【鉄板】大人の最強ジーンズ4選。ディーゼル、ラルフローレン、リーバイス、リプレイ

よく知られているように、デニムはアメリカの労働者の作業着として生まれたもの。それがやがてファッションとなり、男なら誰しもが持つ定番アイテムとなったんですね。となるとデニムはオリジンであるアメリカ製が一番と短絡的に考える人もいるかもしれませんが、さにあらず。アメリカが発祥国とすれば、イタリアは中興の祖と言えるくらいデニムの人気拡大に貢献してきたんですよ。というのも、かの国のデニムブランドは昔からシルエットに凄まじいこだわりを見せ、現行モデルもほとんどが細身＆テーパードの効いた美脚効果の高いシルエットを採用。ちなみに細身の窮屈感を解消するため、昨今主流のストレッチデニムを積極的に採用してきたのもイタリアの特徴です。

ちなみにアメリカのデニムもシルエットを時流に合わせて微妙にアップデイトしており、今や多くのブランドがストレッチデニムを主軸に展開。そんなわけで両国のデニムは昔ほどの差がないかもしれませんが、それでもよくよく観察すると、アメリカンデニムのほうがラギッドな男らしさが濃厚で、イタリアンデニムはよりスマートで洒脱さや遊び心が感じられるモデルが多いのはたしか。そもそもいつも同じデニムじゃ退屈。ここはどっちと選ばず、両国のデニムを揃え、着こなしやその日の気分に合わせて穿き分けるのが正解でしょう。

オーセンティックな米国デニムらしさが香る一本ですが、股上はやや浅めにアレンジされ、ヒップと太ももは細め。膝から下もゆるやかにテーパードしているためスッキリとはきこなすことができます。ダークインディンゴカラーのデニムは日本製で、けっこう地厚ながらもわずかにストレッチ性をもたせているため窮屈感は皆無です。

すべてのジーンズのルーツと言えるリーバイスの「501」。この傑作品番は不変に見えて、そのじつディテールやシルエットを時代に合わせてちょくちょく変えてきたことでも知られますが、今作のシルエットは1990年代の501を復刻したもの。

501の復刻といえば今までもっと古い年代ばかりでしたが、太すぎず細すぎないクセのないシルエットがなかなか新鮮だと思いません？　ワンウォッシュでクリーンに仕上げたデニム生地はわずかに伸縮素材を混紡し、ストレッチ性も十分。今の気分に合致する501として是非狙ってみてください。

ディーゼルは脚に貼りつくような美しい細身シルエットの大家。凝ったダメージ加工も得意とし、リッチでちょいパンクな味わいのデニムをお探しなら間違いない存在といえるでしょう。

そんなディーゼルの定番として長らく愛された「SAFADO」が今季復活。ローライズで、裾にかけて絞りがないストレート気味のフィットは、どんなコーデにも無理なくハマるでしょう。加工は控えめのため、デニムを自分で育てたい向きにも絶好の１本となっています。

イタリアを代表する人気デニムブランドにして、FCバルセロナの公式ワードローブにもなっている「リプレイ」。こちらの「アンバス」は同ブランド独自のストレッチデニムをさらに進化させた“ハイパーフレックス プラス”を使用しているのが最大のウリです。

全方向に抜群の伸縮性能を発揮し、まるで穿いてることを忘れそうな快適至極。細身ながら、腰回りや腿にゆとりをもたせた美しいシルエットや、リアルなユーズド表現もさすがです。