実は麺好きな女子(麺食い女子)って多いのです。本当に美味しいラーメンをお洒落な店で食べさせてくれるならラーメンデートだってナシじゃありません。ポイントは清潔感と上品さ、そして目新しさ。というわけで最近オープンてして京都で話題を集めている2軒をご紹介。
一軒は、人気和食店による初のラーメン部門、もう一軒は行列ができるラーメン屋の2号店。どちらもお洒落な店内と洗練された味わいで、いわゆる「ラーメン屋」のイメージを良い意味で裏切ってくれるお店ですよ。
◆ RiverRamen(リバー ラーメン)
京都の人気和食店「食堂 おがわ」がプロデュースしたお洒落ラーメン
そんな「食堂 おがわ」が、店の斜め向かいに新しい店を作るらしいということは、随分と前から噂となっていました。それも、まさかのラーメン店。あの「食堂 おがわ」が作るラーメンとは一体どんなものなのだろうと皆の期待が集まるなか、昨年12月にオープンしました。
オープン直後に店長の横田さんが怪我をされ一時閉店していましたが、3月30日より営業再開したところです。
「kohaku」のスープは、その名の通り透明感がある琥珀色。「喜多方ラーメンの進化系を作りたくて」と横田さん。太めの平打ち縮れ麺が、すっきり味のスープをしっかり吸収。まさにスープを味わうための一杯と言えるでしょう。具材には、白菜、白髪ネギ、かいわれがたっぷりとあしらわれています。シャキシャキとした野菜の食感を味わえるのは、女性に高ポイント。チャーシューは、京都産豚肉を使用したもっちりとした食感。食べ応えも抜群です。
「Kohaku」と「Shiro」は、スープだけではなく麺も具材も異なるので、彼女がオーダーした麺とは別のものを頼んで、食べ比べを楽しみましょう。
ちなみに唐揚げに柚子胡椒を添えるのは「食堂 おがわ」スタイルです。
今回のお店は高瀬川沿いにあるので「川 River」をテーマにデザイン。天井にも川の流れをイメージした、三本線があしらわれています。女性が居心地が良いと感じられる、まるで、カフェのような空間への気配りも、このお店の大きな魅力のひとつとなっているでしょう。
■ River Ramen(リバー ラーメン)
住所/京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町225-3
営業時間/11:30~15:00、18:00~23:00
定休/木曜
URL/river-ramen.com
お問い合わせ/非公開
◆ 麺屋 猪一 離れ(めんや いのいち はなれ)
麺食い女子“大満足”の秘密は、一滴残らず味わいたい出汁スープ
昨年11月にオープンした2号店「麺屋 猪一 離れ」では、「節」と「出汁」をテーマに、そのスープへのこだわりをさらに追求し、繊細で洗練された至高の一杯を完成させました。
出汁をとるのに使うのは、本枯れ節です。「荒節」をさらに熟成させたのが「枯れ節」。高級料亭などで用いられる、特別な鰹節です。熟成させるのにはとても長い時間がかかりますが、完成した「枯れ節」は水分が飛んで硬くなり、旨味が凝縮したものとなるのです。
「猪一 離れ」では、この本枯れ節を、0.01mmの薄さに削り出したものをたっぷりと使用し、追い鰹して出汁をとります。ポイントは削ったらすぐにスープに投入し、さっと引くということ、だそう。選び抜かれた食材と、職人技が掛け合わさり作られるスープは、何よりものご馳走です。
店に入ると笑顔で挨拶してくれる接客の気持ち良さや、「髪留め」や「エプロン」を貸し出す配慮など、群を抜くホスピタリティの高さも人気のひとつ。「こんなラーメン屋だったらまた来たい!」と彼女もきっと言ってくれるはずですよ。
■ 麺屋 猪一 離れ(めんや いのいち はなれ)
住所/京都府京都市下京区泉正寺町463 ルネ丸高 1F
営業時間/11:30~14:00、 17:30~21:00※スープが無くなり次第終了
定休日/月曜(祝日の場合は営業、翌日火曜休)
お問い合わせ/非公開
● 木薮 愛(きやぶ・あい)
エディター&ライター。東京で美術雑誌の編集者を経て、京都でフリーランスに。美しいもの、美味しいもの、好奇心をそそられる新しいものを軸に、アートや工芸からフードまで幅広く雑誌やWEBに寄稿。プライベートではお酒好き。ロケハンのつもりが朝まではしご酒となることも......。