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2022.01.05

名物社長がこっそり愛用するバッグとお財布【インテレプレ・谷 圭太編】

誰もが日常的に使用しているバッグと財布。ビジネスを作り出しリードする立場の社長は、一体どんなバッグと財布を愛用しているのでしょう。本誌にも縁の深いこだわり派のエグゼクティブに、思い入れある逸品をユニークなエピソードとともにご紹介いただきました。

CREDIT :

写真/多田 悟(Rooster) 文・構成/長谷川 剛(TRS)

実用性に加え個性を滲ませる独自のチョイス

レザーブランドのエンメティやハンドメイドシャツで知られるマリオ・ムスカリエッロなど、職人技を活かした優良イタリアンブランドの、本邦における輸入卸しやエージェント業務を手掛けているインテレプレ。谷 圭太さんは、今もっとも勢いあると評される会社の代表取締役です。

すべてにおいてこだわりを尽くす人物ですが、特にレザーアイテムに関しては長年における仕事上での経験も手伝って、特に厳しい選球眼を持っています。そんなこだわり社長の惚れ抜いた革小物のひとつがヴァレクストラ。すでに二十数年もの付き合いがあると語ります。

「会社を興した当初にエージェント業務を開始したブランドのひとつにウイリアムがあります。メゾン系を始めとする錚々たるブランドのOEMをも手掛ける真の実力派として知られる存在でした。長年の付き合いのなかでウイリアムの社長とも関係性が深まり、いろいろなギフトに加え有力な情報を交換する間柄となりました。
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▲ 現在は廃業となってしまったウイリアム。このアリゲーターのボックスは、当時ウイリアムのトップを務めた人物から谷社長へ、ギフトとして贈られた思い出の品。時計やアクセサリー用のボックスとして、現在も愛用しているとのこと。
レザー繋がりということで紹介してもらったブランドのひとつに、ミラノのヴァレクストラがあったのです。製品を実際に見てみると非常にクオリティも高い。そこで僕自身もヴァレクストラの小物を使ってみることにしたのです」

なかでも谷社長のハートを射止めたのがノーブルな気品を放つ白革の小物。
▲ 買い集めつつ長年に渡り愛用している白革のヴァレクストラ。あまりにお気に入りのため、時折コバを社長自らがリペアを施し使い続けているのだそう。
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気付けばほぼ30年愛用のヴァレクストラ

「ヴァレクストラは早くから白革を使ったコレクションを充実させていました。当時は僕の回りに白色の革小物を持つ人が見当たらなかったので、差別化の考えもあって入手したのです。実際に使うことでスマートであり耐久性も備えていることなどに感銘を受けました。

財布からスタートしたヴァレクストラですが、そのうちにキーケースやカードケース、それにパスポートケースなどまで、同ブランドの白革で統一してしまいました。

改めて思うのは、白革の小物はやはりクリーンな印象が強いということ。人は誰でも歳をとれば清潔感が気になるものです。そういったことをどこかで意識しているのかもしれません(笑)」

半ば冗談めかして語る谷社長ですが、もう30年近く愛用し続けているのは、実用アイテムとしてもきちんと評価しているから。
▲ これだけ革を重ねても薄仕立てに仕上っているところが秀逸だと谷社長。それにしてもキレイに使用されています。
「財布を見ると明らかなのですが、ヴァレクストラのそれはコンパートメントが非常に充実しています。薄仕立てであるのに、これだけカードが収納できるというのは本当に素晴らしい。でありながら耐久性も抜群。スーツの内ポケットに入れても外観に響かないところなど、実に秀逸だと思います」

昨今は大きな企業のエグゼクティブであっても、スーツを着ない時間の方が多いと言います。しかし谷社長は積極的にドレススタイルを実践していきたいと話します。
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▲ 取材当日、我々のリクエストでドレススタイルに着替えてくれた谷社長。革製トレンチコートはエンメティ、スーツはスティレ ラティーノ。そしてストールは30年来愛用しているエトロとのこと。非常にダンディスタイルが板に付いています。
「会社のリーダーを務める立場もあって、会食などに招かれることが多いのです。大抵は“ジャケット着用”といったシンプルなドレスコード指定となりますが、そういった場合、ほとんどの人が簡単なジャケットにノータイの装いで現われます。もちろんそれはそれでOKですが、個人的には中途半端な気がしてしまうんです。

その会のメンバーや内容にもよりますが、ハレのシーンであるならスーツにネクタイを締めて出掛けるのが僕の今の気分。しかも自分はそういったスタイルやカルチャーを多くの人に伝えていく立場でもあります。であれば、できるだけ正統派の装いを自らが続けていくべきだと思っているのです」

そう語りながら見せてくれた愛用バッグであるエルメスのヴィクトリア。シンプルな小型のボストンバッグですが、得も言われぬエレガンスを感じさせる逸品です。
▲ 茶靴であるエンツォ ボナフェに合わせるものとして選んだエルメスのヴィクトリアは、同じくブラウン。ちなみにカジュアルスタイルの場合はロエベのショルダーバッグを使用しているとか。
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知る人ぞ知る機能性も抜群の名品ボストン

「これはヨーロッパへ出張に出掛けた際に見つけたもの。エルメスのバッグというと、バーキンやオータクロアなどが著名ですが、ヴィクトリアを持っている人はあまり見掛けません。非常に持ちやすく容量も実に絶妙。しかもドレススタイルにも合わせられる品格を備えているので重宝しています。尋ねられるまでエルメスだと気付かれにくいところも、実はお気に入りのポイントです(笑)」

常に忙しく国内外を飛び回ってビジネスを続ける谷社長。ボストンバッグがマストであるのは、どこの場所であっても必要なアイテムが手元に揃っていることが大事だからと説明します。

「仕事に必要な書類・用具関係、通信機器や、PC関連の器具、それにボディケアのグッズなどなど。必要なアイテムを種類別にミニバッグに小分けして常に持ち歩いています。それはすべての作業・行為をスムーズに思いどおりに進めたいから」
▲ 厳選素材に加え熟練職人の縫製を経たバッグは非常に軽量。ある意味驚異的だと谷社長は語ります。
「そういった手荷物をすべて収納するのには、やはり小型のボストンくらいの容量が必須です。しかもこのヴィクトリアは驚くほどに軽量。レザーとキャンバスのコンビ型は存在感も十分ですが、これだけのグッズを入れ込んでもまったくヘビーに感じないところは、流石のものだと思っています」

● 谷 圭太 (株式会社 インテレブレ 代表取締役)

愛知県出身。1997年に同社を設立。イタリア製のファッション製品に関するエージェント及び輸入卸売を行う。特にレザーブランドであるエンメティはLEON本誌でも大人気。売れっ子カメラマンの前田晃氏とは同郷とのこと。

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