2024.01.25
イケおじモデル“おじフェス(仮)”に聞く「スーツが似合う体型キープ術」
雑誌を中心に活躍する人気モデルにして、「おじさんたちのゆる〜いダンスが可愛い♡」と目下InstagramやTikTokで人気上昇中のユニット“おじフェス(仮)”。10代からモデルとしてのキャリアを積み、オヤジになってもなお輝く彼らに、服が似合う体をキープする極意を教えてもらいました!
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写真/内田裕介(タイズブリック) 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(LEON.JP)
おじフェス(仮)に続け! 今年の目標は“推されるオヤジ”!?
そんな彼らがInstagramに投稿する、カッコいいのにコミカルなダンス動画はバズりまくり、今やメディアやイベントに引っ張りだこの大人気。そこで、オヤジになっても抜群のスタイルをキープする4人に、日々実践している体型管理法をうかがいました。
久保田裕之さん(以下久保田) では最年少の僕から。20年くらい前の大学生の頃は伊勢谷友介さんや井浦 新さんがモデルとして大人気で、メンズモデルが注目されていた時代だったんです。それで僕も目立ちたくて、『メンズノンノ』の専属モデルオーディションに応募しました。結果は2回応募して、2回とも不合格でしたけれど。
── そこからどうやってモデルに?
久保田 オーディション時に編集部からカットモデルに誘われ、モデル事務所も紹介してもらって、この世界に入りました。最初は、モデルもしつつ役者としても活動して、13年前に今の事務所「インディゴ」に所属しました。
加藤章太郎さん(以下加藤) 僕は高校生の時に青山の通りを歩いていたら、突然横を走っていた車が止まって、「君、モデル?」って。それが、モデル事務所の社長からのスカウトで、その数カ月後に『メンズクラブ』のオーディションに合格して、モデルとしてのキャリアがスタートしました。
直樹さん(以下直樹) 僕も17歳の時に、『メンズノンノ』の第3回のオーディションに応募してモデルになりました。
久保田 受かってないのは僕だけ(笑)。
直樹 でも、実はモデルになりたかったわけじゃなくて、アイドルになりたかったんですよね(笑)。
加藤 そう、だからすごく知識があって、アイドルっぽいポーズのアイデアとか、いっぱいもってるんですよ(笑)。
おじさんが踊っているのを見て、クスッと笑って元気になってもらえたら、それでいい
直樹 TARO以外の3人が、たまたまカタログの仕事で一緒になって。僕が「せっかくだから、3人で踊って動画を撮ってみない?」と誘ったんです。その時の動画が、久保田のInstagramでバズって。これが面白がってもらえるんだなと新鮮でした。
最初はInstagramのフォロワーが増えればいい、くらいの感覚だったんですけれど、「モデルの仕事とは違うことに挑戦したら、自分たちも何か変われるんじゃないか」と思い始めて、TAROが加入して本格的に活動していくことになりました。
おじさんが真剣に踊っているのを見て、クスッと笑ってもらえたり、誰かが励まされるなら、それでいいかなと。Instagramのコメントでも「元気が出ました」とか「勇気をもらっています」といただくことが多くてうれしいですね。
久保田 昨年の春に『LEON』の広島でのイベントに呼んでいただいた時は、結成して半年くらいでした。あの頃はまだ、個々の活動がメインだったけれど、最近は4人で呼ばれる仕事がすごく増えてきましたね。
── “おじフェス(仮)”の由来はなんですか?
加藤 始めは“おじさん劇場”と言っていたんですけれど、劇じゃないから違うよなと。動画を見た人のコメントで「おじさん祭りだ」と書かれているのを見つけて、それなら“おじさんフェスティバル”にしようと。略して“おじフェス”になったんです。
── 女性と男性、どちらのファンが多いですか?
直樹 ダントツ女性ですね。踊りは下手でもスーツを着こなす姿はスマートに、というのがおじフェス(仮)のこだわりです。
TARO メンバー全員ダンス経験がないので、どうもぎこちなくて。でも、うまくなりすぎてもウケないのかなと(笑)。
直樹 モデル同士が撮影で一緒になることって、今はほとんどないんですよ。モデルは基本的に1人で現場に行って、撮って、終わったら帰るだけなので、孤独とは言わないまでも、ちょっと寂しい時もある。おじフェス(仮)の活動では、みんなといろいろ話せるのも楽しいですね。
久保田 僕も、先輩たちの考えを聞けるのも楽しいし、いい刺激をもらっています。おじフェス(仮)の仕事で北海道や大阪などに行きましたが、いつも話し足りなくて、永遠に話していたいくらいです!
