なぜサンタ・マリア・ノヴェッラが香る男はモテるのか？

“サンタ・マリア・ノヴェッラ”と銘打つ香りの製品。存在自体は有名でも、その出自や名前の意味まではあまり知られていないというのが現状です。そこで、その真価を紐解きました。

サンタ・マリア・ノヴェッラとは、イタリアの古都フィレンツェで400年の歴史を持つゴシック様式の教会の名前。当時の修道士は医薬的介護にも精通していたそうで、教会が薬局を兼ねることもままあったといいます。

ここで1381年に既に発売されていた最古の薔薇水が、家々の消毒にも使われていたというローズウォーター。その後、香水、クリーム、ソープなど多くのプロダクトが生み出されましたが、驚くべきはそれらの多くが今なお買えるということ。

すなわちサンタ・マリア・ノヴェッラが世界的に一目置かれる理由は、歴史の重みに他なりません。無論、それだけ長く人々の心を掴んで離さない商品には相応の持ち味があるワケで、その一つに共通して漂う高貴な香りがあるのではないか、とLEON.JPは思う次第。

もし自分の香りを決めかねている男性がいたら、一式をサンタ・マリア・ノヴェッラで揃えてみるのも一つの手。癒しの効果はドメニコ修道士のお墨付き、ですよ。

現存する最古のレシピがこちらの「ローズウォーター」。お風呂に入れて香りを楽しんだり、ボディの保湿として使用したりするほか、リネンウォーターなど幅広い用途で使用されていまうす。その昔は、家の消毒やワインで薄めて飲み薬代わりとしても使用されていたそう。

フランス王アンリ2世に嫁ぐカテリーナ・ディ・メディチのために調合された「オーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ」。以降、“王妃の水”として500年にわたり世界中で愛されてきました。ベルガモットベースのシトラスフレーバーは爽やかにして女性ウケも良好。高貴な品格を漂わせます。

左は芳香塩「サーリ ディ ラヴァンダ」。鼻にツンとくるアンモニアの匂いとラべンダーや柑橘系の爽やかな香りが中和した気付け薬で、直接嗅いでリフレッシュを。右は芳香酢「アチェト アロマティコ」。現在は空気清浄剤として使用されています。もともとは1600年代のペストの流行にともなって誕生し、手や顔に塗布することで感染を予防したそう。

実はサンタ・マリア・ノヴェッラの歴史に欠かせないのがお酒。歴代薬局長の残したレシピが継承されるリキュールはお土産としても人気です。「リキュール メディーチェオ」は、フェンネルやバーベナなど10種類のエキスが配合された養命酒。他、チョコレートやローザなど女性向けのフレーバーも揃います。

400年の歴史を誇る、かつて抗ヒステリー水と呼ばれていた水性アルコール溶液「アックア・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ」。コーヒースプーン2杯をグラス1杯の水で薄めて飲むと、ミントフレーバーの植物エッセンスをおいしくいただけます。

フィレンツェの丘に生育する植物の実、葉、花びらをミックスした伝統的なポプリ。手縫いの刺繍が入ったブルー、ボルドー、グリーン3色のシルクサシェ入りで、枕元に置くと心地よい眠りに誘ってくれます。

自社で独自に開発した機械を使い、昔ながらの製法で作られるスペシャルソープ。種類豊富な中でもオススメなのが、どんなタイプの肌にも合う「フレグランスソープ」。フローラル系のオーデコロンとのコーディネートが楽しめるのもポイントです。

初代薬局長のドミニコ修道士、アンジョロ・マルキッシが1614年に考案したレシピで今なお作られる「パスティッケ・ディ・サンタ･マリア・ノヴェッラ」。各種ミントやコストマリーなど、薬局内で使用されるハーブのエッセンシャルオイルをもとに風味付けされたタブレットはお口のリフレッシュにおすすめ。