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2021.08.08

猛暑にキク~ッ! オトナの「自家製ジンジャーエール」

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太

暑い! 最高気温が35℃をヒットし続け、まさにいま、真夏を迎えております。こんな季節に飲みたくなるのはビールや炭酸水など、ノドをシュワっとさわやかに刺激してくれるドリンク。いま、このコロナ禍でお酒を飲みにくいこともあり、「とりあえずビール、じゃなくて、ジンジャーエール」と注文する機会も増えました。でも、改めて飲んでみると、やっぱり既製品は甘いんですよね……。もう少し甘味を抑えた、オトナのためのジンジャーエール、ないですか? 
▲ 淡いピンク色で見た目にもおいしい自家製ジンジャーエール。
「ジンジャーエール? 作れますよ。しかもけっこう簡単です」と野本さん。自家製なら、甘さやスパイス感も自分好みに仕上げられるし、ここにジンとライムジュースを入れて「ジン・バック」、ウォッカを加えて「モスコミュール」などカクテルへ展開するのも楽しそうです。

ということで、第38回は「ジンジャーエール」。さっそく、作り方を教えていただきましょう!

「ジンジャーエール」を作ってみよう

材料(作りやすい分量)

A新生姜        300g
A砂糖         300g
A水          150ml
Aシナモンスティック      1本
Aカルダモン       2個(半分に割る)
Aクローブ        4個
A八角            1個
A黒胡椒        10粒
A赤唐辛子          2本(種をとって半分に切る)
レモン汁          大さじ2

炭酸水           適量
レモンの輪切り         適量
ミント             適量
氷             適量

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まずは、主材料となる新生姜を用意します。念のため、解説しておきますと、生姜には6~10月に出回る「新生姜」と、通年で流通している「ひね生姜」の2種類があります。新生姜はやわらかく、甘酢漬け(いわゆるガリ)に使うことが多く、ひね生姜はみじん切りやおろしたりして薬味に使うことが多いですね。
▲ 新生姜は8月までハウス栽培、秋は露地ものが出まわります。ゆえに、旬は初夏~秋です。
で、ジンジャーエールは新生姜でもひね生姜でも作れます。が、今は新生姜の旬ですので、使うのはもちろん新生姜。まず皮をむきますが、新生姜の皮はやわらかいので、スプーンの先などでこそげとるだけでOK。
▲ 新生姜の皮と汚れをスプーンで落とします。
茎の赤い部分は固いので落とし、皮をむいた新生姜をなるべく薄くスライスします。
PAGE 3
▲ 生姜をできるだけ薄くヒラヒラとスライスします。
このとき、なるべく薄くしたいのは、ジンジャーエールと一緒に生姜スライスを浮かべるとキレイだし、美味しいから。もし見た目を気にしないのであれば、それほど神経質にならずとも大丈夫です。
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新生姜がスライスできたら、あとは鍋に入れて煮るだけ。
まず、鍋にスライスした新生姜を入れ、さらにAの材料をすべて加えて火にかけます。
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砂糖やスパイスの量はあくまで目安にしてください。辛めが好みなら、砂糖を少なく、唐辛子を多めにするなど、アドリブを利かせるのも自家製ならではの楽しさです。
▲ スパイスもすべてが揃っていなくてもOK。自由に、気楽にアレンジしましょう。
生姜をAの材料を入れた鍋が沸いたら、中火で5分ほど煮て、火をとめます。粗熱が取れるまでこのまま冷ましておきましょう。「粗熱が取れる」って? 「鍋肌を手で触れるくらいの熱さ、かな」と、野本さん。つまりはアツアツじゃなければOKという意味です。
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▲ 「鍋ひとつで出来ちゃうのも簡単でいいでしょ」
▲ レモン汁を加えると、さっと色が変化します。
5分ほど経って粗熱が取れたら、レモン汁を加えます。このとき、生姜のアントシアニンが酸に反応して、きれいなピンク色に変化します。鍋の前にいて、ひとり心が弾む瞬間です。
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さあ、これでジンジャーシロップの出来上がり。ソーダで割ればジンジャーエールになるし、お湯で割ればホットジンジャーに。バニラアイスクリームにかけたら、安価なアイスが一気に高級な生姜フレーバーのアイスになるというスグレものでもあります。
▲ ジンジャーシロップは密閉できる保存瓶に入れ、冷蔵庫で長期保存が可能です。
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今日は初志貫徹でジンジャーエールに。大きめのグラスに氷とレモンスライス、ミントを入れ、ジンジャーシロップをお好みの量加えます。
そこにシュワっと炭酸水を加えたら「自家製ジンジャーエール」の出来上がり。シロップを使い果たしたあとの生姜スライスはスパイスカレーに添えると味に変化が出て楽しいですよ。
真夏の暑い朝をこんなさわやかな一杯で始めるのもよいし、ここにジンを足して食前の一杯にするのもアリ。いろいろ便利なオトナのための「自家製ジンジャーエール」、いかがでしょ?

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。

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