目元を変えるメガネは“光沢”に注目！

今回のお題はおなじみのプラスチックフレームですが、さり気なくもリッチに主張する新たな選択肢「超光沢」です。そもそもアセテートやセルロイドは艶消し加工を施さない限り光を反射しますが、今回ピックアップしたものは、よりビカッと輝く逸品。

その理由を紐解いてみると、“光の集め方”に特徴があることが見て取れます。どういうことかというと、いずれも光を受ける面積を広く取っているということ。

エッジを極力なくして丸みを帯びさせたり、逆に多くのエッジを作って多面的な構造にしたりと、一見ファッション的なデザインに見えつつも、実は強い光沢感に寄与しているのですね。

で、そんな超光沢にはただならぬ高級感が漂うばかりでなく、シャープな艶っぽさは表情に若々しい雰囲気を加味。プラスチックフレームならではの掛けやすさはそのままに、一般的なそれとは一線を画した印象が手に入るのです。これから春の陽光に映える一本として、ぜひお試しあれ。

古くからメガネの製造が盛んなフランス東部のジュラ地方で、4人ほどの熟練職人が手作業で仕上げる『キム』。広い表面積とフロントカーブが生む光沢が特徴で、ボリューミーなデザインが個性的なキャラ立ちを叶えてくれます。

大振りなセルフレームはともすれば重々しく見えてしまいがちですが、磨きを極めた超光沢モデルなら、黒でもむしろ好アクセントとして目元をシックに強調します。目元に光沢があるので、スエードなどのマットな質感が好相性ですよ。

10mm厚のアセテートから職人が丹精込めて削り出し、自然に艶めくまで長時間研磨するという同ブランド。アクションペインティングの祖として名高いアメリカ出身の画家、ジャクソン・ポロックをイメージしたウエリントン『JAX』も例外なく、随所の丸みに宿る奥深い光沢がケタ違いです。

高級素材のバッファローホーンで作られた稀少品『KB-009』。角は中の水分が抜けるとささくれだってしまうため通常水洗いできませんが、本作は研磨と漆塗りの職人によるウレタン樹脂コーティングを5回繰り返しているため、どれだけ濡らしても問題ナシ。もちろん唯一無二の奥深い艶が溜め息モノなのは言うまでもありません。

定番『ウェイファーラー』を、トップリムのベベルカッティングやハバナ柄のクリアアセテートで進化させた『ステイトストリート』。奥行きのあるボリューミーなデザインもさることながら、随所のエッジに反射した光が光沢感を演出するため、独特の光り方を楽しむことができます。