2019.09.21
世界の名作ダイバーズを知らないのは、日本人だけ!?
コーディネートを選ばないデザイン性や、水周りでも気にせず使える汎用性から、人気を集めるダイバーズ。実は名作と言われるモデルが多いのもこのジャンルなんです。その中でも、腕時計のプロ・広田雅将氏が本気で選んだ5本をご紹介します。
- CREDIT :
写真/蜂谷哲実(hachiya studio) スタイリング/水野陽介 文/広田雅将(『クロノス日本版』編集長)
名作ダイバーズの”名作たる所以”とは?
では、何がダイバーズウォッチの魅力かを、腕時計史に名前を残すモデルを例にチェックしてみましょう。見るべきポイントは、性能と、普段使いに耐えうるクオリティー、そして長く使える着け心地の良さです。
◆ 名作ダイバーズ その1 オメガ
一見"丘ダイバーズウォッチ" しかし性能は圧倒的!
ここが名作!
シチュエーションを選ばない万能デザインが秀逸
普段使いに向く薄いケースは従来に同じ。しかし、防水性能は300mもあるうえ、ベゼルと文字盤にセラミックスをあしらうことで、旧作よりもゴージャス感を増しています。
エクステンションの付いたブレスレットも、今までのものよりさらに質感アップ。オンにもオフにも活躍する1本をお探しの方は、とりあえずこれ、買っておきましょう。
◆ 名作ダイバーズ その2 パネライ
ゴリゴリのハイスペック、しかし取り回しは良好です
ココが名作!
作り込まれたデザインが、"ハイスペック=無骨"のイメージを覆す
まさに、ダイバーズウォッチ=カジュアルという認識を覆すモデル。さらに、軽量なので腕上の取り回しも極めて良好です。ミリタリー出自なのに、それを決して感じさせない傑作ダイバーズ。
◆ 名作ダイバーズ その3 ブランパン
元祖キラキラダイバーズ、新作は着け心地もアップ
ココが名作!
ダイバーズのスタンダードを創出した、仕上げのクオリティに注目
2019年の新作では、軽くてアレルギーの起こりにくいチタン素材のブラックダイヤルモデルを追加。また、ムーブメントの耐磁性能が上がったため、鉄のインナーケースも省かれました。その結果、直径45mmにもかかわらず、着け心地を一層向上させています。
◆ 名作ダイバーズ その4 セイコー
泣く子も黙る、本物のダイバーズウォッチ
ココが名作!
日本ブランドが誇る、世界有数の高パフォーマンス
ケースを覆うカバーは、水中でのダメージを減らすためのもの。また、本作では夜光塗料に新開発のルミブライトを用いることで、文字盤も読み取りやすくなっています。
1000m防水を実現するために、ケースはかなり大きめ。しかし、ケースが軽いため装着感は普通のスポーツウォッチ並みです。プロのニーズにも応える、本物のダイバーズ。
◆ 名作ダイバーズ その5 IWC
機械好きなら、ぜひ回転ベゼルを触るべし
ココが名作!
他モデルを圧倒する、ベゼルのカチカチとした操作感
また、採用されたユニークなアウター/インナー式回転ベゼルは、操作性に優れるだけでなく、操作感も極めて秀逸です。とにかく機械好きならば、このベゼルは触るべし。
また、同ブランドが開発したブレスレットクイック交換システムにより、ラバーストラップとSSブレスレットを素早く付け替えられるのも、このモデルの美点です。
■ お問い合わせ
IWC 0120-05-1868
オメガお客様センター 03-5952-4400
セイコーウオッチ お客様相談室 0120-061-012
パネライ 0120-18-7110
ブランパン ブティック銀座 03-6254-7233
● 広田雅将(ひろた・まさゆき)
1974年生まれ、大阪出身。時計専門誌『クロノス日本版』編集長。サラリーマンを経て2004年からフリーのジャーナリストとして活躍し、2016年より現職。関連誌含め連載を多数抱える。また、一般・時計メーカー・販売店向けなど、幅広い層に対して講演も行う。
高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]