2018.06.23
「焼かない」がキーワード!? 今年のBBQ料理を成功させるちょっとした4つのコツ
BBQと言えば焼き肉と思い込んでいるかもしれませんが、もっと自由に考えてみてはいかがでしょう。むしろ肉を焼かない、大人のアウトドア料理と考えれば、BBQの幅はもっと広がります。
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文/池田保行
必ずしも肉を焼かずに、前菜、メイン、デザートまでフルコースで揃える大人のBBQ。難しそうに聞こえますが、前日に自宅で仕込んだり、ちょっとしたツボを知ることで、むしろカンタンにできるんです。集まる仲間からもきっと歓声があがる大人BBQのコツ4選をご紹介します。
【コツ1】 BBQには「焼ける前の一品」を用意
火が炭全体に回って、表面に白い灰がついてきた頃が炭火の安定期ですので、着火してから40〜60分ぐらいは焼き物は控えるのがBBQの基本です。それまではワインやビールなどでカンパイ!といきたいのですが、肉を焼いてガンガン飲みたいのに、焼けるまでは子供用のお菓子をツマミながらでは場がもたないうえに寂しいものです。そこで「焼ける前に一品」のご用意を!
火を使わずに用意ができる前菜は、クラッカーにディップを添えたり、自宅で用意してきた料理をカップに小分けしてテーブルに並べるだけでOKです。カッティングボードにクラッカーを並べて、水切りしたヨーグルトを乗せ、カットしたフルーツや野菜、生ハムなどをトッピングすればカナッペ風。スペインバルをマネてピンチョスをいろいろ用意してもよろしいかと。炭熾し役以外の人たちでワイワイ作ってもらえば、場ももちますし、初対面でも仲良くなれたりと、いいことづくめなのです。
【コツ2】 サラダの充実が大人BBQのカナメです
ひとしきり撮影が終わったら、ドレッシングも入っていますので、そのままウッドボウルにあけてフォークでどうぞ。ガラスジャーさえ用意すれば、誰でも簡単につくれますのでトライしてみてください。ちなみにジャーサラダ作りのコツはパプリカ、トマトなどの赤、カボチャやレモンなどの黄、レタスやきゅうりなどの緑をバランスよく配色すること。トマトの切り口を外側に見せればよりみずみずしく見えるようです。
【コツ3】 いま「焼かないBBQ」がトレンドです
「焼かない」とはいえ、炭火を使った料理はアウトドアの醍醐味ですので、そこは使っても構わないのですが、シングルバーナーやカセットコンロを持ち込んで、鍋や煮物、蒸し物なんかを楽しめれば、BBQメニューの幅も広がるというもの。「肉を焼く」ことに縛られないことで、もっとBBQを楽しむことができるんです。
たとえば夏なら、たっぷりの湯を沸かしてそうめんを茹でて、クーラーボックスの氷で冷やして流しそうめんを楽しんだり、子供の頃のキャンプのように大鍋でカレーを煮込んでもいい。ご飯は炭火コンロで飯盒炊爨したり、パンを持っていってアルミホイルで包んで軽く炭火であたためてもよろしいかと。カレーも作るのが面倒なら、いまはレトルトカレーだって美味しいのがたくさんあります。お湯を沸かすだけで、アウトドアでカレーパーティーが開けますよ。
BBQ上級者なら、パスタやピッツァ、アクアパッツァなどイタリアンをアウトドアで調理したり、現地で新鮮な魚や貝、干物などが手に入るなら海鮮丼にしたり、浜焼きパーティーなんていうのも意外性があって喜ばれます。むしろ食事は、近くのレストランで済ませて、アウトドアではお茶会だけ、ケーキなどスウィーツを持ち寄ってデザートだけなんて、斬新! アイデア次第で、これまでの概念にとらわれない、自由なBBQを楽しめそうです。
【コツ4】 ゆっくり飲むなら「燻製」ツマミにトライ
燻製は炭火の上でウッドチップを使って煙で燻します。煙がモクモク上がりますので、アウトドアで調理するのがうってつけ。キャンプ用品を取り扱うスポーツ用品店などでは、簡易なキットも売っていますのでご利用いただければ、と。
では何を燻すかといえば、これはもうなんでもOK。肉、魚、ソーセージ、卵、そしてチーズなどの乳製品、かまぼこやちくわなどの練り物も美味しく仕上がります。煙の様子を見ながら飲んで、途中で様子を見るためにツマミながら飲む。でもって完成したら、またボトルを開けて、余ったら持ち帰って、自宅でまた一杯。日持ちもするので、しばらく楽しめますよ。