朝・昼・晩、毎日通いたくなっちゃう❤︎カフェレストラン

デートのお店選び、みなさんはいつもどうしていますか？　ガイドブックや雑誌はもちろん、さまざまなグルメサイトまであって、今やニッポンはレストランの検索天国ですよね。とはいえ、「デートを成功させるためのお店」をきちんと探し出せる人ってきっと少ないはず。だって、複雑な女性の好みや心理状態を理解できないと恋を成就させるってムズカシイもの。

そこで、本誌LEONでYULI*YULIとして14年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南いたしましょう。

ここ数年、お花見シーズンになると大人気の目黒川周辺。桜はとっくに散っているけれど、葉桜の樹の下を歩くと桜餅みたいな良い香りがすることをご存じかしら？　人でごった返すこともなく、軽装で出かけられる今こそ、目黒川散歩のベストシーズンよ！

今回ご紹介する「ストール」は、レストランが立ち並ぶ中目黒から少し離れた池尻大橋寄りにあります。お散歩デートでふらりと立ち寄るにはぴったり。

外観も素敵なコチラ、通りがかったときに気になったので入ってみました。店内は今どきのインダストリアル・インテリア。BGMもイイ感じで、なんだかニューヨークのロフトに迷い込んだよう。

入ってすぐの窓に面したコーナーは、目黒川見えのカウンター席。オリジナルのコーヒー豆をその場でローストして、淹れたての1杯を楽しめます。

洒落た雑貨の販売コーナーがあったり、「ストール」なら、待ち合わせで使うにしろ、ゆったりした気分で相手を待てそう。

もっとゆっくりしたくなったら（きっとそうなるはず！）、店内奥のレストランスペースへ。コチラ、朝食からランチ、ディナーとフードを楽しめるだけでなく、カフェとしてもバーとしても使える万能なお店。週末はブランチメニューもあるのよ。料理はお洒落なケータリングで定評のある TRANJIT CREW が手掛けているので、食べてみたくなる今どきのメニューがズラリとあります。

今回ご紹介するのは、朝食とランチメニュー。朝は外国人のお客さん率が50％というのも納得の個性的でボリューム満点、しかもヘルシー系がそろっているのがうれしい。

まずはコチラの朝食メニュー。見た目だけで食べたくなっちゃうでしょ！「エッグインクラウド」は、目玉焼きをアレンジしているの。
 
全粒粉パンの上にチーズとベーコンを敷き、黄味を落とし、その上に泡立てた白身を載せて焼いてあります。ナイフを入れると、雲を連想させるフワフワの白身から黄味がとろけ出て、もう、たまりません……！

そして「グラノーラ＆ヨーグルトボウル」も、オリジナルブレンドのグラノーラとクランブル、アールグレイのクッキーをミックスしたものがベースの朝食メニュー。ブルーベリー、ラズベリー、イチゴ、リンゴなどのフルーツもたっぷり添えられていて、ヨーグルトを混ぜながらいただきます。果物の酸味と甘味のあるグラノーラが口のなかで程よく混ざって美味しいの！　ヘルス志向の女子はコレとコーヒーがあれば満足できちゃう。

アメリカ西海岸発祥の「ブッダボウル」は、ランチの人気メニュー。いろいろな野菜や穀物をひとつのボウルに入れた、いわゆるヘルシー丼。ベジタリアン・メニューなので、仏教の禅をヒントにたっぷり盛られた様子がブッダのお腹みたい、という発想から名づけられたのだとか。

コチラは、真ん中にサーモン、ビーツを混ぜてピンク色のヨーグルト、タケノコ、さやいんげん、ズッキーニ、中東発のヘルシーフード「フムス」などなど、素材は日によって変わります。ひとりでは食べきれないくらい、ボリューム満点！

ちなみに、店の奥に飾られた絵は、グラフィックデザイナーTAKAHIRO YASUDA氏の作品。「ストール」にぴったり！と思ったら、実はギャラリーのように、定期的に変わるのだそう。コーヒーやケーキ、パニーニはテイクアウトもできます。こんなお店が近所にあったら、通いたい！

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2017年7月７日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が10周年を迎えた。