美人プロトレーナーに教わった! モテる“ちょいムチ・ボディ”の作り方

グラビアアイドルから本格的なボディメイクの世界へ転身し、現在はプライベートジムのオーナーを務める、美人プロトレーナーの池田ゆりさん。
 
その抜群のスタイルと清楚な顔立ちで大学在学中に「ミスFLASH2017」に選ばれ、グラビアアイドルやモデルとして活躍するも、肉体美を競うフィットネスの世界に開眼。「ベストボディジャパン那覇大会」、「NICA JAPAN」など、登竜門と呼ばれる大会で次々に優勝を勝ち取り、プロトレーナーとしての道を歩むことに。
 
カラダの美しさとは何か？ カラダづくりには何が必要か？という課題に長年向き合ってきた、ボディメイクのプロである池田さんに、今回は中年太りが気になり始めた筋トレ・ビギナー読者に向けた、カラダづくりのハウツーを伺いました！

──グラビアもフィットネスの大会も、“カラダで魅せる”ものでありながら、美しさの概念はあらゆる意味で対極ですよね。なぜ、ボディメイクに興味を持ったのでしょうか。
 
池田　グラビアアイドル時代は、筋肉がなくて細いカラダつきをしていました。スポーツも一切やらなかったし、春雨ダイエットや野菜だけの食生活など不健康なダイエットばかりしていたんです。

ただ当時から、肩幅の広さや足の細さがコンプレックスで、いつかはカラダを変えたいと思っていました。その頃、通っていた整体院から『ベストボディジャパン』に出場してくれないかという案件をいただいて、じゃあやってみようと。

──いいタイミングでカラダを変えるチャンスが来たんですね。

池田　そうですね、迷いはなかったです。そこからパーソナルトレーナーさんの指導のもと、カラダづくりをして2017年のベストボディジャパン札幌大会で準優勝したんです。でも1位になれなかったのが悔しくて。翌年にもう一度挑戦して、優勝を勝ち取りました。

きちんと自分のカラダと向き合ったのはそれが初めて。「K-1ガールズ」時代、キックボクシングに通っていたこともありましたが、本気で取り組んでいたわけではありませんでした。
 
大会に出るようになってからは、徐々に自分のカラダが変わっていくのがすごく楽しくて。鍛えるうちに肩幅が気にならなくなったり、足に締まりが出たりと徐々に自信もついてきたんです。ただ、グラビア向きのカラダからは遠ざかってしまったので（笑）、まったく未練なく、こっちの道を選びました。

──その後、本格的にプロトレーナーの道に進み、今年3月には、恵比寿にパーソナルジム「YuriFit」をオープンされました。大人世代の顧客を中心に、健康やメンタル面も含めたトータルなカラダづくりをプロデュースしているそうですね。

池田　筋トレのメリットってパンプアップだけじゃなくて、カラダも心も健康になれるんです。私のジムでは、通いはじめて体調を崩さなくなったとか、仕事がうまくいくようになったという方がたくさんいますよ。
 
私自身も、筋トレやボディメイクと出会ってメンタルが変わりました。カラダの変化で自信がついたこともありますが、トレーニングをしているとマインドフルネスの状態になるので、終わった後に頭がすごくスッキリするんです。

──お客さまにもそうしたメンタル面の指導を行っているのでしょうか。

池田　筋トレって苦しいし、忙しい中でジムに通うだけでも大変じゃないですか。だから、“ジムに来た”、“筋トレする”こと自体を褒めてあげてくださいと言っています。毎日自分を褒めれば自分を好きになってきて、自然とポジティブ思考に変わっていきますよね。

──皆さん、どんなきっかけでジムに通い始めるのでしょう。

池田　運動不足に気づいたり、腰痛に悩んでいたり。そんな方が多いですね。40代でも、酔っ払って転んで怪我をして……なんて方も。運動習慣が体力に大きく関係しているため、40代の方より60代の方のほうが若々しい、なんてことも全然珍しくありません。

