2018.12.26
今年はアップル製品の当たり年!? 2018年の注目ガジェット総決算
スマートスピーカーの普及やiPhoneXS・iPad Proのヒットなど、今年もテック業界では様々なトピックが世を賑わせました。そんな2018年を振り返りつつ、いま注目のガジェットをピックアップしてご紹介します!
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文/平井敦貴
![新型iPad Proと同時発売された新しいApple Pencil。今年も大きな話題となりました。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24215205320671/0/rd1600_iPad-Pro_creative-sketch_10302018.jpg)
2018年はアップル製品の当たり年!
特にアップル製品では「iPhone XS」や新型「iPad Pro」など、近年でも「当たり」の製品が続々とリリースされ、大きな話題に。その他にもドローンやスマートスピーカー、360度カメラなどのガジェットがバリエーション豊富に登場した1年でもありました。
本稿では、そんな2018年を振り返りつつ、この年末年始に注目したいガジェットをピックアップしてご紹介していきます。
アップル製品は今が買い時?
アップルは近年、Mac市場(というよりもPC市場)の縮小を見据え、iPadを“ネクストPC”のポジションに位置付けており、今回のiPad Proでも、USB Type-Cコネクタの採用や、新しいアップルペンシル、新設計のスマートキーボードなど、PCライクな使い方を提案する仕様となりました。
「大きいiPhone」と言われていた時代から脱却し、今やiPadは「PCキラー」へと変貌を遂げつつあるのです。
![後付けのスマートキーボードにより、PCのように使うことができる新型iPad Pro。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24215309023531/0/rd1600_iPad-Pro_Smart-keyboard-Apple-Pencil_10302018.jpg)
メールチェックやネットの閲覧、動画の視聴など、よく言われることですが、一度大画面に慣れてしまうともう元には戻れません。旧型の12.9インチでは、その大きさや重さが持ち運びでのネックとなっていましたが、新型は前モデルから薄く軽くなった(約692g→約633g)のでギリギリ許容範囲に収まっているのもポイントです。
![新型iPad Proの11インチ(左)と12.9インチ(右)。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24215334606609/0/rd1600_iPad-Pro_11-inch-12inch_10302018.jpg)
今年大幅アップデートをしたので、おそらく来年は大きな変化(メジャーアップデート)がないと思われるiPad、買うなら「今」がベストタイミングです。
5G時代にはテレビとネットが融合
・Fire TV Stick(アマゾン)
・Apple TV(アップル)
・Chromecast(グーグル)
の3種類が挙げられます。利用できる主なコンテンツは「Hulu」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」「YouTube」「DAZN」といった動画サービスに、「Spotify」や「Amazonミュージック」、「iTunes Store」などの音楽サービスなど。他にもWEBサイトの閲覧や、Facebook、TwitterといったSNSを利用することもできます。
上記の「STB」3種は利用できるサービスが多少異なるものの、いずれもネットコンテンツをテレビで楽しめる点は共通しています。これまで、テレビでは番組放送を観ることが主でしたが、これからはテレビでネットコンテンツを観るのが主流になるかも知れません。
さらに2020年以降には、新しい通信規格「5G」の運用がスタートすると言われています。この「5G」が始まると、テレビの「放送」電波よりも「通信」電波の方がインタラクティブかつ情報量が多くなり、いよいよ「ネット」が「テレビ」を超える時代が来ると予測されています。
コンテンツの量・質もそれに伴って高まると考えられ、テレビがネットに抜かされる時代はもうすぐそこまで来ているのです。
![「アレクサ」対応の「Amazon Fire TV Stick 4K」は6980円で発売中。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24215712536153/0/rd1600_a_IMG_0144.jpg)
自宅にWi-Fiが飛んでいれば買ってすぐに使えるので、この年末年始のくつろぎの時間を「STB」で楽しんでみてはいかがでしょうか?
音声アシストはIoTのハブに
このジャンルは「IoT」とともに今後も成長することが見込まれている注目のデバイスです。
一部はすでに製品化されていますが、来年以降は、電球からエアコン、テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの電化製品のほとんどがIoTに向かっていくことが予測され、そのハブとなるのがこれらのスマートスピーカーだと言われています。
![Google Home(左) と Amazon Echo(右)。](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24215949082896/0/rd1600_amazongoogleIMGL4451.jpg)
また今年下旬には、液晶がついたスマートスピーカー「Echo Spot」がAmazonから新登場し、音声だけでなくビジュアルを通じて「アレクサ」とコミュニケーションが取れるようにもなりました。
これを皮切りに、今後はAIとのコミュニケーションが音声から画像、画像から動画へと急速に加速していくかも知れません。
となれば、そう遠くない将来、日常生活の大半を「AIとの会話」で済ませてしまう時代がきっと訪れることでしょう。ディスプレイの向こうの存在と会話をすれば、買い物から情報から娯楽やサービスまで、全部行ってくれるようにもなり、もはやアレクサは形を変えた「ドラえもん」のようになっていくかも知れません。
そんな時代に備えて、今からスマートスピーカーを使い、AIとのコミュニケーションを始めてみてはいかがでしょうか。年末年始の時間を使って様々なデバイスを連携させ、自宅をプチIoT化するのもオススメです。
Echo Spot
IoTの隠れた本命は「クルマ」?
この年末年始はクルマで実家に帰省される方もきっと多いかと思います。そんな車内では長らく「カーナビ」が重要なポジションを担っていましたが、今後は別の形になるかも知れません。
というのも、スマートフォンとカーナビを接続する「CarPlay(iOS系)」と「Android Auto(Android端末系)」が、いよいよ日本でも普及し始めてきたからです。
これまでも各自動車メーカーが主体となった「コネクテッドカー」への取り組みはありましたが、日進月歩のテクノロジー界では、やはりアップルとGoogleが圧倒的な強さで覇権を握ったようです。
「CarPlay」も「Android Auto」も基本的には同じコンセプトで、スマートフォンとカーナビ(カーオーディオ)を接続することで、スマートフォンの機能をカーナビ側で使えるようにするというもの。
地図や音楽といった基本機能だけでなく、電話やメッセージなど対応するアプリも徐々に増えつつあり、現在では欧米のクルマを中心に爆発的に普及しています。
![CarPlayは今後、カーナビの覇権を取れるか?](https://assets-www.leon.jp/image/2018/12/24220339591825/0/rd1600_a3-action-apple-carplay-357861.jpg)
クルマも「5G」サービスがスタートしたらIoT化されることが予見され、そうなった時にはネットに接続できないこれまでの「カーナビ」は、もはや過去の遺物となってしまうことでしょう。
新年を機に新車を買われる方は、ぜひ「CarPlay」と「Android Auto」に対応しているかどうかにも、注目してみてはいかがでしょうか。