山本耕史さんが着こなす、モテる大人の今どきトラッドコーデ

それなりにお洒落を楽しんできた大人にとって、トラッドはいわば帰郷。トレンドに左右されない本質的なアイテムは、大人が安心して楽しめるお洒落なんですよね。とはいえ、今っぽい要素がまるでないと、時代錯誤なトラッドコスプレになりがち。新ブランド「ベイカー・ストリート」は、その辺りのバランスをよ〜くご存じのようです。

2025年春夏シーズンよりローンチした「ベイカー・ストリート」は、ロンドンの通りをその名に冠しているとおり、ブリティッシュトラッドをベースにしつつプリントやディテールでコンテンポラリーな要素を取り入れているのが見どころ。まさしく、トラッドにして今っぽいってこと。これ、実は大人がモテるポイントと一緒なんですよね。貫禄があるけど物腰柔らか、渋いのに面白いなどなど、ギャップがあるってヤツです。

アンバサダーには俳優の山本耕史さんを起用。シリアスな役からコミカルな役まで変幻自在な山本さんは、確かに「ベイカー・ストリート」の世界観にマッチします。そんな「ベイカー・ストリート」の最新スタイルを、ちょっとだけご紹介しましょう！

これからの季節にまさにうってつけなミリタリージャケット。いわゆるM-65タイプですが、注目は生地。イタリア製のナイロンにコットンとリネンをブレンドすることで、春らしい清涼感とナチュラルな風合いに仕上げているんです。さらに、製品染めによって味わい深くも品の良いオリーブグリーンになっている点もツボ。エポレットといった付属品をあえてなくしたスッキリとしたデザインと相まって、デニムやチノパンはもちろん、スラックスにもマッチする一着になっています。

トラッドな着こなしに不可欠な紺ブレ。ウールホップサックの品良い光沢としなやかなタッチが、春のトラッドコーデにぴったりです。ブレザーといえば、王道はボタンダウンシャツにグレスラですが、「ベイカー・ストリート」が提案するのがこんなウエスタンシャツ&デニムパンツ。色落ちしたデニム上下で合わせたような見せ方で、ラギッドな印象でも楽しめちゃいます。で、さらに注目は裏地と胸ポケットの袋地。英国らしいフローラル柄をこっそりあしらっているんです。これこそが、「ベイカーストリート」流の遊び心ってヤツです。

英国トラッドにおける象徴的なアイテムといえばトレンチコート。こちらは軽いナイロン混の生地を採用したスプリングコート仕立てで、ダークトーンのチェックをあしらっています。ガンパッチやDカンといった伝統的なディテールを踏襲しつつ、エポレットは排除してシンプルに。軽やかな生地感と相まって、これもまたトラッドと遊び心の絶妙なバランスになっています。だから、ジップアップのインナーやジャージーパンツというスポーティなクズしもサマになるってワケです。

チェックにカモフラ柄を重ねたブルゾンは、これぞ「ベイカー・ストリート」といったところ。実は上のトレンチコートも同様に、採用したチェックはすべてオリジナルなんです！ 重ねたカモフラ柄も、イギリス軍で使用されているDPMカモのカラーリングを意識。チェックとカモフラのコンビは一見派手そうに見えますが、意外に落ち着いた印象になっています。だから、インナーに鮮やかな春色のタッタソールチェックのシャツを合わせてもなじんでくれるんです。