寒暖差に完全対応！ インナー着脱可能な「春の上着」5選

日中は十分な日差しがあるものの、朝の通勤時や夕刻の帰宅時は少々冷え込むことが多いこの季節。そんなシーズンに持っていると重宝するのが、脱着可能なライナー付きのアウターです。

冷え込む日はライナーを装着して、そして暖かい日にはライナーを外して羽織れば、汗ばむこともなく快適至極。そこで今回はシックなデザインと注目の機能を備えた、大人気ライナー付きアウターにフォーカス。

本流の英国スタイルを今に伝える老舗の一着は、モダンな機能性と使い勝手に優れた仕上がりです。群馬県桐生市にある化繊専門ファクトリーの先染め高密度タフタを使用しており、エレガントな艶感と撥水機能を備えているところがポイント。

「アクアスキュータム」ならではのトレンチデザインを随所に取り込んでおり、すっきりしながら男らしく装える一着です。スーツのみならずカジュアルスタイルにも合わせられる、絶妙なレングスも見逃せません。

同ブランドを象徴するクラブチェックをあしらったライナーが大きなポイント。脱着はジップ式で取り外しも簡単です。また、フードも同じようにジップにて取り外しが可能。

家業であるダウンジャケットの製造業を受け継いだモレノ・ファッチンカーニ氏が2006年、イタリアはヴェローナにて創設した「ムーレー」は、高級ダウンコートを始めとするラグジュアリーなアウターブランド。

このバルカラー型コートも極めてシンプルですが、緻密に取り付けたライナーやパイピング、それにホーンボタンを奢った贅沢な仕上がりが魅力です。

本格仕立てのジャケットのように細腹を設けており、スマートながら立体的なフィット感もポイントのひとつ。また、生地はシワが付きにくく衿などが立てやすい形状記憶素材を使用しており撥水性も兼備します。

ジップにて脱着できるライナーは、独自のインシュレーションを内蔵。薄手ながら十分な保温性を備えた高機能が特徴です。ポケットも装備しており使い勝手も抜群。

独特のハリ感を持つボンディング素材を使用したゴム引きコートは「マッキントッシュ ロンドン」の代表アウター。パリッと立体的なルックスが味わえるところが特徴です。この一着は、流麗なＡラインとトラッドな比翼フロントを備えたバルカラーの「ダンケルド」。

無駄を削ぎ落とした飽きのこないデザインとシルエットでオンにもオフにも使える、万能コートです。縫い目は職人の手作業によりシーリングが施されており、優れた防水性も大きな特徴。

内側にはボタン留めによるチェックライナー付き。ウールブランケット風のライナーは、軽く温かさも十分。脱いだときに見える英国らしいハウスチェックがさり気なくお洒落を主張します。

アメリカを代表するウインターレジャーのメッカであるコロラド州アスペン。その地にて2013年に生まれた「アズテック マウンテン」は、五輪金メダリストがアドバイザーに名を連ねる注目のアスレジャー・ブランドです。

なかでもブランドを代表する一着が、この「エイジャックス・レインコート」。耐摩耗性や透湿防水性に優れた山岳用の3層ファブリックを使用しており、悪天候や本格スポーツに対応するハイスペックが特徴です。スポーティながら虚飾を取り去ったデザインゆえに、ドレススタイルにも合わせやすい仕上がりです。

シェルのオリーブグリーンと対称的なレスキューオレンジのライナーがアクセント。ジップにて脱着できる中綿ライナーはフードまでシームレスな一体型。防寒性への追求が見て取れます。

「ルッフォ」は1966年に創業したレザーファクトリーが原点となるイタリアンブランド。錚々たるモードブランドのデザイナーがデザインを手掛けたことで、世界的なブランドへと成長しました。先鋭的なルックスを持ちつつ、素材や縫製は職人的なクオリティであることから、熱狂的なファンが多いことも特徴です。

特にMA-1を思わせるショートブルゾンは、特筆すべきスペックを誇ります。極上のシープスキンを用い、内側にはイエローの中綿キルティングを内蔵。保温に優れながらライナーを感じさせないスマートシルエットが何よりのポイントです。

渋味溢れる革ブルゾンの内側に鮮やかなイエローライニングというアイディアが素晴らしい。これ一着で真冬も春秋もスーパーラグジュアリーな着こなしが作り出せます。ライナーは写真のイエローの他、オレンジもラインナップ。