2019.09.13
これは美味しい! 東京で食す世界のサンドイッチ5選
ところ変わればサンドイッチも変わる。都内にいながらも、おいしい世界のローカルサンドイッチが味わえるってご存知? 彼女と食べ歩けば、気分はグルメなワールドトラベリング!
- CREDIT :
文/中島 由貴 写真/野頭 尚子
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確かに、世界中にどれほどの種類があるのでしょう? 具材、味付け、パンの種類だって、ところ変わればサンドイッチも変わる。それは、独自の歴史やカルチャーに影響されたローカルならではの味となっているからでしょう。ひとくち頬張れば口に充満するその異国感は新鮮で、気分はちょっぴり世界旅行。それが、うれしいことに都内から一歩も出ずに楽しめちゃうのです。
では、出発しますね? 各地のローカルサンドイッチに惚れ込んだ店主の深い愛とこだわりが作り出すおいしさに、ぜひご期待ください。
◆ ăn di (アンディー)
【ベトナム】老若男女をリピーターにさせる魅惑のバインミー
![ăn di (アンディー)](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195342893267/0/2.jpg)
今では、平日は地元の人はもちろん、目の前にある成育医療研究センターに勤務する人が集い(現に取材で訪れた日も開店と同時に男性客が来店していました)、休日になれば近くになる砧公園に訪れる人などでにぎわうため、閉店時間は16時とはいえパンが完売したら営業終了という人気ぶり。
![野菜がたっぷりと詰まった具沢山のバインミーは食べ応えばっちり。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195436613599/0/3.jpg)
つぎに感動したのが、パンと具材のバランス。食事系のどのメニューにも、本国同様になます(大根と人参の甘酢漬け)が味と食感のポイントとなっているのですが、パンごと“パリっサクッスパッ”と快感になってしまう噛み心地なんです。
![「ハムと自家製レバパテ」600円。レバーパテは、シンプルな具材の「バインミー・クエ」でも楽しめます。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195509267045/0/4.jpg)
![肉しい「ビーフとレモングラス」(600円)は男性客人気メニュー。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195546720949/0/5.jpg)
食べ終わって店をでるときには、“次いつ来ようかな”と小田急線祖師谷大蔵駅から徒歩約20分にある少々難ありのアクセスをつい忘れてしまうことでしょう。
ドリンクなら、日本では珍しいベトナム生まれの「アーティチョーク茶」(280円)がおすすめ。ノンカフェインでデトックス効果が高く食物繊維やカリウムが豊富のため二日酔いにもってこい。ホットで飲むとほのかに甘さに癒され、アイスならすっきりとした飲み口が特徴的です。
島田さんがバインミーと出会ったきっかけは、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアから帰国する際に、偶然ベトナムへ行ったこと。パンのおいしさと、バインミーとコーヒーを食べるひとのおしゃれさに一気に魅了されたんだとか。ちなみに、店名の「ăn di (アンディー)」はベトナム語で「食べに来て」という意味。
島田さんが何度もベトナムに行ってスパイスのブレンドをはじめ、バインミー作りについて学んだ味は、本格的でいながらも日本人の口に合うようにとアレンジ。
イートインスペースでもある2階は、ウッドを基調とした暖かいムードが包み、不思議と落ち着く空間に。
日本にいることを忘れてしまう異国感ただよう内装は、スタッフだけで古材やDIYを駆使し、島田さんがベトナムで買ってきたお気に入りの私物でデコレーション。
ドリンクなら、日本では珍しいベトナム生まれの「アーティチョーク茶」(280円)がおすすめ。ノンカフェインでデトックス効果が高く食物繊維やカリウムが豊富のため二日酔いにもってこい。ホットで飲むとほのかに甘さに癒され、アイスならすっきりとした飲み口が特徴的です。
島田さんがバインミーと出会ったきっかけは、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアから帰国する際に、偶然ベトナムへ行ったこと。パンのおいしさと、バインミーとコーヒーを食べるひとのおしゃれさに一気に魅了されたんだとか。ちなみに、店名の「ăn di (アンディー)」はベトナム語で「食べに来て」という意味。
島田さんが何度もベトナムに行ってスパイスのブレンドをはじめ、バインミー作りについて学んだ味は、本格的でいながらも日本人の口に合うようにとアレンジ。
イートインスペースでもある2階は、ウッドを基調とした暖かいムードが包み、不思議と落ち着く空間に。
日本にいることを忘れてしまう異国感ただよう内装は、スタッフだけで古材やDIYを駆使し、島田さんがベトナムで買ってきたお気に入りの私物でデコレーション。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195819741432/0/11.jpg)
◆ ăn di (アンディー)
住所/東京都世田谷区砧3-4-2
お問い合わせ/03-3417-3399
営業時間/10:00~16:00(パンが無くなり次第終了)
定休日/木曜
◆ Mi Choripan (ミ チョリパン)
【アルゼンチン】男前でジューシーなチョリソーにノックアウト!
