入れ替えているそう。
カップに添えるスリーブやコースターはレザー製でハンドメイド。
カウンターの隣には、ベンチ席も。ちなみにレザーのスリーブは購入できます。
京都 開化堂の茶筒や常滑焼の急須、金網つじの茶こしなど、ホンモノへのこだわりがあちらこちらに。
お湯は80度と熱めに設定。家でお茶を淹れるきっかけ作りをしたいという想いから、熱湯を注いでもおいしく飲める品種を中心に揃えているそう。
コンセプトは茶室。それを象徴するのがカウンターに設えられた茶釜。店内にある茶道具のほとんどが川上さんの私物で、季節ごとに入れ替えているそう。
カップに添えるスリーブやコースターはレザー製でハンドメイド。
カウンターの隣には、ベンチ席も。ちなみにレザーのスリーブは購入できます。
◆ artless craft tea & coffee(アートレスクラフトティーアンドコーヒー)
住所/東京都目黒区上目黒2-45-12
営業時間/11:00-20:00
定休日/無休
◆ 八屋
「楽しい!! を伝える日本茶専門店」
専門店ですので「カネ十特選煎茶」や「井ノ倉 気宇」をはじめとする本格的なストレート茶がいただけるのはもちろんですが、脱帽するのは「八屋」の手にかかれば飲み慣れた日本茶がごちそうの域に。例えば、煎茶ラテは、抹茶並みに細かく粉末化した静岡産の煎茶を、茶筅(ちゃせん)でお抹茶を点てるように淹れ、まるでエスプレッソにそそぎ入れるかのようにミルクを合わせていきます。さわやかな香りとスッキリとした苦味が、ふわふわなミルクと和三盆の自然な甘さに合い、時間をかけて味わいたくなる1杯です。
では最後に真打「果実炭酸冷茶」をご紹介。特性の煎茶ジュレをソーダで割り、そこに苺やざくろなどの季節のフルーツが華を添えます。まるで食べる日本茶。お茶の苦みと果物の甘み、ソーダのすっきり感が新感覚のドリンクです。どれも決して家では再現できない味ですので、ぜひご賞味ください。
「ほうじ茶スムージー」(S 500円、L 600円)。お好みでホイップ抜きも対応可です。
「果実炭酸冷茶」(700円)。また、レモンとソーダのみの「炭酸冷茶」(500円)もあります。
ストレートの日本茶には、かりんとう(黒糖・ごま・抹茶・ほうじ茶、380円)がベストマッチ。
松柄をモチーフにした代官山店の店内。ちなみに千駄ヶ谷店はブルーを基調とした波柄がモチーフに。
「ほうじ茶スムージー」(S 500円、L 600円)。お好みでホイップ抜きも対応可です。
「果実炭酸冷茶」(700円)。また、レモンとソーダのみの「炭酸冷茶」(500円)もあります。
ストレートの日本茶には、かりんとう(黒糖・ごま・抹茶・ほうじ茶、380円)がベストマッチ。
松柄をモチーフにした代官山店の店内。ちなみに千駄ヶ谷店はブルーを基調とした波柄がモチーフに。
◆ 八屋 代官山
住所/東京都渋谷区恵比寿西1-16-9
営業時間/9:00~19:00
定休日/無休(年末年始を除く)
◆ 東京茶寮
「デザインカンパニーが届けるシングルオリジンの日本茶」
まず目にするのは、真っ白な空間の中央に大きく鎮座するコの字のウッドカウンター。席に着き、説明を受けますと、メニューは煎茶2種飲み比べ+お茶菓子」(税込1300円)のみ、とのこと。といっても、こちらで取り扱うのは茶葉をブレンドしたものではなく、ほぼシングルオリジン=単一農園・単一品種で、全国各地から選び抜いた8種類。その煎茶の中から2種とお茶菓子1種が選べ、セットになっています。
選べるといっても初心者には正直チンプンカンプンですが、甘み、渋み、旨味、香りの4つのポイントを記したチャートがあるので特徴が分かりやすく、さらにバリスタと話しながら好みの組み合わせを決めることもできます。今回は大人のオトコにぴったりだという深く渋みのある「003 こいしずく」と甘みがあってライトな「024香駿雁金」にすることに。
品種だけでなく、一煎目は70度のお湯で、二煎目80度、三煎目はお好きな方の玄米茶でと、計5杯の飲み比べができます。正直、「5杯も飲めるかな?」なんて思っていましたが、浅はかでした。一口飲んで 「茶葉ってこんなに違いがあるの?」と、それぞれの個性的な味の違いと美味しさに驚き、続いて「10度高いお湯で淹れるだけここまで味が変わるのか」とまたびっくり。気づけばお茶の魅力にすっかり心奪われています。ここまで奥が深く、こんなにも魅了されるなんて…。やはり、お茶ってこわい(笑)。
明確に味の違いを感じ取れるように、グラムと湯温、蒸らしの時間を徹底しているそう。違うのは、さまざまなバックグラウンドを持つというバリスタの皆さんの接客スタイル。どんな話を聞けるかは、来店する度のお楽しみ。
一煎目は70度のお湯で、二煎目80度で、ドリッパーを変え一杯ずつ丁寧に淹れられます。
ドリッパーを持ち上げると茶が落ちる仕掛け。
緑茶でもここまでの色の違いが。茶葉を見ると大きさ、形状、色の全てが違います。「003 こいしずく」は飲みごたえのあるガツンとくる渋みがあり、「024香駿雁金」はフレーバーティのような風味豊かな繊細でまろやかな味でした。
二煎目は、渋みが和らぎ落ち着いた味わいに。80度と熱めなので持ち手のあるマグで。このタイミングでお菓子を。季節に応じて和洋折衷のお茶菓子が揃い、その中から1種類選べます。
最後は、どちらかお好きな茶葉に炒り玄米をトッピングして玄米茶として。日本茶の旨味を余すとこなく堪能します。
明確に味の違いを感じ取れるように、グラムと湯温、蒸らしの時間を徹底しているそう。違うのは、さまざまなバックグラウンドを持つというバリスタの皆さんの接客スタイル。どんな話を聞けるかは、来店する度のお楽しみ。
一煎目は70度のお湯で、二煎目80度で、ドリッパーを変え一杯ずつ丁寧に淹れられます。
ドリッパーを持ち上げると茶が落ちる仕掛け。
緑茶でもここまでの色の違いが。茶葉を見ると大きさ、形状、色の全てが違います。「003 こいしずく」は飲みごたえのあるガツンとくる渋みがあり、「024香駿雁金」はフレーバーティのような風味豊かな繊細でまろやかな味でした。
二煎目は、渋みが和らぎ落ち着いた味わいに。80度と熱めなので持ち手のあるマグで。このタイミングでお菓子を。季節に応じて和洋折衷のお茶菓子が揃い、その中から1種類選べます。
最後は、どちらかお好きな茶葉に炒り玄米をトッピングして玄米茶として。日本茶の旨味を余すとこなく堪能します。
◆ 東京茶寮(トウキョウサリョウ)
住所/東京都世田谷区上馬1-34−15
営業時間/月〜金13:00〜20:00 、土日祝 11:00〜20:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休み)