日本にぴったり!? こんなエルメス知ってました？

日本もしくは中国の名工が作った磁器かな？ パッと見てそう思った人もいるでしょう。しかし、その柄に注目を。そうです、エルメスのネクタイでよく見るあの柄なんです。

TIE・SET（タイ・セット）と名付けられ2017年にローンチしたエルメスのテーブルウェアコレクションからのリリースなんですが、ティーポットにカップ、デザートプレートなどがひと通りラインナップされています。お馴染みのイニシャルHをはじめとした、タイの柄をデザインした食器類は、モダンにしてどこか和な雰囲気があると思いません？　

細かい幾何学模様だけでなく、その侘び寂びを感じさせるフォルムも日本の伝統工芸に通じるものがあります。まぁ、これまでスカーフ然り、日本の伝統工芸を積極的に取り入れてきたエルメスですからね。これなら、日本のインテリアにも馴染んでくれます。

こちらはティーポット。和柄でいう紗綾形を想起させるパターン柄の繊細さが、磁気の品の良さと相まって実に美しい佇まいを作り出しています。装飾性を極力省いたシンプルなフォルムも、日本の美的感覚に近いものがあります。

蓋にはシェーヌ・ダンクルのコマをデザイン。このさりげないモチーフ使いこそ、エルメスらしさです。取っ手は金属になっています。

煮付けを入れても似合いそうな、手の平に収まるクッペル。ベースとなる白い磁器が、繊細な柄を引き立てます。外側と内側で色を大胆に変えていますが、ペールトーンの配色があくまで品良く見せてくれます。

外も内も、イニシャルHをモチーフにした柄が。同コレクションでは、全体で20のデザインと20のカラバリが用意されています。

こちらはゴブレット。いわゆる湯呑です。同柄を揃えるのも良いですが、せっかくなので色柄をたくさん楽しめるよう柄違いで揃えるのも一興です。それでも、それぞれのモチーフのサイズ感が同じなので、統一感が楽しめます。

底面には、コレクションの名前とロゴが入ります。

ヨーロッパの磁器といえば曲線を多く用いたデザインをよく見かけますが、エルメスのタイ・セットはミニマルな造形に。それにより、モチーフでは多色使いを披露していますが、どんなテーブルコーディネートにも馴染んでくれます。

こちらはデザートプレート。ティータイムにこんなプレートを使うなんて、実に贅沢です。和と洋が折衷した独特な雰囲気は、話題のきっかけに。となれば、やっぱりセットで揃えたくなりますよね。