毎日持つ財布こそ、本当に価値ある名作を！

昨年は「キャッシュレス元年」なんて言われ、いろんな“ペイ”が乱立しました。それに併せて財布もスマート化の潮目ですが、この雰囲気、なんだかスマホの普及と共に腕時計がアクセサリー化していく感覚……とも言えなくもないような。気が早いかもしれませんが、いつか財布も、“あえて持つ”という時代が来るのかもしれません。
 
となれば、大人がこれから持つべきは手のひらサイズのスマートウォレット？ もちろんそれも必要でしょうが、老舗の3針時計がステイタス性を失わないように、伝統あるブランドの名作を使いこなしてこそ大人というもの。
 
上質な素材を使い、職人の丁寧な仕事によって作られた財布ならば品格も十分ですし、そもそもの基本性能が群を抜いているから、キャッシュレス時代においても使い勝手は至極快適です。
 
新年を迎え、財布を新調するという人も多いでしょうが、デキる大人に薦めたいのは、ここで紹介する4ブランドの名作たち。毎日使う財布は、ふとしたときに人目にも触れるもの。デキる大人なら、どこで出しても恥ずかしくない名作を携えておきましょう！

1887年のイギリスで創業した、英国王室御用達のステーショナリーブランド「スマイソン」。同社が作った世界初のポケットサイズのノート、「パナマ」の名を冠したこの「パナマ スリムコートウォレット」は、どちらも小さな格子模様をプレスしたクロスグレインレザーを採用。経年による細かい傷が目立ちにくく、いつまでも美しさを保ってくれそうです。

内側もシンプルそのもの。こちらに側に使われる素材はカーフレザーで、思わず頬ずりしたくなるほどのスムースさ。カードの出し入れもストレスを感じません。コインケースがつくタイプでも十分に薄型です。

イタリアの最高峰とまで言わしめる革ブランド「ヴァレクストラ」といえば、革の上質さとシンプルなスタイルを極めたブランド。それだけに、明るい色でも子供っぽくならないのがなによりのアドバンテージ。手のひらにおさまるマネークリップなら、ワンポイントの遊び心としてスーツにも映えること間違いなしです。

革のコバ部分が黒いのは、独自の染料を手作業で何層にも重ね、磨き上げることで生まれたもの。均一な仕上がりに職人の丁寧ぶりが滲み出ています。カードポケットがV字になっているのも洒落感があります。

ナイロン×レザーのブリーフケースで世のビジネスマンから絶大な支持を集める「フェリージ」ですが、同社における財布は「3005」「3500」が代名詞的な名作として知られています。ブランドの真骨頂でもある、クラフトマンシップに溢れたオールレザーの財布で、蛇腹式のポケットがとにかく使い勝手が良いのが人気の理由です。

マチで5に分けられたポケットがあり、お札やカード、領収書などをひと目で確認可能なのがこの財布ならでは。収納力と機能性を両立した名作です。スナップボタンは2段階に調節可能です。

強気なスタッズアイテムは、大人にとってはちょっとトゥーマッチ。でも、こんな控えめなスタッズ使いなら、むしろ華やかな雰囲気で使えそう。「J&Mデヴィッドソン」の財布なら、素材も上質なカーフレザーだからこそ、大人になってもロックな気持ちを懐に携えられるってわけです。

大容量のジップウォレットはロングセラーの定番的なモデル。よりスマートに持ちたいなら、6つのカードスリットにコインポケット、マチ付きの札入れを採用した薄型のスナップタイプも。