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2023.04.25

男性こそピラティスでインナーマッスルを鍛えるべき理由とは

最近、街でよく見かけるピラティススタジオ。ヨガと何が違うの? マシンピラティスって何? など、LEON編集部の堀川がピラティスの基本から、実際にカラダを動かして、その体験をリポート。実は男性にこそ有用なピラティスのあれやこれをご紹介します。

CREDIT :

写真/品田健人 取材・文/遠藤加奈

今回お邪魔したのは「Vitolabo」

そもそもピラティスって何? ヨガと違うの?

LEON 美容連載 Vitolabo
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが考案したワークアウトメソッド。幼少期からカラダが弱く、さまざまな身体訓練を行っていたピラティス氏は、第一次世界大戦中に捕虜として収容所に抑留されていた際、ネズミを追いかける猫のしなやかで俊敏なカラダを観察するうちに、背骨や筋肉の柔軟性がカラダ全体の健康に大きな影響を与えていると考え、病院のベッドを改良してワークアウト器具を作ります。

負傷した囚人も寝たままリハビリすることができ、スペインかぜが流行した際も、囚人たちは誰も罹患せず健康を保っていたそう。その後、釈放されたピラティス氏はニューヨークに渡り、ピラティススタジオを創設。ブロードウェイのダンサーを始めとした多くの人が顧客に名を連ねるようになりました。ここで現在も使われているリフォーマーやキャデラックの初期モデルが誕生します。

ヨガと混同されがちなピラティスですが、実は似て非なるものです。ヨガは古代のインドで誕生した修行のひとつ。病気や苦悩などのさまざまな苦しみから救われ、悟りに至る手段として瞑想を用い、深い瞑想へと導くために呼吸に集中し、さまざまなポーズをとります。ピラティスはいろいろなトレーニングの要素を取り入れて確立されているので、ピラティスのエクササイズにはヨガのポーズも含まれますが、同じようなポーズでも呼吸法や動き方が異なります。

ヨガは主に腹式呼吸で行うのに対して、ピラティスは肋骨の動きを意識した胸式呼吸。ヨガはひとつのポーズをキープするのに対して、ピラティスは流れるように動き続けます。呼吸法と瞑想で、心とカラダを結びつけ、心身がもっとも安定した状態を作るヨガに対して、強くしなやかな筋肉をつけることでゆがみや偏りを修正し、正しい姿勢へと導くのがピラティスなのです。
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ピラティスの目的とは?

LEON 美容連載 Vitolabo ピラティスストレッチを担当するインストラクターのMikiさん。
▲ ピラティスストレッチを担当するインストラクターのMikiさん。
歳を重ねると、座り方や歩き方など、長年蓄積されたクセにより、カラダのバランスが崩れていることがしばしば。立った時のカラダの右や左への傾きや、猫背や反り腰などを整えて、正しい姿勢に導くには、まず骨を正しい位置に戻す必要があります。

そこで整体や筋トレを行う人も多いのですが、一時的に骨の位置を戻しても、それをキープすることはできません。また、カラダのバランスが悪いまま筋トレを行っても、左右のバランスは改善せず、むしろ得意な方ばかり鍛えられていき、ますますアンバランスになってしまうことも。

そこでオススメなのがマシンピラティスです。ピラティスではお腹周りのインナーマッスルを意識し、鍛えることで、骨盤や背骨、肩の位置などの歪みを修正し、正しい位置へと整え、自然と正しい姿勢がとれるように導くことを目指しています。

マシンピラティスでは、マシンの力のサポートにより、正しいフォームをとることができるため、自重で行うマットピラティスより、簡単に正しいフォームを覚えることができます。また、前述した通り、ピラティスはリハビリのために開発されたものなので、腰痛や膝痛など何かしら不調を抱えているオヤジさん世代にはぴったりのトレーニングなのです。

ピラティスでは、筋肉を鍛えるだけでなく、自分の意志で筋肉をコントロールすることを目指しています。普段の生活では意識しにくいインナーマッスルに集中し、意識を向けることで、正しい骨の位置を脳に記憶していきます。

背骨や骨盤などの骨を動かすには骨に直接ついているインナーマッスルを鍛える必要がありますが、インナーマッスルは小さい筋肉が多いので、力が入っている感覚を感じにくく、アウター筋を鍛えるのとは異なり、最初はトレーニングの効果を感じにくいかもしれません。

また、男性はアウターマッスルの力が強いため、アウターマッスルをギュッと固めて動いてしまいがちですが、なるべくアウターは柔らかいまま、深層にあるコアを使い、関節を動かしていきます。

例えば、足を上に上げるのも前腿の筋肉を使うのではなく、股関節まわりのインナーマッスルである、腸腰筋を使うから足が上がるといった感覚です。

最初は週3回ほど集中的にトレーニングし、慣れてきたら週1回のトレーニングがオススメとのこと。地道にトレーニングを続けると確実に立ち方や歩き方が変わっていくのが感じられます。
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ヤムナボールでアウター筋肉をほぐす

「Vitolabo」のピラティスストレッチのレッスンでは、ピラティスを始める前に、ヤムナボールを使って、筋肉を緩めることから始めます。

「男性は特に、アウターマッスルの力が強く、インナーマッスルを感じにくいことが多いので、ヤムナボールを使って、アウターマッスルを緩めることで、インナーマッスルを感じやすくしていきます」(Mikiさん)

ヤムナボディーローリング®とは、ヤムナ・ゼイクが生み出したストレッチ方法。ヤムナボールと呼ばれるカラダのパーツにあった大きさのボールを使って、さまざまな筋肉のコリを解消していきます。

ボールを使うことで点ではなく、面で刺激することができるので、周囲の筋肉を包括的に伸ばしていくことができるメソッドです。

魅せる筋肉から、活かす筋肉へ

いかに筋肉を鍛えてスマートなカラダを維持していたとしても、猫背だったり、逆に胸を張りすぎていたり、歩き方が不格好だと台無しですよね。

また、パソコンやスマートフォンの使用により巻き肩になっていたり、長時間足を組んで座っていることで、骨盤が傾いている人が多いそう。さらに、ゴルフをやっている人の多くはカラダのバランスが悪くなってしまっているんだとか。

まだまだ人生は長いので、今後も健康的な生活を送るために姿勢や歩き方を根本的に見直してみるのが良さそうですよね。

次回は、実際にマシンピラティスを初体験してみた感想をお届けします。
LEON 美容連載 Vitolabo

■ Vitolabo

住所/東京都渋谷区恵比寿3-28-12
TEL/03-6432-5177
HP/https://vitolabo.com
営業/11:00〜20:00(事前予約制)
料金/ピラティスストレッチ1万2000円(60分)
※事前にHPでの予約が必要となります。

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