2022.01.05
名物社長がこっそり愛用するバッグとお財布【インテレプレ・谷 圭太編】
誰もが日常的に使用しているバッグと財布。ビジネスを作り出しリードする立場の社長は、一体どんなバッグと財布を愛用しているのでしょう。本誌にも縁の深いこだわり派のエグゼクティブに、思い入れある逸品をユニークなエピソードとともにご紹介いただきました。
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写真/多田 悟(Rooster) 文・構成/長谷川 剛(TRS)
実用性に加え個性を滲ませる独自のチョイス

すべてにおいてこだわりを尽くす人物ですが、特にレザーアイテムに関しては長年における仕事上での経験も手伝って、特に厳しい選球眼を持っています。そんなこだわり社長の惚れ抜いた革小物のひとつがヴァレクストラ。すでに二十数年もの付き合いがあると語ります。
「会社を興した当初にエージェント業務を開始したブランドのひとつにウイリアムがあります。メゾン系を始めとする錚々たるブランドのOEMをも手掛ける真の実力派として知られる存在でした。長年の付き合いのなかでウイリアムの社長とも関係性が深まり、いろいろなギフトに加え有力な情報を交換する間柄となりました。

なかでも谷社長のハートを射止めたのがノーブルな気品を放つ白革の小物。

気付けばほぼ30年愛用のヴァレクストラ
財布からスタートしたヴァレクストラですが、そのうちにキーケースやカードケース、それにパスポートケースなどまで、同ブランドの白革で統一してしまいました。
改めて思うのは、白革の小物はやはりクリーンな印象が強いということ。人は誰でも歳をとれば清潔感が気になるものです。そういったことをどこかで意識しているのかもしれません(笑)」
半ば冗談めかして語る谷社長ですが、もう30年近く愛用し続けているのは、実用アイテムとしてもきちんと評価しているから。

昨今は大きな企業のエグゼクティブであっても、スーツを着ない時間の方が多いと言います。しかし谷社長は積極的にドレススタイルを実践していきたいと話します。

その会のメンバーや内容にもよりますが、ハレのシーンであるならスーツにネクタイを締めて出掛けるのが僕の今の気分。しかも自分はそういったスタイルやカルチャーを多くの人に伝えていく立場でもあります。であれば、できるだけ正統派の装いを自らが続けていくべきだと思っているのです」
そう語りながら見せてくれた愛用バッグであるエルメスのヴィクトリア。シンプルな小型のボストンバッグですが、得も言われぬエレガンスを感じさせる逸品です。

知る人ぞ知る機能性も抜群の名品ボストン
常に忙しく国内外を飛び回ってビジネスを続ける谷社長。ボストンバッグがマストであるのは、どこの場所であっても必要なアイテムが手元に揃っていることが大事だからと説明します。
「仕事に必要な書類・用具関係、通信機器や、PC関連の器具、それにボディケアのグッズなどなど。必要なアイテムを種類別にミニバッグに小分けして常に持ち歩いています。それはすべての作業・行為をスムーズに思いどおりに進めたいから」


● 谷 圭太 (株式会社 インテレブレ 代表取締役)
愛知県出身。1997年に同社を設立。イタリア製のファッション製品に関するエージェント及び輸入卸売を行う。特にレザーブランドであるエンメティはLEON本誌でも大人気。売れっ子カメラマンの前田晃氏とは同郷とのこと。