お茶とコーラが並んでいたら、お茶を選ぶのが習慣になっている
── では、食事で調整しているんですか?
加藤 結構好きなものを食べますけれど、撮影の前日は炭水化物や油っこいもの、甘いものを控えますね。あと、食前には脂肪と糖を吸収しにくいサプリを飲んだり。
直樹 「メタバリアEX」でしょ。あれ、いいよね!
久保田 僕は気を抜くと痩せちゃうタイプ。日頃からいっぱい食べてプロテインも飲んでしっかり運動しないと、筋肉が維持できないんです。今は週に1度のパーソナルトレーニングと、毎日自宅で筋トレをしています。
直樹 僕も痩せやすいので、食事は特に気にせず食べたいものを食べていますが、ジムには週に2〜3回通っています。
── 50代になって、体型の崩れが気になりませんか?
直樹 若い頃に比べると、お腹が出やすくなりますよね。あとジムとは別に週に2〜3回ランニングもしています。
── やっぱり、運動はしっかりしているんですね。
TARO 僕はウォーキングです。ノルディックウォーキングのインストラクターの資格も持っていて、海や山の近くに住んでいるので、自然の中を週に2〜3回は、8000歩か9000歩くらい歩きます。
TARO 1時間半から2時間くらいかな。普段の移動も、歩けそうな距離だったら、どこへでも歩いていっちゃいますね。
── 食生活で気をつけていることはありますか?
TARO 野菜をたくさん食べます。家の周りに畑が多くて新鮮な野菜が手に入るので、野菜の美味しさに目覚めました。20代の頃はあまり食べていなかったんですが、野菜を意識的に摂るようになってからは、太りにくくなったと思います。
── なるほど。みなさん、きちんと運動をして、食生活にも気を遣ってますね。
直樹 体型維持のためと気負ってやっているわけではなく、習慣として身についている感じです。「体を動かすと気持ちいいから運動する」、「美味しいから野菜を食べる」という感覚で、セーブしているつもりはないですね。
加藤 うん。細かいことだけど、日常的に飲み物を選ぶ時にも、お茶とコーラのどちらかだとしたら、お茶を選ぶのが習慣になっていますね。
TARO ああ、それはあるね。
加藤 そういう小さな習慣の積み重ねかな。僕は甘いものが大好きなんですが、あまり食べすぎないとか。それがモデルを始めた10代からずっと習慣化しているから、無意識のうちに調整はしていると思います。
顔の寝ジワが取れにくくなったから、撮影前日は寝返りを打たない!?
TARO 僕は早く寝ます。できれば7時間は寝たいですね。
久保田 えっ、でも早朝集合だと、7時間寝ようとしたら大変ですよね?
TARO さすがに毎回は無理だね。でも結構22時とかに寝ちゃいます。
直樹 僕は撮影の前日は寝返りを打たないです。
一同 ええっ!?
直樹 結構寝相が悪くて、うつ伏せで寝がちなんですけれど、そうすると顔に縦のシワが付いちゃう。年齢とともに、そのシワがなかなか取れなくなってきたので、撮影前はなるべく動かないようにして寝ています(笑)。
久保田 僕はスポーツウエアの撮影前に、筋トレでパンプアップすることは意識しています。あと塩分の多いものを食べると翌日に顔がパンパンにむくんじゃうので、控えますね。若い頃は朝むくんでいてもすぐ戻っていたのに、最近は撮影が始まってもむくみが取れなくて。1、2カット目は、下を向きがちになっちゃったり(笑)。
加藤 普段から顔がむくまないようにはしているんですけれど、おじフェス(仮)のイベントで地方へ行った時とか、僕だけが寝る前にラーメンを食べたくなって、誘惑に負けてしまうんです。
久保田 そうそう、章太郎さん、食べてますよね(笑)。
加藤 なるべく21時以降は食べないようにして、水分も控えているよ。でも撮影のない日が続く時や、仕事が終わった後に、ご褒美としてケーキを2、3個食べちゃったりもするかな。
加藤 そうですよね! でもこの4人の中で、ここまで食べているのは僕だけだと思います(笑)。
── ちなみに、奥さまの存在が体型管理のモチベーションになることはありますか?
