アルパイン イーグル×ラグビー日本代表・稲垣啓太選手「ラガーマンの姿に似ている」

アルパイン イーグルは、ウォッチメイキングとハイジュエリーの名手であるショパールから2019年に発表されたラグスポ時計。オーナーファミリー3代の情熱が込められ、アルプスのイーグル（鷲）からインスピレーションを得た本コレクションは、一躍ラグスポの名作として時計愛好家たちに受け入れられました。

一方、稲垣啓太さんも2019年のラグビーワールドカップの好プレーで日本中を沸かせた人物であり、2023年にはアルパイン イーグルのジャパンアンバサダーに選ばれています。

今回、ショパールブティック銀座本店に訪れた稲垣さんに、アルパイン イーグルの魅力やラグビーに込める思い、今後の目標について伺いました。

── アンバサダーに選ばれて以来、普段からアルパイン イーグルを着用されているそうですが、どのようなところが気に入っていますか？

稲垣啓太さん（以下、稲垣）　大会期間中もずっと着用させていただいていましたが、僕、時間をすごく大事にしているんです。時間って無限にあるものではないですし、僕がラグビー選手としていられる時間も限りがありますし。そんな中でアルパイン イーグルをふと見ると、自分の原点に戻ったような感覚になれるんです。

── 原点とはどういうことでしょうか？

稲垣　アルパイン イーグルは、アルプスの過酷な環境の中で生きる鷲をイメージしていると聞いていますが、それは試合を耐え抜くラガーマンの姿に似ていると思っています。この時計を着けさせてもらって、ルーツも細かくお聞かせいただくなかで、そんな自分との共通点を実感して、自分の戻るべき場所はここなんだなということを感じさせてもらいました。この時計を見るたびに、強い意思を取り戻させてもらっています。

── 確かに、ラグビーの試合は画面越しに見ていても過酷だと感じられます。ラガーマンにとって耐え抜くことが最も必要になるのはどのようなシーンでしょうか？

稲垣　プレッシャー下で自分の積み上げてきた技術を100%発揮できるか、というところに尽きると思います。技術の積み上げにはすごく時間がかかりますし、技術を積み上げたとしても、それを一番苦しい状況で発揮できるかどうかはまた別の話です。技術を発揮するためにもっとも必要なものは、僕は“メンタル”だと思っています。常にマインドの準備をして、苦しい状況に耐え抜く。これがラガーマンにとって忍耐が必要な場面だと思っています。

── 同じ試合は二度とない中で状況を捉えながら、しかも、積み上げてきた技術を発揮させるには尋常でないメンタルの強さが必要ですよね。

稲垣　ラグビーでのメンタルの重要性を語る上で、同じく日本代表のリーチ マイケル選手とのエピソードがあります。僕とリーチ マイケル選手で、大きな試合前にメンバーみんなに「侍が日本刀を抜く意味って、何なんだろう。みんな、知っていますか？」と話したんです。

侍が刀を抜いたら、自分が殺されるか、相手を斬って殺してしまうか、その二択しかないんですよ。そのシチュエーションが、試合前の自分たちにすごく似ていたんです。「刀を抜くために、自分たちはトレーニングをしてきたし、技術を積み上げてきた。あとは振り下ろす覚悟、メンタルを作るだけ。それを持ってグラウンドに出よう」と話しました。そういった日本の精神性の部分の話が、ニュージーランド出身のリーチさんから出てきたことにもグッときましたね。

一般にはあまりないシチュエーションかもしれませんが、試合の中では“やるか、やられるか”という時が必ずあります。どんなに苦しい時でも、その精神性を絶対忘れるなと自分の心に刻んでいます。

── 貴重なお話をありがとうございます。では続いて、時計のお話をもう少し聞かせていただけますか？  今回、ショパールブティック銀座本店に足を運んでみていかがでしたか。

稲垣　今回、時計職人さんたちのことや製造工程のことを細かく聞かせていただきました。どれほどの時間と想いをかけて時計を作っているか、そういう話を聞いてみて、この時計を身に着けることができて良かったと強く思いました。

── 今回、お気に入りのモデルがあったとか。

稲垣　新作のアルパイン イーグル XL クロノを着用させてもらいました。すごくカッコよかったです。文字盤のマリタイムブルーの色味が特徴的ですよね。とても目を引きます。僕は普段アルパイン イーグルの41mmを付けていますが、こちらは44mmで少しサイズも大きく、なおかつあの特徴的な色なので、一目見て「これは……！」と思いました。

── さすがラグビー界きってのファッション好きと言われる稲垣さん。ビビットな色味の文字盤も難なく付けこなしていますね。

── さて、12月からはまた新たなシーズンが始まりますが、意気込みを聞かせて下さい。

稲垣　昨年は最後の最後で優勝を手放してしまったんですが、それは自分たちの実力の足りなさに尽きると思うので、次こそは優勝できるようにチーム一丸となって取り組んでいます。まずは目の前の試合に集中し、勝利すること。そしてまた、次の試合に向けて準備していく。そういったことを重ねることで、最後の最後に優勝への挑戦権を得られると思っています。

僕は前大会を終え、そのままほとんど休まずに自主トレーニングは続けているので、体の仕上がりはすごく良いですね。あとは、結果のために全部出し切ってやるだけだと思います。