ファッションで人気のセットアップ。オヤジは美容もセットアップ♡【4選】

サッと着てサマになる服といえば、女性ではワンピース、男性だとさしずめスーツやセットアップでしょう。インナーを変えればカジュアルにも、フォーマルにも対応できるので至極、便利。上下が揃っていると縦のラインが強調されてスタイルがよく見え、3割増しくらいに女性ウケがいい。同じことがコスメにも言えまして、シリーズで使うと3割増しくらい肌によいのです。

洗顔後に化粧水→美容液→乳液などステップを踏んでスキンケアをしている男性も多い昨今。上級者ほどこれを別々に揃えがち。まあ、実際、楽しいし、ケアをやってる感がありますよね。数多あるブランドから、これぞの逸品を厳選して使う──確かに実験っぽくて、男心をくすぐります。しかし、例えば化粧水の中の“A”という成分と美容液の中の“B”という成分が合わさることで、爆発的な効果を生み出すなんて処方がごまんとあるんです。「じゃあ、最初からAとBを1本に入れればよいのでは？」と思うオヤジさんもいらっしゃいますでしょう。でも、それ、早計です。というのも1つの製品には混ざらないなんてのも多いもの。そこで分けてあるんですね。

なので、今回は、セットアップのようにサラリとこなして、グンッと効果のあるそんな2品使いで威力を発揮するコスメたちをご紹介いたします。

デイオールからはなんとあの名香“ソヴァージュ”のメンズ向けスキンケアラインが3月7日に誕生しました。新しくスペインに設立されたディオール ガーデンで栽培されているサボテンから抽出した成分を配合しているもので、ここではローションとセラム（乳液状美容液）の2つに注目しましょう。

“サボテン花エキス”と“サボテン茎エキス”をたっぷりと含んだローションはとろりとしたジェルテクスチャーで、毛穴が開きがちな男性肌を優しくケア。まずは肌の土台をしっかりと潤します。

お次にサボテンの種子から抽出された“サボテン オイル エキス”を配合したセラムを重ねづけ。こうすることで、まるで砂漠でサボテンが水を保つために保護膜をつくるように、スキンケアでバリアを形成してしまおうという算段。軽い質感なのにもっちりとするので、これからの過酷な季節も乗り切れそうでしょう？

サボテンは過酷な環境下でけなげに、そしてたくましく生きる植物。そんなワイルドなパワーの塊の花、茎、種子の力を目的に合わせてそれぞれ抽出して、的確にコスメに配合しているこちらのシリーズ。これこそセットアップで塗布するべきなんです。もし万全を期したい御仁は、洗顔からシリーズ使いするのもよろしいかと。

エミー賞18部門を受賞したハリウッド制作の『SHOGUN 将軍』に出演した穂志もえかがブランドアンバサダーに就任したドクターシーラボ。ココンチはドクターズの名を知らしめたパイオニアであるとともに、看板アイテムのゲルでオールインワンの地位を確立したことでも、つとに有名。もしかしたら、オヤジさんもご存知でしょう？

で、そんなブランドの最近の売れ筋にビタミンCがあります。なかでも化粧水が大ヒットしていて、この度、“VC100エッセンスローションEX”としてリニューアルしました。そこに待望の乳液“VC100エマルジョンEX”が加わったので、これをセットアップで使うのがオヤジ肌にはすこぶるよろしい。

「ビタミンC？ ずいぶんオールドスクールな……」と思った貴兄は、なかなかの美容通。確かに一般的すぎて、面白みがないと感じる向きもありますが、そこはこの革新的ブランドですから、タダモノではないわけ。カプセル化された独自成分の“マイクロ高浸透ビタミンC”は、ずっと高い濃度のまま角質層の奥まで浸透していくというシロモノ。

やはり2本使いすることで、乾燥対策はもちろん毛穴やくすみ、キメの乱れなどに確実にアプローチ。実績があるのに新しいビタミンCコスメで、透明感のある肌、手に入れようではありませんか。

美白と聞くとオヤジさんは「関係ないなあ」と思いがちですが、さにあらず。悪目立ちするシミが男性の顔にもないほうがいいのはご理解いただけるでしょうが、より問題なのは「くすみ」です。なんかどんよりした肌ってオヤジ世代に多いでしょう？ 清潔感がなく、不健康そうで、老けて見える。それが顔を全体的に覆う「くすみ」。

そこでオヤジさんたちに必要なのが、ブライトニングコスメというわけ。特定のシミをスポットでケアするというより、印象全体を明るい方向へともっていくにはクラランスの新製品コンビにお任せしましょ♡ 酵素美白肌を掲げた“ブライトプラス”に今春、新たに2製品が加わりまして、ソレがオヤジにぴったりです。

高山の強い紫外線に負けない希少な植物“パープルティー”成分を新たに配合し、美容液がリニューアル。なんと311種の植物および分子から厳選したんだそう。独自開発した“イーブンネス ブースティング テクノロジー”で、肌の均一性を維持・向上させながら、美白有効成分の“ナイアシンアミド”やビタミンCたっぷりの“アセロラエキス”などが複合的にシミ・くすみへとアプロ―チします。

これまでにないジェリー状の質感のウォータリーな美容液も極上の出来映え。美容液のセットアップ使いで、モヤッとした印象を晴らしましょうぞ。

「面の皮が厚い」と言いますとふてぶてしい人のことですが、エイジングケアにおいてはよきことなんです。薄くてペラペラの皮膚なんて、刺激をもろに受けてしまいますからね。そこで、目指すは柔らかくてほどよく厚みのある肌。それには肌密度を高めて、肌修復できる成分が入ったコスメを使うのが近道です。

ふっくら肌のためによいものありますよ、オヤジさん！ ってことで、現役の皮膚科医・津田攝子先生が開発者となり、肌悩みのある老若男女に救いの手を差し伸べているのが、こちらのおニューな化粧水。荒れてバリア機能が低下した人でも、“トレハロース”などからなる糖質誘導体“グルコヴェール”を採用することで、外的刺激から守りつつ、独自ブレンドの3種の“ヒアルロン酸”や“高機能セラミド”、“ナイアシアミド”がきちんと保湿してくれるというんですからすごい。

こちらは使い方にコツがあり、適量を手のひらになじませたら、顔全体を包み込むようにします。叩いたり、こすったりするのは厳禁。

併せて使うなら5種のビタミンCが入ったヒット中の美容液がよろしいかと。毛穴開きにアプローチするのでニキビに悩んでいたり、季節の変わり目のゆらぎで困っていたりするオヤジさんに最適。こちらもまた、セットアップが正解！ ヒゲ剃り後の敏感タイムにもしみることなく使えるから、安心です。

かように単品でも優秀なコスメが2品で揃えて使うとその相乗効果で肌によきことをもたらしてくれること、しかとご理解いただけましたか？ 洋服のセットアップは困った時のお助けアイテムですが、コスメの場合は鬼に金棒というわけ。夏に向けてオヤジ肌はセットアップコスメで自信をつけましょう！

● 連載「藤村 岳のオヤジ美容道」
● 連載「今日のオヤジ美容」
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