また、腰痛の原因はさまざまですが、男性は股関節が硬いので腰痛になりやすく注意が必要です。筋トレをすると、カラダの柔軟性も高まるので腰痛の改善や防止にも効果的。トレーニングを始めたばかりの方には、まず腰回りからストレッチをしっかりとやっていただきます。

──池田さんはモデルやグラビアの経験を生かして、姿勢や歩き方の指導も行っているそうですね。コツがあれば簡単に教えてください。

池田　歩き方については、肩を開いて顎を引き、頭の上から糸でつられているような意識で歩くと、男性も格好よく見えますよ。実際は、いざ意識して姿勢を良くしようと思っても意外と難しい。

でも、背骨を挟む背筋や腹筋を鍛えると自然と背中を意識できるようになって姿勢も改善されていきます。それから男性はO脚やガニ股が多いですが、これも筋トレで改善できるので、歩き方も自然とサマになってきますよ。

──ゴルフフィットネスにも力を入れているそうですね。どのような指導をされていますか？

池田　お客さまの年齢層が40〜50代中心なので、ゴルフコンディショニングの資格を取りました。ずっと健康でゴルフを続けられることをテーマにしたもので、腰や腕を痛めたりしないように、必要な部分を鍛えてスイングの姿勢を最適にするお手伝いをしています。

例えばバックスイングの時にひざが内側に入ってしまう場合は、内ももを鍛えると改善されたり、筋肉の使い方を覚えると踏ん張りが効くようにもなりますよ。「安定感が増した」「飛距離が伸びた」という声をいただいています。

──ちなみに中年男性は、どんなボディラインを目指したらいいでしょう？

池田　私の好みで言うと、少しぽっちゃり体型で鍛えている人（笑）。鍛えていなくて好きなものを飲み食いしているぽっちゃりさんは、よく見るとカラダは細いのにお腹だけ出ていたりするんですが、鍛えていると太っていてもボディラインはだらしなくないんです。
 
胸や肩を鍛えれば、お腹は目立ちにくくなるし、全体に引き締まって見えるのでバランスも整っていきます。厳しく節制しなくても自然と格好よくなりますよ！

というわけで今回は池田さんに、中年太りが気になってきた運動不足気味の筋トレビギナーに向けた3つのトレーニングを教えていただきました。毎日自宅で10分頑張れば、夏でもサマになるちょいムチ・ボディが手に入ります！

胸筋を鍛えると、胸元に厚みが出て姿勢も改善されるのでジャケットが似合うように。自重トレーニングでは、肩幅より少し広めに手をついて行なう腕立てが効果的です。

1.ひじを外側に向け、両手を肩幅より広げて床につき、カラダを一直線に保つ。キツいと感じる人はヒザをついてもOK。

２.できるだけ床に近づけるように上体を落とし、元の状態に戻す。この時、胸筋に負荷がかかっていることを意識して。15回×2セット。

ふくらはぎの腓腹筋を鍛えると、夏のハーフパンツもサマになります。

1.段差のある場所で壁に手をつき、カラダを固定する。

2.両足を腰幅に開き、かかとをゆっくりと上げ下げ。15回×2セット。

ふくらはぎの筋肉、腓腹筋に負荷がかかっていることを意識しながら行うのがポイント。ふくらはぎを鍛えると全身の血流が良くなる二次的な効果も。ヒップアップも期待できます。15回×2セット。

ぽっこりお腹の人でも腹斜筋を鍛えると、サイドに筋が入って引き締まって見えますよ。

仰向けになって片方の脚のひざを曲げ、反対側のひじにつけるようにカラダをしっかりと捻ります。そのまま息を吐きながら10秒間キープ。目線は斜め下で、伸ばしているほうの脚は浮かないように注意を。

反対側も同様に10秒間キープ。この時、胸はなるべく開いて腹筋に負荷がかかっていることを意識して。左右各セット。