冬になれば「白トリュフ、今年はまだ食べてないなぁ」と焦り、「あんこう鍋、誰と食べようか」と悩む。この季節にしか出会えない美味があるわけで、時節にピタリと合う食材や料理に巡り合えたときのよろこびはヒトシオですよね……というわけで、今回のお題は「上海蟹」。
もちろんカニは冬の美味。毎年11月上旬に全国で解禁されるズワイガニは、石川県なら「香箱ガニ」(メス)、山陰なら「松葉ガニ」(オス)、福井県なら「越前がに」(オス)と名前を変えて各地でブランディングされています。日本に暮らすものなら、ズワイガニについてはなんとなくご存知でしょう。
いま最旬シーズンを迎えている上海ガニのすべてを知るべく、「蟹王府(シェワンフ) 日本橋店」に向かいました。昨年12月にオープンした同店は上海に5店舗を擁し、最高の上海蟹を食べられる店として、世界の食通が訪れる名店です。
◆「蟹王府(シェワンフ) 日本橋店」(東京・日本橋)
上海蟹のオスとメス、どう違う?
このオス・メスで美味しい時期が異なり、一般的に9月~10月はメスのシーズン。11月下旬以降は卵がやや硬くなるため、オスの旬となります。味噌と白子の味がどんどん濃厚になるそうで、つまり今(12月)はオスのベストシーズンというわけ。まあ、あくまで好みなので、蟹も人間もメスが好き、という方もおられるでしょう。そこは各人におまかせします。
蒸し蟹の解体はプロにおまかせ!
ただ、毎度高級店に行くのも大変だし、自分で上海蟹をバラす日もいつかやってくるかもしれません。そんな時、知っておきたいテクニックがこちら。
オスにはオスの、メスにはメスのおいしい料理法がありました。
〆は一杯の甘~いお茶で。
蟹王府 日本橋店
住所/中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館1F
予約・問い合わせ/03-6665-0958
営業時間/11:00~14:00(LO)、17:00~21:00(LO)
定休/不定休(施設に準じる)
*個室あり。
*ランチコース3080円~、ディナーコース2万7500円~