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正直、日本人としては馴染みが薄いですが、ここ富ヶ谷の街では「チョリパン」を知っているひとがほとんど。さらに休日ともなれば、代々木公園をぶらりとする延長で、遠方からも多くが訪れるほど味は折り紙つきです。
![「チョリパン」(750円)。肉がぎゅっとつまったソーセージは1本100gオーバーのボリューム。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06195928138353/0/13.jpg)
「例えるなら、ホットドッグとハンバーガーの中間のような食べもの。現地では、朝食から夜の〆の一皿、昼夜問わず子どもから大人まで屋台に食べにいく庶民の味です。日本のソウルフードで言うなら、大阪のたこ焼きにイメージに近いかも。
どの屋台にも野菜や“チミチョリソース”というアルゼンチンの万能ソースが置いているので、それらをつかって好みにアレンジします」と中尾さん。
本場の味を学びにふたたび現地入りして、首都ブエノスアイレス中を食べ歩いて一番おいしかった屋台で修行し、さらにチョリソーは本国の工場でレシピを習得するほど徹底的に味を追求したそう。
![アルゼンチンについては元々、某有名本で歩き方を知るくらいだったそう。旅の経験を生かせて、かつ日本で勝機があると思い、チョリパン専門店をオープンすることに。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200012804233/0/14.jpg)
手が込んだ自家製チョリソーは、肉からあふれ出る自然のうまみが口の中でガツンと広がって……、おや? 辛くない! 中尾さんの話だと「スペイン語圏ではソーセージ=チョリソー。辛さがないのが一般的」なんだそう。
こちらではオーソドックスな「チョリパン」か、好きな具材を自由に選べて人気という「カスタムチョリパン」が選べます。ビネガーと6種類ほどのハーブや香辛料を効かせたチミチョリソースは、ぜひ!
「カスタムチョリパン」1100円。ちなみに写真は全部のせ。
レタスやトマト、そして現地に住むいつこさんにレシピを教えてもらったというサルサソース系の“いつこさんのソース”など、お好みで。
現地の定番ソース「チミチョリ」も手作り。最後にご自身で好きな量を。「絶対かけていただきたいほどおすすめです。常連さんは来るたびにソースの量が増えていくんです」と中尾さん。
「カスタムチョリパン」1100円。ちなみに写真は全部のせ。
レタスやトマト、そして現地に住むいつこさんにレシピを教えてもらったというサルサソース系の“いつこさんのソース”など、お好みで。
現地の定番ソース「チミチョリ」も手作り。最後にご自身で好きな量を。「絶対かけていただきたいほどおすすめです。常連さんは来るたびにソースの量が増えていくんです」と中尾さん。
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◆ Mi Choripan(ミ チョリパン)
住所/東京都渋谷区上原2-4-8
お問い合わせ/03-5790-9300
営業時間/月~土11:00~22:00 (L.O.21:00)、日・祝 11:00~20:00
定休日/火、第2・4月曜(祝日は営業)
◆ The Good Vibes (ザ グッド バイブス)
【アメリカ・ニューヨーク】食べ応え満点の豪快パストラミサンド
![「自家製パストラミサンド」 1350円。男前な見た目とボリュームですが、添加物や化学調味料などが使われていないためか、ランチ時は女性客がつぎつぎに来店する姿が。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200257097523/0/18.jpg)
まずはおさらい。牛の肩バラ肉を塩とスパイスに4、5日漬け込み、一定の塩分濃度とスパイスを加えたキュイソンで柔らかくなるまで4時間ほど煮込む。その後スパイスを付けて数時間燻製をかけて出来上がり。時間と手間暇をかけることによって化学調味料や添加物を一切使わずに、自然なおいしさだけを最大限に味わえる贅沢な一品です。
パストラミサンドといえば、創業1888年のニューヨークにある老舗店「カッツ・デリカテッセン」。映画「When Harry Met Sally(邦題は恋人たちの予感)」の印象的なワンシーンで登場したことでも有名ですよね。(ちなみにオーナーの米澤さんも「カッツ・デリカテッセン」の大ファンで、店内には写真が飾られています)。
従来の薄切りのとは違い、厚さおおよそ1cm以上はあるのに、信じられないくらいホ~ロホロ。バーガーのようにがぶりといけば、キャラメルオニオンやオレンジを効かせたキャロットラペのナチュラルな甘さとマスタードが、パンチの効いた肉のうまみを見事にまとめています。
![塩味が効いたパストラミサンドにはやはりアルコールが外せません。こちらには、「マスカットピルス」や「ベアレンシュヴァルツ」(各800円)などクラフトビールやワインがそろっています。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200355109963/0/19.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200455555954/0/20.jpg)