久保田 うちの妻は韓国ドラマにハマっていて、出ている俳優さんが結構筋肉質ですごくいい体をしているじゃないですか。ときどき子供が寝た後、妻に「どう?」って筋トレの成果を見せるんですけれど、「いや、まだまだだね。韓国の俳優さんはもっと体がでかいよ」って、いつも言われています(笑)。
一同 (爆笑)。
直樹 それ、ベッドの上で言ってるんじゃないの?(笑)
久保田 違いますよ(笑)。
── そう言われてどうですか?
久保田 「もっと筋トレ頑張ろう」って思います。一番身近な存在だし、彼女もモデルなので、厳しい目で見てくれるのはありがたいです。
直樹 僕はおじフェス(仮)を始めてから、ファンの方からの言葉がうれしいです。姿勢や髪型とか、みなさん本当によく見ているんですよ。イベントで「上品な言葉づかいなんですね」とか「声がいいですね」とか言われて、自分では思いもしなかったことなので驚きました。
── 雑誌の写真では伝わらなかったことですもんね。
加藤 そうそう。モデルは基本的に静止画だし、声は聞こえませんからね。
直樹 ファンの方はポジティブなことを言ってくれるので、すごくモチベーションになっています。もっと意識して自分を高めていきたいですね。
加藤 僕はいつも妻に「だらしない体!」って言われては、ニヤニヤしています。
一同 (爆笑)。
加藤 「あ、そう?」って言いながら、ちょっとお腹をへこませて見せて「ダメ?」って聞くと、「ダメね」って(笑)。
スーツをカッコよく着る近道は、自分のサイズに合ったものを選ぶこと!
加藤 まず清潔感。そしてサイズが合っていること。それに尽きますね。
直樹 そうだね。モデルの仕事をしている僕らでも、着てみると似合わないスーツや服はいっぱいあるんです。それはサイズが合っていないから。スタイリストさんが借りてきたどんなハイブランドのスーツよりも、自分で何度も何度も試着して納得して買ったスーツのほうが、間違いなくカッコよく見える。自分の体型に合ったものを着るのが一番です。
加藤 スーツを選ぶ基準って、デザインや素材が先行しがちじゃないですか。でも、まずは着てみて、自分の体型に合ったパターンやブランドを知ることが、カッコよく見せるための近道です。
モデルを始めた頃は、まだ若かったからスーツが全然似合わなくて。そんな時に周りのスタッフから受けたアドバイスが、「普段からどんどんスーツやジャケットを着たほうがいいよ」。
着慣れてないと、どんなにいいスーツでも着させられている感が出ちゃうんです。普段から着ていると、ちょっとした所作もこなれるし、カッコよく見えるんですよね。
── スーツをカッコよく見せる、撮影時のポージングのコツはありますか?
── 「ナチュラルに」って、一般人にはハードルが高いかも。
久保田 一回入れた力を、すとんと抜く感じです。
TARO もうスポーツみたいに、感覚的にポーズをとっちゃうので、うまく説明ができないんですよ。
── では、最後におじフェス(仮)の今後の展望を教えてください。
直樹 4人ともタイプがバラバラなので、それぞれの個性を活かしつつ、メンズモデルの枠を超えて、タレントとしても、もっといろんなことに挑戦できたらいいなと思います。
久保田 『踊る!さんま御殿!!』にいつ呼ばれてもいいように、僕たち常にシミュレーションしていますから(笑)。
加藤 4人のグループLINEのタイトルが「おじさんたちを紅白に連れていって」なんです。僕らは歌うわけではないので、バックダンサーでもゲストでも、どんな形でもいいからいつか紅白に出たいというのが、半分冗談、半分野望です(笑)。
── テレビに出る時は教えてください! 楽しみにしています。
■ おじフェス(仮)
メンズモデルの新しい一面を見せていくことをモットーに、ファッション業界に留まらない活動を力強く推進中の、4人組ユニット。出演中の広告に「Shinryo Healthcare 高濃度水素ゼリー」。今後もイベント、広告、SNSに多数出演予定。