大人の海デートは、葉山で本格ナポリピッツァ！

本誌LEONでYULI*YULIとして16年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します！

夏と言えば海！ 海と言えば湘南！ですが、猛暑の今年は、海辺の喧噪から離れて、クーラ―の効いたお洒落なレストランでデートしたくない？　そこで今回オススメするのは、地元の別荘族やヨット族に愛されている「ピッツェリア イルベリエッロ ハヤマ」です。

場所は、海沿いの134号線を逗子から葉山方面へクルマを走らせて、森戸神社を過ぎた辺り。神奈川県立近代美術館葉山の手前に立つ、海沿いの素敵な一軒家レストランは、青い空と海に映える白い外装とパラソルが目印です。

２階と3階に客席がありますが、オススメは２階のテラス席。パラソルもシックな家具もすべて、オーナーの本城さんがイタリアから取り寄せたのだそう。海を眺めながら焼きたてピッツァをいただけば、南イタリアのリゾートに来たかのような気分に。大人のバカンスね！

昨年末、オーナーが大好きな海のそばにオープンした、上質なリストランテのようなピッツェリアでは、ナポリピッツァ中心のイタリアンを楽しめます。20年に渡ってナポリの仕立て服に関わってきたオーナーだから、料理のお味も本場仕込みよ！

ナポリから呼んだ３人の窯職人が２週間かけて作った、本格的なピッツア窯があるので、ピッツアを食べるのはマスト。まずは、マルゲリータね。生地は、３種類の国産小麦粉を何百通りも組み合わせて、試作に試作を重ねて完成した自信作です。モッチリとしながら軽い食感が美味！

ピッツァ窯といえばダークな色が多いけど、コチラは珍しく、きれいなレモンイエローとブルーグリーンなの。さすが、ファッションのお仕事をしていらしただけあって、オーナーのセンスが光ります。海沿いにぴったりのカラーリングは、ナポリ県のリゾート地として知られる、ソレントのレモン色と海のブルーグリーンね。

南イタリアといえば、サクサクとした食感の「フリット ミスト」も！　地元の佐島漁港から直送のタコや、スズキ、ズッキーニ、ピッツァ生地に青海苔を入れて揚げたナポリ名物“ゼッポリーニ”の盛り合わせです。レモンをギュッと絞って、きりっと冷やした白ワインと一緒にどうぞ！

「ボンゴレビアンコ」には、地元で獲れた大きなアサリとサザエが入っているのがうれしい！　葉山の海の幸たっぷりのオリジナル・ボンゴレです。
 
ワインのセレクトもいい感じ、と思っていたら、なんとあの有名な西麻布のフレンチ「エスペランス」の成田氏セレクトですって。素敵すぎます！

ピッツェリアとは思えない、白を基調としたシックな店内。テーブルセットはもちろんイタリア製です。１階の床はタイル。エントランス部分にあしらわれたブルーのタイルはアンティ―クなんですって。150年前のブルーがいい味を出しています。

いっぽう、２階はフローリングで落ち着いた感じよ。随所に飾られたアンティークや帆船のモチーフが、いっそうリゾート気分を盛り上げてくれます。

１階は倉庫なのかしら？と思っていたら、実はこんな素敵なクルマが収まっていました！　クルマ愛好家でもあるオーナー本城氏の愛車は、ロータス・エラン。お料理も雰囲気も素晴らしいピッツェリアをプロデュースされる方は、ライフスタイルも素敵だってことに納得です。
 
葉山のこの辺りは、観光客が少ない落ち着いたエリアです。夏はどうしても渋滞するけれど、海沿いの134号線をドライブするのは、昔も今もデートの王道。オーナーの愛車のようなクルマでコチラのお店に乗り付けたら、トキめかない女性はいませんって！

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2018年7月７日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が11周年を迎えた。

● vol.8「POST by HONEY」(材木座テラス／鎌倉)
夏のデートに外せない西海岸風・海見えカフェ

● vol.9「CAFE MERCI CAMP！」(材木座テラス／鎌倉）
海辺で快適に、おこもりBBQを個室で楽しめる店

● vol.10「サーファーズ」(逗子)
マリンスポーツ・買い物も楽しめる、湘南カルチャーの発信基地