◆ The Good Vibes (ザ グッド バイブス)
住所/東京都台東区浅草橋5-4-2 横山第二ビル
お問い合わせ/03-5829-6815
営業時間/11:30~15:00、18:00~21:30(L.O)
定休日/火曜日
◆ THE DAY FOOD LAB (ザ デイ フード ラボ)
【アメリカ・フィラデルフィア】進化を遂げる牛肉×チーズのアメリカンサンド
![「フィリーチーズステーキサンドイッチ」(ランチはフレンチフライ&サラダ付き)1000円(税別)、(ディナーは平日のみドリンク付き)1500円(税別)](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200530271830/0/21.jpg)
本国の味を超えている! と海外から来た人も夢中になるという絶品を、高円寺で見つけました。駅からほど近くにある「THE DAY FOOD LAB(ザ デイ フード ラボ)」が今回のお目当てです。
![高円寺の駅から1分ほど歩いたビルの2階に店を構える「THE DAY FOOD LAB(ザ デイ フード ラボ)」](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200611191231/0/22.jpg)
![オーナーの菅原一生さんがオランダやドイツ、イギリス、スペインなどから厳選した豊富にそろうクラフトジンにもご注目。なかでも30 種類もの社果樹園産のりんごをベースした「ル・ジン クリスチャン・ドルーアン」が、シードルのようにふっくらとしていて飲みやすくおすすめだそう。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200629446090/0/23.jpg)
で、もっと驚くのがパン。一般的なのはホギーロールという柔らかいコッペパンのようなパンですが、こちらはチャバタを使用。あまりのおいしさにどの有名店から仕入れているのかとおもえば、店主の自家製のこと。低温長時間発酵の高加水チャバタはパリッと感とモチっと感が絶妙で、具材との相性も完璧です。
聞けば店主の菅原一生さんは、渋谷の「TOKYO FAMILY RESTAURANT」や高円寺にあるバル「ホエール」という人気店の厨房を任されていたほどの実力者。どおりでこんなにおいしいワケです。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200725776513/0/24.jpg)
◆ THE DAY FOOD LAB (ザ デイ フード ラボ)
住所/杉並区高円寺北3-23-11 アンシャンテビル 2F
お問い合わせ/03-5356-8900
営業時間/月~金 18:30~25:00、土日祝 12:00~15:30、18:30~25:00
定休日/第3日曜日
◆ THE CITY BAKERY (ザ シティ ベーカリー)
【番外篇】超人気店が手がけるトルコ名物鯖サンド
![「スパイシー鯖サンド」680円(税別)](https://assets-www.leon.jp/image/2018/11/06200851881664/0/25.jpg)
今ではパン屋さんでもよく見るようになりましたが、ツナ(まぁ、魚サンドといえばそうですよね)にはいくら慣れているとはいえ、日本人のわたしたちにとっては鯖とパンの組み合わせは若干の抵抗を感じるほど斬新なサンドイッチのひとつではないでしょうか。
なかでも、「THE CITY BAKERY(ザ シティ ベーカリー)」が手がけているスパイシー鯖サンドがスゴイとの情報が。芳しい甘い小麦の香りを放つ店内を興味津々で見わたすと、異彩を放つサンドイッチを発見!
黒いパンに立派な鯖が挟まれ、ピンク色の顔をのぞかせた今までに見たこともない姿がそこにありました。おそるおそる口に運ぶと、う、うまい! と見た目のインパクトを超えるおいしさ。チャバタはもっちりフカフカで、魚特有の臭みを微塵も感じないスパイシーで肉厚の鯖と酸味のある紫キャベツとの、甘・酸・辛の旨さの三重奏に食感の良さが加わりやみつきに。
味の秘密、知りたいですよね? まずチャバタの色の正体はイカスミで、ドライトマトが練りこんであるそう。そこに、脂の乗ったノルウェー産の鯖を、カレー、チリ、カイエン、クミンの4種スパイスのマリネペーストに漬け込んで焼いて、紫キャベツのマリネと挟むという計算し尽くされたものでした。自分へはもちろんですが、気になる女性へのおいしいサプライズとしても大賛成です。
◆ THE CITY BAKERY 銀座 (ザ シティ ベーカリー ギンザ)
住所/東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座B2F
お問い合わせ/03-6264-5201
営業時間/7:30~22:00
定休日/無休(東急プラザ銀座に準ずる)