2018.11.13
平成最後の日本初上陸グルメ 「フォカッチャ デ レッコ」をチェックせよ!
ティラミスやタ・デ・ココといった昭和のグルメブームに夢中になったみなさま、必見です。2018年、平成の千秋楽を飾るネクストブーム必至の“日本上陸グルメ”を発見しました!
- CREDIT :
文/中島 由貴 写真/野頭 尚子
80年代後半〜90年代。バブルを経験した方なら、必ず口にしたことがあるのではないでしょうか、このセリフ。
念の為ご説明しますと、“炒めた飯”のことでも“痛い飯”のことでもなく、今でいうイタリアンの意、ですね。当時、麻布や恵比寿にあるイタ飯屋(イタリアンレストランの意)に行くことは、“イケてるデート”を超えてもはや社会現象の域でした。
ほどなくして、おしゃれ女子を中心に大ヒットしたのがティラミス。そこから、クレーム・ブリュレにタピオカ、タ・デ・ココなどがどんどん日本に上陸しセンセーショナルでした。ああ、懐かしい〜!
“日本初上陸”。平成最後を迎える今でも、この5文字の魅力は拍車をますばかり。おいしいモノが来航するたびにゾワゾワと好奇心が刺激され、新たな味に出会ったときの感動は忘れられないものです。
でもちょっと待って。若造やギャルならいざ知れず、大人のオトコたるもの流行りの波が来てから乗ってはちと遅い。巷の注目を集める前に情報をキャッチして差別化するのが必須です。そうすれば、“行列2時間”なんてこともなくゆっくりと味わうことができますし、なにより「ねえ、〇〇知ってる?」と食いつき抜群の誘い文句を手にできるという嬉しいメリットも。
おっと、なになに? ネクストブレーク間違いなしの大本命がイタリアから本格的に到着したとのこと。では、早速お耳をお借りしたく。カモンベイベー!
ピッザでもフォカッチャでもない!
「フォカッチャ デ レッコ」って何?
日本初のフォカッチャ デ レッコ専門店
「フォカッチェリア ラ ブリアンツァ」
麻布十番の「ヴィア・ブリアンツァ」や、3年連続ミシュランガイドのビブグルマン(コストパフォーマンスが高く料理がおいしい店)や、プロが実名で厳選評価する究極のグルメガイドブック「東京最高のレストラン」2017年版のトップ10に選ばれた六本木の「ラ・ブリアンツァ」のオーナーシェフ奥野義幸氏による新店舗です。
イタリア8州のレストランで修業した奥野シェフ。修行最初の地となったリグーリア州東の近くにあるレッコ村へ休暇で足を運んで出会ったのが、ここの郷土料理である「フォカッチャ デ レッコ」だったそう。で、当時からずっとこの料理を日本で広めたいとの想いが、満を辞して日本橋高島屋S.C.新館で形に。というだけあって店名にも“フォカッチェリア” とあるワケです。
「Stracchino(ストラッキーノ)」がうまさの決め手
その生地を薄く伸ばし、2枚の生地でチーズを挟んで、さらにその上からチーズをのせて焼いたのが「フォカッチャ デ レッコ」です。
何よりご注目いただきたいのが、使われているのがイタリアのフレッシュチーズ 「Stracchino(ストラッキーノ)」ということ。クリーミーなミルクの風味に、爽やかな酸味が特徴で、ゴルゴンゾーラやタレッジョ、ロビオラのルーツでもあります。
とはいえ、聞きなれない品種ですよね。それもそのはず、現地イタリアでも希少なんだとか。日本で買うと250gでも数千円〜1万円ほどすることも多く、そのため奥野シェフ自ら現地で価格交渉をされたそう。
計30種類の前菜&サラダブッフェと一緒にブォナペティート!
シンプルなのに奥が深〜いレッコ村の伝統美味にカンゲキ
パリッ、モチっ、とろ〜り、とピースごとに食感が変わり、ピッザのようなクレープのような……。温まったストラッキーノチーズは甘さと酸味のバランスもよく、素材のそのままの、いえそれ以上の、旨味だけが際立った奥深〜い美味しさが広がります。
この美味しさの秘密はなに!? を紐とくべく、調理工程をしっかりと拝見いたしました。
小麦粉にオリーブオイル、水、塩をまぜ、破れにくくするため10分ほどこねこね。イースト材は使わず自然のグルテンをつかって生地に。湿度や水加減など些細なことで柔らかさが左右されるため、スタッフは現地レッコ村で技術を習得したそう。
最低1日休ませた生地を薄くのばしたら、
くるくると回して、薄さを均一に。
指が透ける薄さが肝。あ〜、今にも破れそう〜!
1枚目の生地をトレイに。この時に小さな穴を開けておくことで、生地とチーズが密着しよりおいしくなるんだとか。
ストラッキーノチーズとオリーブオイルを投入。
2枚目の生地をのばしたら、
1枚目の生地にかぶせて、
ストラッキーノチーズとオリーブオイル、さらにパルミジャーノ・レッジャーノをまぶしてまる〜くカット。
オーブンへ。400℃の下火だけで焼き上げ完成!
小麦粉にオリーブオイル、水、塩をまぜ、破れにくくするため10分ほどこねこね。イースト材は使わず自然のグルテンをつかって生地に。湿度や水加減など些細なことで柔らかさが左右されるため、スタッフは現地レッコ村で技術を習得したそう。
最低1日休ませた生地を薄くのばしたら、
くるくると回して、薄さを均一に。
指が透ける薄さが肝。あ〜、今にも破れそう〜!
1枚目の生地をトレイに。この時に小さな穴を開けておくことで、生地とチーズが密着しよりおいしくなるんだとか。
ストラッキーノチーズとオリーブオイルを投入。
2枚目の生地をのばしたら、
1枚目の生地にかぶせて、
ストラッキーノチーズとオリーブオイル、さらにパルミジャーノ・レッジャーノをまぶしてまる〜くカット。
オーブンへ。400℃の下火だけで焼き上げ完成!
2倍・3倍にも楽しめる通の食べ方、おしえます!
その1
〆でくる「フォカッチャ デ レッコ」がお腹いっぱいで食べられなくならないよう、ブッフェは腹5〜6分目に。
その2
「フォカッチャ デ レッコ」はまずはそのままで。そのあとはブッフェにある前菜や、トッピングを追加して自分好みにLet’sアレンジ! なかでも、トッピングメニューのパルマ産プロシュートは一押し。
「フォカッチャ デ レッコ」にはお酒は必要不可欠! イタリア産自然派ワインなどが4000円台からそろうのも、ココンチのウリです。
その4
食後は、ブッフェメニューの豆乳ソフトクリームをお忘れなきよう。
今は一種類の提供ですが、聞けばスイーツ系の「フォカッチャ デ レッコ」なども思案中とのこと。予約するかアイドルタイム(14:00〜17:00頃)を狙えば今は大丈夫ですが、連日行列も時間の問題。お急ぎあれ〜!
◆ フォカッチェリア ラ ブリアンツァ
住所/日本橋高島屋S.C 新館6階
TEL/03-5542-1170
営業時間/11:00~22:00(L.O. 21:00)
定休日/無休