最大級の日本酒イベント「CSW」今年の見どころ＆飲みどころはどれ？

4月18日より、日本酒＆日本食文化の祭典である「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」が開幕。今年は過去最長の12日間の開催となり、全国から厳選された酒蔵120蔵と予約困難な人気レストランをはじめとする15店のレストランが出店しています。初日となった18日は、「頑張れ、北陸‼の日」をテーマに北陸エリアの酒蔵10蔵が参加。12時のオープン後、スタートを待ちわびた多くの来場者が日本酒や食事を楽しみ、会場は賑わいをみせていました。

期間中は毎日異なるお酒のテーマを設けられており、開催初日となった18日(木)は、「頑張れ、北陸‼の日」をテーマに、北陸の魅力と活力を再び輝かせ、今年1月の震災からの復興への道を歩む、北陸の日本酒を飲んで応援。またレストランは、込山秀規氏による予約困難な焼肉店「誇味山」(東京・西麻布)、中国料理とスペイン料理がコラボし、これまでになかった独創的な料理を生み出す「TexturA(テクストゥーラ)」(東京・日比谷)、イタリア政府公認のイタリアンレストランで、名店として知られる「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」(東京・半蔵門)、全国から吟味したお米と懐石料理を提供する「白」(東京・恵比寿)、フランスで 11 年の修行を重ね、「フランス人よりフランスらしい」と高い評価を受ける大垣直巳氏がオープンしたビストロ「Naomi Ogaki」(栃木・宇都宮)の 5 店舗が出店していました。

筆者のおすすめは「Naomi Ogaki」のクラシカルなパテ・アン・クルート、「TexturA(テクストゥーラ)」のよだれ鶏とカツサンド、「白」の龍の鰹節TKG、「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」のリコッタチーズケーキ……と、肉と炭水化物多めですが、そこは日本酒に重きを置いているのでご容赦いただくとして。ちなみに最終日である29日には「SUGALABO」や「鳥しき」も出店するというから楽しみ。普段予約が取れない店のお料理がいただけるのはありがたい限り。

今年は日ごとに異なるテーマが設けられており、そのテーマに応じた酒蔵が日々10～12蔵参加しているのですが、それぞれに筆者が注目している飲みどころをハイライトしておきます。もちろん私自身の好みですので、異論反論おありかと思いますが、まずはご参考までに。

●4月21日（日）「西の星の日」
ここ数年めきめきと実力をつけている西日本の酒蔵たち。
「七本槍」（滋賀）、「風の森」（奈良）、「富久長」（広島）、「田中六十五」（福岡）あたりを中心に攻めたい。

●4月22日（月）「九州VS関西の蔵」
気候や風土を活かした九州の酒と、伝統と革新が生み出す関西の酒の飲み比べ。
九州なら「東鶴」（佐賀）や「ちえびじん」（大分）。関西は「紀土」（和歌山）や、「神蔵」（京都）を推し。

●4月23日（火）「中国・四国の日」
瀬戸内海の豊かな自然と、地域性と個性豊かな酒が大集合。
「五橋」（山口）、「文佳人」（高知）はぜひ飲みたい！

●4月24日（水）「東海の日」
隠れた酒どころとして新たな酒蔵が集まっている東海地方。
「磯自慢」（静岡）はもちろん押えておきたいけれど、「奥」（愛知県）、「W」（愛知県）も飲んでみたい！

●4月25日（木）「関東の日」
近年スターが生まれつつある関東近郊の酒蔵。
「大那」（栃木県）大好き！ 他にも「屋守」（東京）、「雨降」（神奈川県）、「彩来」（埼玉県）など東京近郊の蔵にも注目。

●4月26日（金）「東北の日」
日本有数の酒どころから厳選された酒蔵が集結！
「ロ万」、「廣戸川」（ともに福島県）、「乾坤一」（宮城県）、「ゆきの美人」（秋田）……好きな酒が多くて困る～。

●4月27日（土）「ジューシー＆フレッシュの日」
現代のスタイルにマッチした多様な料理に合うお酒の日。
「花巴」（秋田県）、「仁井田自然酒」（群馬県）、「上川大雪」（北海道）……個性豊かですがどれも料理に合うお酒です。

●4月28日（日）「SAKENOMY ALL STARSの日」
日本酒アプリ「SAKENOMY」でユーザーから支持を集めている人気酒蔵が集結。
「鍋島」（佐賀県）、「作」（三重県）、「信州亀齢」（長野県）、「伯楽星」（宮城県）あたりを中心に飲みたい。

●4月29日（月）「チーム十四代の日」
レジェンド「十四代」が率いる、現代のドリーム日本酒メーカーたち。
「十四代」（山形県）「而今」（三重県）というスターと、「みむろ杉」（奈良県）、「楽器正宗」（山形県）、「寶剣」（富山県）、「東洋美人」（山口県）、「鳳凰美田」（栃木県）……大丈夫かな、私の肝臓。